Too Tired

Albert Collins


06-09-10 SUN.




1955 年、「あの」Johnny Guitar Watson が MODERN に吹き込んだ有名なナンバーでございます。

1955 年ってえと Albert Collins ちゃんが、彼自身のグループである Albert Collins & the Rhythm Rockers を結成して 3 年目、てなあたりでして、ま、たぶん、そのあたりにこの曲を耳にしてココロに残っていたのでしょうか?
これが収録されている Alligator AL 4713、Ice Pickin' は、まあ、なんと言っても(ワタシにとっちゃ、ね)あの Honey Hush に尽きるワケでして、あれがあまりにも印象が強いもんだから、他の収録曲がどうもカスんでしまってるよな気がいたしますが、まあ、そんなイカレた聴きかたをしてるのはワタシくらいのもんなんでしょね。

ま、これ、なまじトップが Honey Hush だからいかんのだな、きっと。
なんたってアナログ・ディスクなもんで、アタマっから聴いてくと、しょっぱなのそれでやられちゃって、その余韻を楽しむために、そこでアームを上げちゃうんですよねー。
だから、万遍なく(?)スリ減ってる Magic Sam の West Side Soul とは、そこらぜんぜん違ってて、たぶん光学顕微鏡でこのアルバムの音溝をチェックしたら面白そう。
一曲目の Honey Hush だけ「やたら」ガビガビで、それ以降は案外、新品に近い、なんてことになりそうですよ。

しかし、それではせっかくのアルバムが「もったいない」ですからねえ。
Honey Hush でストップしたいとこをグっとこらえて、その先まで進むってえと、Cold Cold Feeling なんてえ、かってここでも採り上げたナンバーにまで辿りつきます。
そこいくと Too Tired はサイドがちゃうから有利(?)かも。
てな割には聴くの久しぶりでした。つ〜か、白状すると、こっちサイドはそんなしょっちゅうは聴いてないんですよねー。

ま、それはともかく、うん、なかなかいいのではございますが、まあ相手はクセの悪さ⋯うっぷす、こ、個性の強さじゃ、さらに上(?)をいく Johnny Guitar Watson ですからねえ。
それからすると、さしもの Albert Collins も、やけにおとなしいよな気が⋯

しかしまあ、Fender 使いとは言っても、この刺激的かつ攻撃的なトーンは実にまあ神経に突き刺さるよな鋭角サウンドですねえ。
そこら同じよな歪み系と言っても Gibson のハムバッキングが持っている「丸さ」みたいに粘らず、ギラついててるとこがなんとも。
あ、いい(悪い?)例が LYNYRD SKYNYRD の Ed King でしょ。一人だけストラトで歪ませた「きったねぇ」ギターでカウンター入れてるでしょ? あの感じ!(もっともその Edward Calhorn King はもともとウェストコースト系のサイケデリック・バンドの出、ですから「あの音」だったよな気もしますけどね)
実際、ワタシ個人としちゃあ、Fender のハムバッキング(あ、ちびストラトがハムバッキングですから手持ちでも一本もっているワケですが)ってあまり感心いたしません。
ですからいっちゃんお気に入りのストラト RED HOT の PU を「交換」してハムバッキングにしたのだって通常のハムバッキングじゃなく、音としちゃシングル・コイルと変わらない(ノイズがやたら少ないっちゅう)垂直スタッキングでのディマジオ DP117 をセレクトしています。
一部にはファンもいるらしい Texas Special なんて、まったく食指が動きませんねえ。
あ、あげる!っちゅうんならいただきますけど(おいおい)。

そうそう、テレキャスターはセイモア・ダンカンの専用ハムバッキングに換装しましたが、あの BLACK MOSES は E オープンでの Elmore および Hound Dog Taylor スライド大会向け専用機(?)の位置付けだったので「飽和感」が欲しかった のでございます。ぐふふふふふ

あ、上で「ちょこっと」登場した Ed King ついで、ってワケじゃないですが、あの Free Bird のイントロでピッピュウ〜てな音を入れてスライドワーク決めてた Gary Rossington ですが、2023 年 3 月 5 日に死亡してたんですね。オリジナル LYNYRD SKYNYRD メンバー中、最後の生存者でしたが⋯
死因は不明なままのようです。71 歳でした⋯

まったくの蛇足ではございますが、LYNYRD SKYNYRD のメンバーでいっちばん好きだったギターはロッシントンより 30 年ほど前に亡くなっていた Larkin Allen Collins Jr. でございます。
Free Bird のライヴでは「必ず」ハッキョ〜して暴走し始めてたコリンズ。

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