Baby What Do You Want Me To Do

Albert Collins


06-09-16 SAT.




実は今年の 6 月にも、Albert Collins の Baby What Do You Want Me To Do を採り上げております。
でも、そっちは Imperial に録音したやつでしょ?
今日のは 1969 年の Filmore Auditorium でのライヴをジェレミー・スペンサーがカセットで隠し録りした、っちゅう、言わば「海賊盤」ですわな。
エゲレスの海賊レーベル(?)Red Lightnin' から出てた( RL-004。いまは「ちゃんと」 P-Vine から出てるけど、これ、ちゃんと印税払ってたんでしょか?)Alive & Cool っちゅうアルバムに収録されとるほうのヴァージョンなのでございます。
そ!「あの」Mustang Sally が入ってるアルバムね。

友人の Jimmy Reed の曲をやります!なんて M.C.が入り、これをおっぱじめるワケなんですが、どうやらその Jimmy Reed に敬意を払ってか、その演奏はミョーにレイジーかつダルで、いつもの Collins ちゃんを期待すると「れれれ?」っちゅうことに⋯
まず、そのブーギのスピードがもう、さすが Jimmy Reed!っちゅうトロトロぶりなのでございますね。
おまけにそこに切り込んでくるギターも「彼の考えるシカゴ・スタイルかいな?」てな独特な弾きかたで、そこら、ちょっとチョーシ狂いますね。
ま、Collins ちゃんがシカゴ・スタイル(?)でやるとどーなるか?てな面白いサンプルと言えるのかもしれません。

あ、もっちろん、そんなんが「ケッサク」になるワケはなく、どっちかってえと「なんじゃこりゃ?」てなテイストの仕上がりとなっておるのでございますよ。
「 Jimmy Reed の曲をやります」なんて前口上に、最初イエ〜!と喜んだ聴衆も終わったときは「ちと」おとなしくなってるのが笑えます。
でもそれがね、なんだかとっても人間味が出てて、かえって親しみが持てるんですわ、これが。

ただ、Baby What Do You Want Me To Do だったら誰のを聴いたらいいかな?なんてお尋ねでしたら、このテイクをおススメすることは無いでしょうねえ。
コリンズちゃんにキョ〜ミ無い人に聴かせたい!てなセッキョクテキな理由もみつからんし、逆にコリンズちゃん好き!てなかたには「こんな曲」おススメ出来ませ〜ん!
家に帰ってきたら、灯りは煌々とついてるのに誰もいないじゃねえか!とか、なんだよ、この食事の跡は!オレこんなご馳走くったことねえぞ!てなウジウジなスロー・ブルースもいいし、その靴はその足に履かせんじゃねえ、てな Johnny B. Gayden のベキバキピコピコなベースがたまらんファンキーなナンバーこそコリンズちゃんだろ!

とゆうワケで、Baby What Do You Want Me To Do だったら「ひとつのショック療法として(?)」ムセキニンにおススメするのは⋯知るひとぞ知る、なんだってこれを?言われそな極悪非道なギターがシカゴもクソもあるか!てな暴れっぷりでしっちゃかめっちゃかにしてくれるホット・ツナのアルバム、イエロー・フィーバーに収録されたギンギラザラザラなテイクでしょうねえ。
モロその影響でワタクシもコレ演るときはファットなディストーションを掛けたギターをさらにフランジャーで変調かけて「オリジナルに対する冒涜以外のなにものでもない!」レヴェルで遊んでます。

あ、そうそう、Little Walter の Boom, Boom, Out Go The Lights も(?)Pat Travers Band のハードロック・ヴァージョンがいいよね!
シカゴ・ブルース・ファンダメンタリストからしたらユルすまじき妄言!ととらえられそだけど、いいのだ!ワシは 1950 年代じゃなく 21 世紀のイマを生きてるんじゃからのう。
オリジナルはオリジナルでダイジにしとったらええ。
でもな、いま、そのナンバーを演るんなら、「いまのテンションで」となるのは当たり前じゃろが〜!
ハープの代わりにファンキーなクラヴィネットで「あのリフ」をブチこんでヒンシュクをかおう!ってやつさ。
てなこと言うとハーピスト諸兄からもハブられるじゃろうけど、構やしないよ、キミらこそ既に現代からハブられてんだから、おあいこだな。にゃははははは〜



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