Adult Oriented?

Alligator Tale vol.03


06-10-15 SUN.




1970 年代と言うと Bob Grossweiner によれば、AOR、つまり Album Oriented Rock が主流となっていった時代、とされていますが、不思議なことに日本ではその「 AOR 」が「アダルト・オリエンテッド・ロック」ということになっており、「大人向けのロック」なんてことになってますねえ。
ワタシなんぞはネが短絡的なもんですから、

大人向けのロックだあ?
バカこくでねえ!てめえらみたいなつまらねえ大人になんかなりたかねえや!ってのがロックだろ!
それがそいつらに「受ける」ロックだなんて媚を売る気か!


なんて毒づいてたもんですが、そう、Album Oriented Rock!それなら「判る」。

そろそろアルバム一枚をまるごと放送してくれる D.J. が出てきて、そうなるとミュージシャンも「まだ模索している線」や、「実はこんなとこもあるんだよオレ」みたいな作品を潜り込ませて反応を見たりすることが出来るようになった、ってあたりにその AOR の出現が帰せられるんでしょね。
⋯なんていきなり AOR なんぞの話になったってのも、本稿を起こすにあたって参照したなかに前述の Bob Gossweiner と Jane Cohen の共著になる Industry Profile: Bruce Iglauer があり、そこで Alligator の出発が、年代的にその AOR に放送界が席巻されつつあった時期に当たってしまった、という分析が載っていたからなのです。
なるほど、わたくしもこれまでなんだかんだ書き散らして来てますが、確かに主題はブルースとはいえ、周辺の音楽の動向というものが、必ず、なんらかの形で反映されているもんなんですよね。

ただ、主流は AOR であっても、それがこれまでのヒット・ソング一辺倒だった放送スタイルへの別な切り口の可能性の提案であったのと同様、もう少し視点を広げ、より根源的なものや、表面化はしないけれど大きく影響を与えているものにも目を向けよう、といった違った方向にも流れた、ということでしょうか、この時期あたりから、(黒人を対象とした局ではないのに)ブルースなども流す FMステーションが次第に増えており、それが Alligator の存在を次第に浸透させて行ったもののようです。
そのような「支え」があったからか、それまでは一年に一枚しか新しいアルバムをリリース出来なかった Alligator が 1974 年には二枚のアルバムをリリースしています。

まずは、FM オン・エアのみならず、実際にブッキングまで手を貸して各地でのライヴ(クラブでの演奏ばかりではなく、北部一帯での、大学も含むフェスティヴァルに積極的に出演している) を行ったことでその名を知られて来た Hound Dog Taylor の二枚目、AL-4704、Natural Boogie、そう!あの See Me in the Evening や Sadie の入ったヤツ!それを送り出しました。

このアルバムではそれまで Alligator のジャケットの写真を担当してきた Peter Amft の名が消え、でももっと重要(?)なのは、これまで必ずあった Special thanks to とした Bob Koester のクレジットが「消えている」点かもしれません。かわりに「あの」Wesley Race などの名が挙げられています。

そして同じ 1974 年に出されたのは、1967 年に Palos 1200(シングル)Somebody Loan Me A Dime / I Believe をリリースしていながら、あのボズ・スキャッグスに「これはオレが作った曲だ」などと「盗まれた」ことで有名な Fenton Robinson で、もちろん、Somebody Loan Me A Dime を再録音しています(で、まったくカンケー無いエピソードで恐縮ですが、このアルバムでキーボードを担当した Bill Heid は最長ヒッチハイク距離のギネス認定世界記録保持者なんだそうな⋯なんだそりゃ?)。

この Fenton Robinson のアルバムが日本ではかなり人気が出て、そっから日本公演の話がスタートし、それがあんなオチになるとは⋯

県立武道館の周囲で「津軽の食と産業まつり」ってのが明日まで開かれています。
体育館の中と、外の前庭が会場で、全部で 130 もの団体や業者が参加してるとかで、もの凄い賑わいでした。
ただ「食」も「産業」もいっしょくたなんで、おっしゃれ〜なケーキを売ってるすぐ向こうじゃ轟音(ってほどでもないけど、ちとウルサい)融雪機の実演をしてたり、となんだかかえって楽しくなるよなゴッタ混ぜぶりでしたねえ。
昼食の後で寄ってみたため、どれもチェックできませんでしたが、ラーメンの屋台だって五・六軒は出てたみたいだし、その他ケバブ、チキンスティック、フランクフルトなんて見て判るものから、いったいナニこれ?と言うワケ判らんもんまでたっぷりありましたから、腹痛カクゴでぜ〜んぶ喰ってみる、なんて勇者は⋯いるワケないか。




ねえねえ、これ、なにしてるとこだか判る?
真ん中のおじさん⋯うっぷす、お、おにいさんが手にした刀みたいので、なにか切ってるように見えない?実はねえ、これ、畳八枚分の大きさのアップル・パイを切り分けてるとこなんだよ!
最終的には 10cm 四方くらいにされて 200 円で売られてました。
もちろん買ってみましたがな!

そしたら底の方がちょっと香ばしくクリスピーで美味しかったですよ。
↑の画像で切り分けているおにいさんの後ろに一見「焼きそば」みたく見える切り屑、そいつがとっても美味しそうだったんだけど、売ってないんですよねー。

さて、このアップルパイ、一枚焼くのに必要な材料が張り出されてましたが、んまあ、その単位がとってもフザケてて素敵。
「キログラム」ですからねえ。単位が!小麦粉 200kg、バター 120kg、砂糖 200kg、卵 700 個!
なになに?りんご 2000個????

焼くときだってオーヴンみたいなボックスの中でバーナー 12 台で熱風を吹き込んで、でしょ?
一回焼くのにどのくらい時間がかかるのかなあ?今日は行ったらもう焼き上がってましたが、明日もいちど行って、準備段階から見てみようかなあ。

なんだか美味しそうなパスタの屋台(つーかワゴン?)も出てたのでそれもチェックしてみたいし、やはり明日、また行ってみよ。
しかも明日は「三馬鹿⋯」じゃなかった、サンバ・カーニヴァルまであるんだって、さらにスゴいお祭り騒ぎになりそうです。

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