Icicles In My Meatloaf

Lil' Ed & the Blues Imperials


06-08-02 WED.




本日はまた雲ひとつなく晴れ上がり、真夏の太陽が容赦なく地表をあまねく炙りまくっておるせいで、気温もみるみる上昇し、気象庁のデータでは 29度、などとなっておりますが、いやあ、それ、どこで計ってるのか知りませんが、んなこたぁないでしょ!
ワタクシのハラ時計ならぬヒフ温度計によれば確実に街なかじゃあ 30度を超えてたハズ。
それでもさすが、夕方ともなれば風も爽やかになり、気持ちの良い宵の予感でございます。
そして今日はねぶたの残り半分の審査ってことで、やはりメイン・ストリートでは歩道に席取りのためのガムテープだらけでしたねえ。

そんな日には陽性のパワフルなとこ、っちゅうワケで Lil' Ed の Alligator の新譜、Rattleshake からこの Icicles In My Meatloaf を選びました。
⋯と言いつつ、ちょっと気になるのが、このベースのリフなんですよね。
オープニングで炸裂する Lil' Ed Williams のギターはよくある、それこそ公式どおりのパワフル・スライドで Elmore や Hound Dog Taylor につらなる伝統の(?)サウンドと言ってよろしいかと。
しか〜し!ベースでは 1&3度のパターンで押してく訳ですが、なんでか長 3度じゃなく、短 3度で疾走するんです!つまりそれじゃあマイナーじゃないかっ!
ううむ、もちろんワケあってのことでしょから、そうゆう演出なんでしょね。
だもんだからベースだけ聞いてると 1960年代のウェストコースト系の Hot-Rod やら Surfin' ミュージックを彷彿とさせちゃうんですよ。
それを言えば、Lil' Ed のギターでもときおりサーフィン・ギター(?)っぽいフレーズが出現したりしてますから、案外これって狙ったのかもしれませんが。

その単調ながら「強い」ベースは James "Pookie" Young、同じく 1960年代サウンドっぽいドラミングを聞かせてくれるのが Kelly Littleton、そしてクレジットはされてるんですがかなりしつこく検聴しても識別(っちゅうか存在してるのかどうか)出来なかったキーボードに Johnny Iguana、どうやら Les Paul らしいサイド・ギターは Michael Garrett。
ご丁寧に Lil' Ed が使っているのは Washburn のギターである、てなことまで書いてありますねえ。
Hound Dog Taylor とはそのスタンスも、またアプローチもかなり異なっているようには思いますが、そのプレゼンスにおいてはだんだん似通った位置に滑り込み始めているのがこの Lil' Ed & the Blues Imperials なのかもしれません。いや、Bruce Iglauer はそう考えてるんじゃないか?っちゅう気がするんですよ。
そりゃね、確かに日本ではちょっとコケちゃったみたいですが、あんな「ハイソ」なとこじゃなく、それこそ青森のブルース・フェスなんぞに来て、場内をダンスホール化させちゃえばまた評価も違ってたんじゃないのかなあ。

ところで Icicle ってのは「つらら」でございます。

昨日までの暑さが、まあ軽井沢の夏、てなもんだとすると、今日のは埼玉県の熊谷だ!とワケ判らんたとえで申し訳ありませんが、もういきなり「熱風」でございます。
ま、都心よりははるかにいいとは言え、実にもうミゴトなまでのクソ暑さ!

昨日は走り過ぎて、かなり筋肉痛も来ておりますので、今日はおとなしく(?)そのいでたちも「カジュアル」なラインでまとめております。
トップスに軽やかなピンクのボーダーのカットソー、ボトムには白のスパッツの上にカットオフしたホワイト・ジーンズ。
足下もうんとカジュアルに素足にエスパドリーユです。
つまり、ROCK4400 で、ハナから飛ばす気ゼロっちゅう感じですね。
本日はリハビリ(?)のため、軽いギアでクルクルと、をモットーに、市内の「用事だけ」に移動しております。
ですから、運動公園の先の未舗装路をかなりなペースで走ってた、とか、102 号線から別れてあぜ道に入ったおかげでセルフのガソリン・スタンドの横で待機してる白バイを見つけちゃった、などというのも「決して」わたしではありません。
え?上がピンクっぽいので、白いショートパンツ?んまあ、似た服装をしてるひとがいるんですねえ。しかも自転車の色まで一緒とは奇遇ですなあ、がっはっは!



さて、下町ではまだ午前中ですが、もはや「炎天下」と言ってよい条件のなか、某 S 幼稚園の子供ねぶたが練り歩いておりました。
聞けば昔はみなこのように自由にコースを選んで市内を遊弋し、ライヴァルと出会うと見栄の切り合いからさらには喧嘩にまで発展した、なんて歴史があったそうで、その喧嘩で死者まで出るんじゃ、と「お上」が介入して今の合同運行スタイルになったのかな?
でも、次々と来るよりも、普段は静かな住宅街に次第にあの太鼓が近づいて来て、表に飛び出せば、異形の武者絵が闇の中から浮かび上がる、というそんな「ねぶた」も悪くない、と思うんですけどね。

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