Kokomo Me Baby

Danny "Boy" Thomas


06-10-07 SAT.




以前、この Kokomo Me Baby とは、シングル Tifco 824 でカップリングの B 面、っちゅうカンケーの Wild Wild Women を採り上げておりますが、それからすっと、こっちははるかにポピュラーな曲ですから、まあ A 面を張るのもとーぜん、てなもんなんでしょうね。
B 面のほーじゃ、良くも悪くも、その脱力感みたいなもんが全体を染め抜いて、ま、それはそれで独特なパースペクティヴを見せてくれて、なかなか嫌いじゃない出来なんですが、ま、アレを「好きだ」なんてゆー方はブルース界では明らかに「少数派」でございましょう。
いえ、それどころか、好きも嫌いもなにも、その前にまともに聴いてもらえるかどーかさえアヤしいものですよね、どっちかってえと。

そこ行くと、この Kokomo Me Baby は多少有利かもしれません。
なんたってケッコー熱心なファンが多いボニー・レイットで知っている、っちゅー層が存在しますし、また、その源流にひとつ遡って Fred McDowell なんてとこで聴いておられる方も多いでしょうから。
ただ、逆に言うと、それだけに「比較されちゃう」ってえ部分もあるワケでして、そーなると特別「すんばらしい」演奏ってワケでもないですから、ちとブが悪いかも?
この、「入れ込み過ぎてない」ユルユルなテンションで流れてく Kokomo Me Baby、なかなかいいと思うんですが、あまり日本のブルース・マニアからは高くは評価されそうもないよねー。
このミョーに丸く、エッジの無い(!)ハープなんて、いい味だしてると思うんだけどなあ。

あ、ハープは誰なんだか判っておりません。っちゅうか、判ってるのは Danny Thomas のヴォーカルとギターだけで、あとのハープ、ベース、ドラムはまったく不明でございます。
以前 Wild Wild Women を採り上げたときにも書きましたが、不明と言えば実はこの Danny Thomas のこと自体、あまり良く判っておりません。
いくら検索してみてもこのシングルと、後の 1967、あるいは 1968年と思われるもう一枚のシングル、Groovy 3002Have No Fear / My Love Is がせいぜい引っかかるだけなんですよねー。
その彼について前回、書いた文句がやはり今回も「まんまだな!」っちゅう感じなので、再録しときましょ。

『ある意味「スキだらけ」で、まあ、これじゃ、この後もう一枚シングルは出してるらしいけど、そら消えるわなっちゅうブルースマン、てな感じが「ひしひし」なんですけど、Chess あたりの窮屈さとはまったく無縁の、時代の流れの表面に出来てはすぐに見失われてしまう「うたかたの泡」ならではの寄る辺無さみたいなものが、かえって「清々しい」なんて言うと、ま、言い過ぎだな。ぐふふ』



青森県立美術館は館内撮影禁止だそうです。
おそらく、展示されている作品の著作権に触れるから、という主旨なのでしょうが、美術館の建造物そのものも「撮影するな」などという不条理は排除すべきでしょう。

と、↑の画像は館内から外に向かって撮影したもので、なんか言われたらゴネちゃお、と思ったんですが、なにも言われませんでした(誰も気付いてなかったのかも?)
⋯なんてことはともかく、今日は荒木経惟が撮影した『青森ノ顔 縄文ノ顔』を見に行って来ました。
さて、恒例の土曜日ですから、とうぜん「ぷ」さんと外食でございますが、ついでに県美へ、ってワケ。
大雨暴風雨警報とやらが出ているらしく、途中の道ではみんな、ややペースを落として走っていましたが、無事、三内に到着です。
例によって「とん吉」で油ソバのあと、いよいよ美術館へ!
駐車場から館内への長いアプローチでみんな横殴りの風でかなり濡れてましたっけ。

会場は入ってすぐ、プロジェクション・ブースがあって、そこで弘前・青森・八戸の三撮影会のもようが流されています。
そのブースの左右に展示スペースがあり、枚数が多いせいか、何段にも貼られ、かなり上のほうだと、すこし離れて見たほうがいいくらいなのですが、なんだかその掲示位置によっていささか不平等なんじゃ?ちゅうきはいたしましたけどね。

ついでに館内の他の展示(そちらは有料!1500円でした)も見てきましたが、「青森ノ顔 縄文ノ顔」、やはり圧倒されます。
いろんな顔、顔、顔⋯それを見て、青森の顔ってどんなんだろ?なんて考えてみてもよく判りませんねえ。まあ、なんかしら面白いトピックになる企画を、てなことで始まっちゃったんじゃなかろっか?⋯な〜んて「そんなこと」言っちゃ各方面にシツレ〜ですよね。ぎゃははははは〜

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