Rainin' In My Heart

Raful Neal


06-08-18 FRI.





予報では「弱い雨が一日続く」なんて言ってたのが、明け方、雷鳴が轟き、かなり強い雨で目を覚ましました。
れれれ〜!こんなハズでは!

でも、そのハゲしい雨のおかげでお水を使い切ったのか(?)昼前に雨は上がり、道路も乾き、空にはところどころ青空まで見えています。
いやあ、ヒジョーにケッコウ!
だらだらと弱い雨がいつまでも続くより、こんなふうにめりはりのある「雨なら雨〜っ!」ちゅう降り方って好き。
おかげで外回りも ROCK 4400で行けたし。

気温は昨日に比べ 5℃くらいは低くなってるのかな?たぶん、これが平年並みじゃないでしょか。
⋯なんて書いた後にまたしても「豪雨」が!
でも、そのときは屋内で PC作業中でした。

さて、Rainin' In My Heart と言ったら、そりゃもう「あの」Slim Harpo が 1960 年に録音し、Don't Start Crying Now とのカップリングで発売した Excello 2194 が翌1961 年にはチャートの 34 位にまで昇った大ヒットとして知られておるワケでございますが、このアルバム Tribute to Slim Harpo and Raful Neal( True Life 00212 )では、このあまりにもよく知られた名曲をリメイクしております。
このアルバム、いちおう現在では Kenny Neal 名義にはなっておりますが、本来、これの録音を開始した 2002 年の時点では、むしろメインは Kenny の父親であり、これまた有名なブルースマンである Raful Neal による、「 Slim Harpo に捧げる」アルバムだったハズなのです。
しかるに、その Raful Neal が 2004 年の 9 月 1 日に骨髄癌でこの世を去り、未完成のテープが残されたため、息子である Kenny Neal が最終仕上げを施して、一転して「 Slim Harpo と Raful Neal に捧げる」アルバムとして完成させたのでした。

ただし、そうゆうバックグラウンドはともかく、純粋に曲自体を聴いた場合には案外いろんな評価がされるかもしれません。
ワタシなんかもそうですが、やはり Rainin' In My Heart と来たらどうしてもあの Slim Harpo の、あまりにも耳に馴染んでしまった音、ってのが実に根強く存在し続けているワケでして、そうすると、この Raful Neal の歌ってものに、なかなかすんなりとは感情移入できないんですねえ。
ついつい「違い」が気になってしまう、というか、そんなところに気付くたびに「ああ、これは Slim Harpo じゃないんだ!」てな変な感慨ばっかりもよおされて、そこらかなり抵抗があります。

さて、もしある程度ブルースに興味もあって、でもまだ Slim Harpo は一度も聴いたことがない!なんてひとにこれを聴かせたらどう感じるんでしょうか?
案外すんなりと「いい曲ですねえ」となるのか、あるいはさほど印象に残ることも無いのか⋯
このアルバムの感想として、「悪くはないのだが、これを聴いているとけっきょく Slim Harpo のオリジナルを聴きたくなる」ってのがあって、ああ、やっぱり、って感じでしたねえ。
ま、Slim Harpo を知っている方々にとっては「順当な」反応、と言えるかもしれません。

ヴォーカルとハープは Raful Neal、ギターと後処理を Kenny Neal、ベースは Darnell Neal、ドラムに Tyree Neal、キーボードは Fredrick Neal。
他にも「他人の」ギター Rudolph Richard と Jimmy Johnson が参加しているようです。
なお、これまで Raful Neal については Kenny Neal のなかに脚注みたくそのバイオグラフィーを入れておりましたが、今回独立した一項目といたしました。

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