Get Out Of My Life, Woman

W.C. Clark


06-09-21 THU.




2002 年の 4 月に発売された Alligator ALCD-4884、From Austin With Soul には実にヴァラエティに富んだ選曲がなされてて、例えばゲイトマウスの Midnight Hour Blues やら、クラレンス・カーターの Snatching It Back 、ボビー・ブランドの Got Me Where You Want Me なんてカヴァーが 8 曲と、彼自身の手になるオリジナル 5 曲が収録されています。



1 - Snatching It Back
2 - Midnight Hour Blues
3 - I've Been Searching
4 - Don't Mess Up A Good Thing
5 - How Long Is A Heartache Supposed To Last?
6 - Bitchy Men
7 - Let It Rain
8 - Got Me Where You Want Me
9 - Got To Find A Lover
10 - Get Out Of My Life, Woman
11 - I'm Gonna Disappear
12 - Real Live Livin' Hurtin' Man
13 - I Keep Hanging On

Copyright © – Alligator Records & Artist Management, Inc.
Recorded At – Arlyn Studios
Recorded At – Pedernales Studio

Guitar, Vocals – W. C. Clark
Rhythm Guitar – Pat Boyack (tracks: 2, 4, 10, 11)
Baritone Saxophone [Baritone sax] – Les Izmore
Bass – Larry Fulcher
Drums, Percussion – Barry "Frosty" Smith
Horns – The Texas Horns
Keyboards – Riley Osborne (tracks: 1 to 3, 5 to 12)

そしてその中から今日ここで採り上げるのは、これまたけっこう知られている曲と言っていい Get Out Of My Life Woman でございます。

ただ、この曲に関してはワタクシの若かりしときの体験(当時の自宅は市中心部の繁華街にあり、ちょうど筋向かいの二階には「ダンスホール」なんちゅうものがあって、土曜の夜ともなると、「必ず」この曲が聞こえて来て、「耳タコ」だった)のせいもあり、長いこと、この曲は大っ嫌いでしたねえ。
ま、最近、ようやくその「呪い」も解けてきたのか、なんとか冷静に聴くことができるようになってまいりました。
そして出会ったのがこの From Austin With Soul で、ここでの Get Out Of My Life Woman は、なんでかそんなにイヤじゃないんですね。
で、それはなんでか?ってえと、どうもこの Larry Fulcher によるベースのパターンが「あれ」じゃないからなんじゃないのかなあ。
どうもこの曲では「あの」パターンって決まってるよな気がしてましたが、このベースはぜんぜん違ってていい!
そしてとっても気持ちよく「抜ける」スネアが利いてる Frosty Smith のクリアなドラムが、これまでの Get Out Of My Life Woman イメージを払拭してくれてる⋯

やはりリズムがちゃうと曲全体が大きく彩りを変えますよね。
もちろん、それだけではないにしろ、ワタシにとってはこのベース・パターンが「来てます」!
録音は Texas 州 Austin の Arlyn Studio( Wire Sound としている資料もあります)でミックスダウンは、同じく Texas 州 Spicewood の Pedernales Studios。
ギターには Alligator らしく(?) Marcia Ball のギターとしても知られている Pat Boyack も参加しています。

さて、ハナシは変わりますが、上の W.C. Clark が From Austin With Soul のジャケットで抱えているギター。
これ、どうやら Ibanez の PF200 たらゆうモデルのようですね。1978 年のスタートしたモデル。
彼のオフィシャル・ウェブサイトでもその Ibanez らしき 335 系のセミ・アコースティックを持っているのですが、もちろんそれとはぜんぜんちゃう、完全なソリッド・ボディで「基本的には」 Les Paul 系デザインなんでしょが、ノン・カッタウェイが Fender Telecaster みたくヘッド方向にせり出してるとこが個性(?)かな。

また別な画像では、これもちょっとユニークなギター持ってますねえ。
えい、メンドーだ、まとめてコラージュしちゃえ!


これを見て、なんちゅうギターか全部判るってひともいるんでしょね?
ヘッドまでマホガニーっぽいストラトはどうやら Fender らしいんですが⋯

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