Temptation Screamin' Jay Hawkins 06-06-17 SAT. | およそこの Screamin' Jay Hawkins の、いまさら言うまでもないことではありますが「胡散臭さ」ってのは、特にこの手の「きれいめ」なスタンダード・ナンバーなんぞを歌ってるときになお一層「際立つ」てな気がいたします。 あ、ハナシはまったく変わりますが、ここでは「おちょくる」ためにワザと使ってますが、最近ファッション系のバナー広告やらキャッチ・コピーで使われたりする、この「きれいめ」ってえコトバ、考えてみれば、とことんカモ⋯ うっぷす、末端の消費者をバカにしてますよねえ。 だって「きれいめ OL の〜」なんて使い方、見て何も感じないんでしょか? つまり「きれいな OL 」でもないし、「きれいじゃない OL(そんなことクチが裂けても言えんわな)」でもない。でも「どっちかってえとキレイに寄ってる」あるいは、そうだったらいいな、てな願望は持ってる OL のみなさまを「救う」ために動員されたコトバ「きれいめ」OL! そうやって対象を広げることで販売量も増えそうだし、夢も与えられる⋯ ってか? あと、同じよにバカにしてるよな〜、って思うのが、クルマなんかのキャッチ・コピーに使われる「ひとクラス上の〜」ってヤツ 「ひとクラス上の乗り心地」 「ひとクラス上の静粛性」 「ひとクラス上のゆとり」 ⋯⋯ これって、実は ホントは実質サニーなんですけどローレルみたいに「見える」でしょ? てなレヴェルなんだよね〜(あ、ここではナゼか日産を採り上げておりますが、個人的な思い込み以外に「合理的な」理由はありません) つまり「背伸び」してる、ってこと。 より「おネダンが高い」ように見せかけよう、ってこと。 ひとクラス上の、ってゆうこと自体「実は格下なんですけどね」ゆってるワケ。 うん、みっともないですよね〜。どうせバレバレなんですから ⋯ おっといけない、思いっきり脱線してましたね。そう!Temptation!! なんだか中近東系の(それもワザと戯画化した、ね)かなりいかがわしい、っちゅうかアヤしいイントロからしてもう人を喰ってますけど、そっから朗々と、どだ、この素晴らしい歌唱力!と言わんばかりの、ムダにドラマチックな(?)、ある意味ブキミなまでの「熱唱」! 全体の仕上がりはブロードウェイ・レヴェル(あ、そんな言葉があるかどうかは判らないけど)てな、ミョーに細部まで神経が行き届いた組み立てがなされており、その上で無遠慮(?)に繰り広げられる真剣な悪フザケ。その対照がなかなかに素晴らしい(のか?)。 このあたりの彼の行動を時間軸で追ってみましょか⋯ さて、1955 年 5 月11日、Mercury Records のために New York でレコーディング・セッション Mickey Baker : guitar Albert Lucas : bass David 'Panama' Francis : drums Ernest Hayes : piano Sam 'The Man' Taylor : tenor sax Big Al Sears : alto sax unknown : baritone sax Leroy Kirkland : leader of the Leroy Kirkland Orchestra 「You're All Of My Life To Me 」 Wing 90005 YW-11563-13 W 110 「Well I Tried 」 Wing 90005 YW-11564-7 W 111 「Even Though 」 Wing 90055 YW-11565-4 W 112( Evelyn / Leroy Kirkland の共作) 「Talk About Me 」 Wing 90055 YW-11566-7 W 113( Leroy Kirkland との共作) この 4曲も『SPELLBOUND 1955-1974 』( Bear Family Records BCD 15530 )に収録されています。 そして 1957 年 2 月13日、New York での Okeh へのレコーディング・セッション。 The Leroy Kirkland Orchestra Ernie Hayes : piano Jimmy Shirley : guitar Lloyd Trotman : bass David "Panama" Francis : drums Sam "The Man" Taylor : tenor sax Heywood Henry : baritone sax 「You Made Me Love You 」( OKeh 7084 ) CO-57391 「Yellow Coat 」( Epic LP 3448 ) CO-57392 「Hong Kong 」( Epic LP 3448 ) CO-57393 「Darling, Please Forgive Me 」( OKeh 7084 ) CO-57394 また、同年、これも New York で録音。 Ray Charles Singers*: background vocals other members : unknown * ー Ray Charles Singers、これ、あの「偉大なる」 Ray Charles のバッキング・コーラスを担当した The Cookies(後の The Raylettes )のことでは「ありません」。 それどころか、この Ray Charles Singers のRay Charles ってのがそもそも、あの「偉大なる」 Ray Charles ですらありません! まったくの同姓同名ながらカンゼンな別人でして、その二人の違いをあるサイトでは「向こうは目が悪い、こっちは耳が悪い(これ、どーやらバカにしてるらしい)。