Reconsider Baby

Freddie King


06-07-01 SAT.




いっつも Reconsider Baby の話しになるたびに引き合いに出され、しかも「アホちゃうか」同然な物言いでからかってばかりでしたが、その割にゃあ、ちゃんと採り上げて無かったのよねー。

基本的にこの曲って、その情けない内容から、どっちかってえとパッパラパー系の軽い演奏のほうが逆に「深く」なるよな気がするんですよねー。
それをまた、ここでの Freddie くんったら⋯
実にもう思い入れたっぷり、ねっちょねちょに粘りまくるこの喰い下がりかた!
ずいぶん入れ込んでるじゃない。
まあねー、彼の場合、1952 年に結婚した Jessie Burnett に一度、逃げられてるんですよねー。
あれは確か 1962 年あたりだったと思いますが、King / Federal でのアルバム Freddy King Sings や Lets Hide Away and Dance Away with Freddy King なんてのがリリースされて「稼ぎ」もアップしてちょっと「いい気」になっちゃった Freddie くん(あ、彼の名前ですが King 時代はもっぱら Freddy ですが後には Freddie と表記されておりますねえ。ナゼそうなったのかはちと判りませんが)、「悪い遊び(主にギャンブルだったようでございますが、「主」じゃないとこでどんなことしてたのかはワタクシ存じ上げません)」にハマってしまい、なかなか家に帰って来ない、カネも自分ひとりで使っちまう、てな行状だったらしいのでございますよ。

どうです奥さん?お宅のご主人がそんなだったら?
やっと帰って来るのが「午前さま」、へべのれけで「ば〜ろ〜、誰が稼いでる思ってるんじゃあ〜」なんて抜かしくさったら。
六人の子供を連れて Texas 州 Dallas へ逃亡した奥さん、あたしゃあとても責める気にはなれませ〜ん。
こんときだって、King / Federal の Syd Nathan が奥さんの言い分を「もっともだ」として Freddie くんの稼ぎから 2000 ドルを奥さんのほーに送金し始めなければ、奴さん、いっこもハンセーすることなく、「てやんでぃ!そんならこっちにも考えがあっぞ〜!」なんちて「暴走」してたかもしれませんねえ。
ま、それはともかく、この稼ぎの「横流し」でたちまち手元不如意に陥った Freddie くん、それにはたまらず Dallas に出向いて詫びをいれて一件落着てな一幕があったらしいのですが、そのときの経験(?)なんでしょうかねえ?
この陰々滅々たる Reconsider Baby⋯

その一件からほぼ 10 年後の 1972 年 2 月26日と27日(別に二日に渡って録音してるんじゃなく、この曲はそのうちどっちかの録音でしょう)、 Memphis の Ardent Studios での録音で、オルガン John Gallie、ピアノ Leon Russel、ベースに Carl Radle、ドラムは Chuck Blackwell と Jim Gordon のダブル、セカンド・ギター Don Preston で吹き込まれています。

収録アルバムは Shelter SW 8913、Texas Cannonball

あ、それとはカンケ〜なく、この曲のオリジネーター、ロウエル・フルソンですが「なにがいけないのか」よく判らないんですが「彼のブルース、いちどだって(本気で)イイ!と思ったことない」んですよ、実は⋯

最初に触れたトランプっから「すでに」なんかイヤだ、って感じちゃったんですわ。

およそ三年前でしたか、彼のこの曲もここで取り上げてはいますが、まだケンキョさのカケラぐらいはあったせいか、ズケズケと「あまり好きじゃない!」なんてことは書いてませ〜ん。がはははは〜

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