Mama, Talk To Your Daughter

Magic Slim


06-09-19 TUE.




いやあホント紛らわしいですよねー。
でなくても Magic Sam と Magic Slim で紛らわしいってのに、まったく同じ曲、Mama, Talk To Your Daughter をやってるんですからさらに間違えやすくなっております。
まあ、悪くとれば、わざと紛らわしくして、知らずに Magic Sam だと思い込んで買う「そそっかしいヤツ」を当て込んでるんじゃねえか?なんて邪推もしたくなりますねえ。

もちろん聴いてみれば音的にはかなり「ちゃう」んですが、それだって、いや、こんな時期もあったのかなあ?なんて思っちゃうひとだっているかもしれません⋯って、まずいないとは思いますけどね。
なんたっていっちゃん違うのは、「あきらかに」ヴォーカルです。
もうその短いブレスで切れ切れに歌うところなんて、まるっきり Magic Sam の「滑らかさ」とは異なっております。
もちろんギターだってその艶とインテンシティがまるで違うし、なによりも、曲全体の「逝っちゃってる度(?)」がまるっきり別物です。

ただ、だからダメか?ってえと、それはちょっと違ってて、なんだか「新たな解釈による」Mama, Talk To Your Daughter!てな、これはこれで面白い仕上げになってるんじゃないでしょか?
ま、なまじ Magic Slim なんて、なんだか Magic Sam の「バッタもん」みたいに思えそうな名前のせいで、不当に扱われてるとこもありそうですが、そんな名前がどうこう、ってのをいったん忘れて、その音を楽しんでみれば、むしろ、この線の太さ(ま、それを「いーかげんさ」と言った友人がおりましたが)は別種の味わいを与えてくれるような気がいたしております。

さて、この Mama, Talk To Your Daughter ですが、1978年に Alligator の V/A、Living Chicago Blues Vol.2 に Magic Slim も収録されたことが縁となって「おフランス」のレーベル Isabel Label に吹き込むこととなり、それが 1982年に Alligator から Raw Magic としてリリースされたものです。

後日、実際に青森市でご本人のライヴに触れることになったのですが⋯
まあ、もともと「昔の」ジャズマスター抱えた細身のマジック・スリムのブルースってのに「まったく」印象が無くって、あ〜、そんなのもおったなあ⋯程度だったワケでございました。
それがまあ、青森で見たのは「え?アンタ誰?」ちゅうよな「でっぷり太った」海獣のよなオッサンで、ギターだってトレードマークみたく思ってたジャズマスターじゃないし、知らんオッサンや!って感じ⋯

ええ、そんな個人的印象どうこう、はともかくとして「ブルースとしてどうか?」ゆうことでもいささかヨワい!
まあ、ワタクシなど青森市のイヴェントに「タダ乗り」してる部外者みたいなもんですからエラそ〜なことは言えない、っちゃあその通りなんですけど、なんでこんなの(こんなの?)連れてきたのか!とシカゴで招聘を担当してるトンマをシバきたくなりましたっけ。

もっちろんワタシみたく変に偏ったニンゲンがそれ担当したら「別な意味で」なんでこんなの連れてきた!ってシバかれることになるでしょうけどね。ぎゃははははは

いやホント、マジックでもスリムでもないオッサンには最後まで「なんでや?」ちゅうナゾだけでした⋯

ところで、昨日、あの風の強いなか、駅の向こうのパン屋さんまで ROCK 4400 で行ったら「えっ?お休み?」とがっくり来て、で、今日は改めて行ってみたら、良かった、開いてる!
ただ外回りの途中ですから、パンを買っても、それ持ってウロウロするワケにはいきませんので、用事が済んだとこで、シャワー&着替えをして、おともだちを誘って一緒に買いに行こう!と⋯
思ったのですが、ちょっとタイミングが合わず一人で行ってきました。
う〜ん、あいかわらずいい匂い!
このパンがそばにあるだけでココロが豊かになります(単純?)
あ、もちろん、行けなかったおともだちにも届けてま〜す。しあわせは独り占めしてはイケマセン。

ヘンな話ですが、このパンが入ってくる紙袋までがいい匂いになって、食べ終わったあともその袋があると「匂いで誘われて」また買いに行くんですねえ。
あえて引合いに出すのもかわいそーですが、さほど美味しくもない某ソバ屋の「もり」のハンブンのお値段ですよ!それでこのもの凄〜い「満足度!」

う〜ん、これこそプロの仕事でしょう。

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