BrunoTaut

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06-07-30 SUN.




今日のタイトルを見て、それがなんのこったか判るなんてひとはたぶんいないでしょう。まったくブルースに関係ないし、それどころか「音楽」にだって関係ないですからね。

ちくま学芸文庫からの『ブルーノ・タウト』本日ようやく読了いたしました。

この本では「隠棲」という語句が度々登場し、その日本における例として松尾芭蕉であるとか、鴨長明などの名が挙げられ、そしてそれらの「具体的な」住まい方がカンタンながら言及されてゆくのですが、そうなると、すぐ、イメージが「庵」とは、侘び住まいとは、隠棲とは、と発展し、さらには自分をそこに投影して、居室は最少単位として二畳で可能か?とか縁側をつけるのか、つけるとすればその幅は?また雨戸は?などなど、すぐにアタマのなかで「設計プログラム」が起動してしまうのでございます。
で、カンジンのプルーノ・タウトについて言えば、ワタクシ、さほど彼のことについて詳しいワケでもなく、だいいち「桂離宮」だって、現物をまだこの目で見たことがございませんからねえ。
それについて語っているブルーノ・タウトという存在、あるいは思考を「逆照射」することができません。

もっとも我々「庶民」では、桂離宮を拝見「させていただく」にしても、必ず案内人がつき、すべてその采配で、どの部分をどのくらいの時間で見て行くかまでコントロールされ、さらには「親切な」解説が必ず「ついてくる」ようですから、ブルーノ・タウトの言う「静慮せよ」なんてのはとても無理!ということで、ならいっそ某国営放送あたりがじっくり取材した映像を「音を消して」、さらにコマ送り、早送り、スロー再生を駆使して「拝見」するほうがまだ「いい」のかもしれません。
ちょっと話は変わりますが、弘前から青森に向かう途中にある浪岡の町には、北畠氏とかゆう地方の武士の居城跡ってのが残っており、「ある程度」は整備もされていますが、別に当時を復元しているワケでもないし、ただその土塁やら掘割が残っているだけで、ま、あからさまに言っちゃうと、そこがなんだったのか、案内の看板でも見なきやさっぱり判らん、てなもんなのですが、そのおかげで訪れるひともほとんど無く、ワタシみたいなモノズキがそこに上がって、じっくりと(ま、静慮、までは行きませんが⋯ネが「あれ」ですからねえ)往時のありようなぞを夢想することが出来るよな「もの寂しい」佇まいになっています。

ま、桂離宮が一般に開放することをせず、おそらく許可申請を出して、審査→裁決一通知→出頭⋯じゃなかった参集へ、っちゅうシステムだとすれば、それはそれで、同行した一団は別として、その集団の中から見る園地には他の人影は無い、っちゅう点でナットクが行く部分もあります。でも、出来れば実写映像から起こした CG データという形で商品化し、観る者は、その画像をマウスひとつで自由に園内を徘徊し、好きな視点から好きな方向を見られる、というようなシステムにしてもらえたら、おそらく「桂離宮」に対する理解が(と同時に、おそらく別種の「誤解」も)進むと思うのですがねえ。
どれほど「よく考えられた」ディレクションに基づく撮影であったとしても、それは「誰かの視線の追体験」でしかありません。そうではなく完全にヴァーチャルなマッピングと映像化であれば「池の中、水面から目だけ出した視界」だって表示できます.
ま、そんなデータ化された「桂離宮」どれだけニーズがあるかは判りませんけどね。


とってもいい天気。しかもまだ梅雨明けしてないせいか(?)「激暑」でもない、っちゅー恵まれた日曜日、マウンテンバイクで、あのログハウスのレストラン Le Gre まで行ってきました。


こちらは黒石の JACO なきあと、薄手のピザならここ!っちゅう存在なんですよ。もっとも本来は、店名でお判りのことでしょうが「フレンチ」のお店です。なんだけど、ここのカルボナーラもイケるしピザもいい!っちゅうイタリアン系もイケます。
そのあとは浅瀬石ダム経由で津軽伝承工芸館へ!
そう、エリカちゃんのいるお店に寄ってばっけみそのおにぎりをいただき、浅瀬石川の土手上を辿って川部まで。
途中、黒石市内の一部を除いてはすべて未舗装ですから、それほどスピードはでませんが、なんたって気持ちいいんですよね。
あ、そうそう、途中、前方にいきなり飛び出してきたイタチあるいはテンみたいな小動物が、こちらに驚いてまた茂みに飛び込んで行ったんですが、あまりに瞬間的だったので、どっちだったのか見極める間もありませんでした。もちろん撮影も。

帰ってすぐシャワーで汗を流しましたが、さすがに着ていったものは汗でずっしり重くなっておりました。
さあ、夕方になって少しは涼しくなってきたのでフツーのカッコでお買い物に行くとしましょか。もちろん ROCK 4400、再出動でございます。

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