あっちは黒人、こっちは白人。向こうは魂からの声が胸を打つ、こちらはサイレント・マジョリティ(つまり保守的な圧倒的多数の白人層)の声を代弁する。」なんて、ホメてんだかバカにしてんだかよーわからん紹介をしておりましたが、そのサウンドを聴く限り、ドップリと首まで白人音楽に浸かったサウンドで、これがまあ、あるイミ、アメリカン・ベーシックなのかも? そしてそんなコーラスを「敢えて」使った、ってえとこに S. J. H. のネジレた悪意(?)が見えるよな気がしますねえ。 こっち(白)の Ray Charles は 1918 年 9 月13日、Chicago 生まれだそうでございます。 「Orange Colored Sky 」( Epic LP-3448 ) M.Delugg と W.Stein の共作(最初はインスト)。 「If You Were But A Dream 」( Epic LP-3448 ) 「Deep Purple 」( Epic LP-3448 ) 「Give Me Back My Boots And Saddle 」( Epic LP-3448 ) W.G.Samuels-L.Whitcup-T.Powell の作品。 Screamin' Jay Hawkins によれば、「ワシの母親が大好きだった曲だよ。たしか Gene Autry が歌ってたヤツだ⋯ 」。ただし『Cow Fingers And Mosquito Pie 』ではTake Me Back My Boots And Saddle になってますが。 そして表題曲の⋯ 「Temptation 」( Epic LP-3448 ) A.Feed と N.H.Brown の作品。 「I Love Paris 」( Epic LP-3448 ) もち、Cole Porter のナンバー。 「Swing Low, Sweet Chariot 」( Epic LP-3448 ) 「Ol' Man River 」( Epic LP-3448 ) Kern-Hemmerstein 作品。この曲は 1990年の秋(?)に、Hollywood の Track 2nd Studio で、もいちど吹き込んでおり、その録音は Planet 40102、CD では DEMON RECORDS FIEND CD 211『Black Music For White People 』に収録されています。 また、この Epic-3448 At Home With Screamin' Jay Hawkins はまんま(一部の曲名や曲順は変わっていますが) Collectables Records から COL-CD-5456 A 24108 I Put A Spell On You として 1993 年に再発されています。 1958 年、Screamin' Jay Hawkins の最初の LP、『At Home With Screamin' Jay Hawkins 』がリリースされました。 どうやらこのあたりで彼の服装も決定したようで、黄色い水玉とグリーンのストライプの入った黒いスーツ、クビには紫のスカーフを巻き、折り目の通った白いパンツ、そして白い靴、ヘビを首の廻りに這いまわらせて、鼻には骨を通す⋯ 1957 年の二度目の New York 録音ですが、バックについては Ray の⋯じゃなかった、例の Ray Charles Singers 以外のメンバーはまったく不明です。 ただ、Discogs では「どっから持ってきたのか」以下のような記述が⋯ Conductor – Leroy Kirkland Guitar – Mickey Baker Piano, Vocals – Screamin' Jay Hawkins Tenor Saxophone – Sam Taylor あ〜?ゼッタイ!とは言えませんが、This Is All( Mercury single #70549 )のパースネルに上の四人が合致いたしておりますねえ。 This Is All / accompanists - the Leroy Kirkland Orchestra Ernie Hayes: piano Mickey "Guitar" Baker; guitar Al Lucas: bass David "Panama" Francis: drums "Big" Al Sears & Sam "The Man" Taylor: tenor sax ⋯ って、ただそれだけのことなんですけど。 まあ、ワタクシも Discogs の言うパースネルには「そ〜かもしんない」って気はします。気がするだけですが! いなり?とはなにか?「いなり」と「いなりずし」の違いとは?↑ は常盤の農協直営店みたいなとこで売っていた「五目いなり」です。 ひじき、錦糸玉子、鶏肉、ゴボウ、椎茸、人参とあって、それだけでもう六種類ですが、さらにもひとつ、画像では薄緑色のなにかお野菜の茎のようなものも見えていますよね? そして、お米は「餅米」だそうです。 さて⋯と一拍おくのは、ちょっとねえ、なんとゆうか⋯ いきなり核心に触れますが、「これ寿司じゃありません」 どゆことか?ってえと、ご飯がただの炊き込みご飯です。 お酢なんてこれっぽっちも使われていません⋯「酢しくない」のでございますよ。 まあ、確かにねえ、「五目いなり」とはありますが、寿司の文字はどこにもありません。 ま、じゃあ、美味しくかなったのか?というと、いえいえ、これがけっこー美味しかったからいいんです⋯ いいんですが、なんだか期待してたものと違った「はぐらかされ」感ってのは残りますね。 あ、油揚、裏返しにして使ってました。 くるまずに、なんだか「お皿」、あるいは「小鉢」みたいな扱いでしたけど。 |
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No.1517