What Good Is Life

Guitar Shorty


06-09-26 TUE.




ひとによっちゃあ Jimi Hendrix と血縁があるワケでもないのに(義兄弟ってヤツね)、その音っぽくしようとしたり、意識し過ぎだ、ってんで、そのギター・プレイ(それも特にワウ使うと特に?)をキビシくあげつらうこともあるようですが、まあ、確かにねえ、ちょっと気持ちは判るけど、それは違うぞ、なんてえプレイも散見されるようではございます。

もちろん、そんな批判を躱そうってワケでもないんでしょうが、この What Good Is Life では、なんと、まったく「別な」方向に向かってるよな気がいたします。
で、それはなにか?ってえと、まあ少なくともワタクシには the Rolling Stones!としか思えんのですわ(?)。
まるでキースを思わせるストロークのサイド・ギター、シンプルながらインテンシティのあるスネアを活かしたドラム⋯そして Guitar Shorty の歌い方にまでミックの影を嗅ぎ取ってしまうのですが、それって、ワタクシがストーンズに「汚染」されきっているせいでしょか?
なんだか、これじゃあ Jimi Hendrix の影からは脱出してるけど、別な影にすっぽりと入ってしまってるようで、また口の悪い連中からはなんだかんだ言われちゃうかも、でございます。

ただ、考えようによっちゃあ、こうゆう 1970 & 1980 年代ロックのクリシェをブルースに持ち込む、ってのは、例えばワタクシお気に入りの Dion Payton や Kindsey Report あたりと共通する視点を持っている、とは言えるワケで、ただ、その出し方、つうか活かし方が「かなり」ちゃうんでしょうね。
現実にいまどきの若いもん(あ、シカゴあたりの黒人の若いもん、のイミでっせ)が 1950 年代や同じく 1960 年代のシカゴ・ブルースを聞いて「うっとり」なんてするワケは無いんで(ま、もちろん、そーゆうのも中にはいるかもしれませんけどね)、遠く離れた島国のコアなマニアはそれを「きっちり」コピーなぞして「伝承しよう」としておるよーでございますが、現にシカゴで「今」を生きている若者たちにとっては、そんなの、もはや我々にとっての「都々逸」なみに「縁遠い」ものなんじゃないでしょか。
どうも日本のブルースマニアって、そこら「研究者」的な「高み」から、シカゴのブルースもダラクした、だなんてぬかしてるよな気がするなあ。
もしアナタがアメリカ人(ま、別にフランス人だってジンバブエ人だっていいんですが)から、なんでキミは日本人なのに三味線じゃなくギターなんて弾いてるのかね?なんて詰問されたら「え〜?」って思うでしょ?
それはキョクタン過ぎる、なんて言い逃れせずに、ちゃんと考えればそうゆうこってしょ?

ダラクと進歩は表裏一体です。
しかし、ワタシなんかにしたら、白人のマニアにはその方がウケるからってんで、この 21 世紀にカントリー・ブルースを「再現」させよう、なんてえケブ・モなんぞのほうがよっぽどダラクしてるよに思えるんですけど⋯
なんてことを言いだすと、話が「もっと」デンジャラスな方向に行きそうなんで、ここらでヤメときましょうね。

この Guitar Shorty の最新アルバム、We The People — Alligator ALCD 4911 のライナーによると、サイド・ギターは Jake Anderews、ベースが Wyzard、キーボードに John ( JT ) Thomas、そして Alvino Bennett のドラム、となっています。
録音は Los Angeles の Lair Studio で、よくある Special Thanks to 〜のとこに G&L Guitars ってのもあるのでそれが使用ギターかも?
ところでギター弦らしきのが Thomastick-Infeld Strings となっており、あまり聞き慣れない名前でしたが、検索してみたらフツーの(?)弦メーカーみたいですね。ま、ちょっとは興味あるけど。


以前ここを見つけたときはちょうど定休日で、お店の看板しか画像が無かったのですが、今日は外回りの途中で立ち寄ってランチにしたので店内の画像も。
とは言っても、こちらの Pan de Campagne にはちゃんとした HP があって、そこにメインの棚などの画像が載っていますから、わたしはそこに載ってない、お店に入って右側のカウンターや作業スペース側の様子をアップいたしました。

お店の奥にはテーブル席もありますから、そこでホット・コーヒーとともにいただきましょ。
選んだのはシンプルなテーブルロールとメイプルリング。
どうも、蕎麦屋では「もり」でチェックするのと同様、シンプルなもので試すクセがついてますね。
ロールパンは最初、ちょっとそっけない感じですが噛むにつれて甘さが出てくる感じでしょか。メイプルのほうは甘さのバランスがちょうどいいかな。
テーブルふたつ(うちひとつには絵本が用意してありました)で 8 席ですが、わたし以外のお客さんはみんな買って持ち帰る方ばかりでした。
まあねー、青森の駅ビル、LOVINA 1F の Vie de France なんかと比べると、ヴォリュームのあるサンドイッチやパニーニなどが無いぶん、そこで食べて行く、ってひとは少ないのかもしれません。

さて、ここんとこわたしがハマってるリンデンバウムのバタールってパンと比べるとどうか?ってことになると、それはもう「まるっきり、ぜ〜んぜん」違います。
ふだんなら、ちょっとくらい美味しいパンでも、スグお腹がイッパイになってギブアップしちゃう友だちに「あの」バタールをあげたら、ひとくち食べた直後(たぶんね)に「おいしい〜!」ってひとことだけのメールをくれて、しかも次の日に会ったら、「あんまり美味しくてついついひとつ丸ごと食べちゃったじゃないか〜!苦しかったよー、どうしてくれる!」と文句(?)を言われちゃいましたからねえ。
この Pan de Campagne のパンがそこまで美味しいか?って言うと・・・ん〜
もちろんマズくはないんですよ。
ただあのバタールが相手じゃ勝ち目は無いかも。

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