Sam's Song

Amos Garett


06-08-07 MON.





本日も「うっとり」するよな真夏日で、外に出ると、もうユルいスティーム・バスの中にでもいるよなある種「キモチ良さ」みたいのまであるんですが、そんなこと言うとヘンタイ呼ばわりされちゃうかもしれませんねえ。

そんなトロ暑い日には、これまたうんとガス圧の低い(?)のが聴きたいなあ、っつうことで本日は二年前にリリースされてる Amos Garett ちゃんの Acoustic Album に収録されてるこの Sam's Song でも聴きながら、イタリアン・ドレッシングで味付けしたサラダを薄切りロース・ハムで巻いていただく涼しげな夕食を楽しむといたしましょ。

だいたいねえ、あたしゃアコースティック・ギターってえとつきものの(?)あのド単調なストロークちゅうか単一リズムでのカッティングってのが嫌いでして、「いわゆる」フォークなんてえのがどしても好きになれない理由のひとつなのでございますが、そこら、さすがギター界の極悪人(?)エイモス君ですからねえ。
んな「お人好し」なおめでたギターなんぞ弾くワケありませ〜ん。
あの 3PU 化した Telecaster でだって、なんじゃそりゃあ!ってなギターを弾いておりましたが、とーぜん、それがアコースティックになったって、やはりのエイモス・マジック、さすがにサステインの無さはありますが、相変わらずのえっ!スライドじゃ「ない」の?っちゅうミョーなポルタメントっぷりで煙に巻いておりますね。

そしてそうゆうギターがものスゴ〜く魅力的なのは確かですが、それプラス、このヘンに落ち着いたヴォーカルがなんともいえない味があるんですねえ。

そして今回もあります、例の「会話」。
相棒の David のマンドリン(?)のピッキングをホメたり、一緒に歌ったり、さらになんでかタップ・ダンス大会(?)になり、「スゲえ!フレッド・アステアみたいだ!」とエイモスが言うと「違うんだなあ、それを言うならXXXX(どうやら映画の題名らしいけどあたしゃ詳しくないので「?」)のメアリー・アステアなんだよ」⋯たぶんここ、ワケ判ってるひとなら爆笑するとこらしい(?)んですが。

さらにタップ・ダンスに熱中するあまりバランスを崩しガラス窓に突っ込むエイモス(もちろんサウンド・エフェクトね)⋯後を頼むぜ!っちゅうワケでこんどは David がタップに燃えるんだけど、やはりバランスを崩してドアに突進しそうなんで壊されちゃたまらん、と開けてやるとそのまま表の通りまでタップを踏みながら出て行って⋯あっあぶないっ!と声を上げる間もなく「キ〜!」っちゅうブレーキの音と「あ〜!」ちゅう悲鳴のあとクルマにハネられる音⋯
それがこの歌の主題とどのような関わりを持っておるのか、さっぱ判りませんが、ともかく楽しそうにオヤジたちが遊んでおりますねえ。

ま、そんなことどーだっていいようなトロさで、曲は進行してゆくのですが、ブルースのクリシェのみならず、ハワイアン・スラック?ってえ感じのプレイやカントリーのマンドリンが登場したり、とても自由に「寄せ集めて」楽しんでいますね。
この「コアレス(?)」な感じがクソ暑いさなかには、なんとも快いのですねえ⋯なんて、それはワタシだけなんでしょうが。

てなワケで、ま、読めば判ると思いますが、ブルースか?ってえと「うんにゃ!」って曲なんですけど、この暑さの中では、なんだかしっくり来るんですねえ。ワタシの場合。



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