Comical Music

02-09-24
以前から騒いでおりました「ダディ竹千代と東京おとぼけキャッツ」の映像が手に入りそうです。
なんと、りっきーさんが、当時のテレビ出演時の録画あたりをダビングしてくださるようなんですよ。私自身は、TVで一度だけ見たことがあるんですが、そーとーオチャラケたバンドでしたね。

ベースを弾くのに使ったモノ(よーするにピックのかわりですね)の一覧、ってのを拝見したことがあるんですが、シャモジなんてゆう「いかにも」なものから、「袋入りの茹でウドン」なんてえシロモノまであるんですぜ!
彼らの「舟乗りの夢」とかゆう曲は記憶してますが、りっきーさんによると、もーメチャメチャおバカなライヴ、だそうですからホントに楽しみです。来たら早速、とめごろおさんにも送ってやろ。
ネがフマジメなせいか、昔っからこのテのおちゃらけバンドは好きでしたねえ。
最初にハマったのが「ドンキー・カルテット」ってえバンドです。やたら背の低い「ジャイアント吉田」ってのがいて笑えましたが、一番のお気に入りは(たしか)猪熊トラゴロウとかゆうミスター・オクレをも少し貧相にしたようなキーボード・プレイヤーで、彼が時々発する奇声がタマりませんでした。
もちろん、あのクレイジー・キャッツもコミック・バンドとして君臨しておりましたが、やはり、そのメチャクチャさ、お下品さでは、ドンキー・カルテットが遥かに上(はたしてそれは「上」か?というギモンは残りますが)を行っていたように思います。
クレイジーはそれよりもずっと洗練されており、まあ、コドモが見ても安全(?)そうな割には「オトナ」のギャグだったのではないでしょうか。
その点、ドリフターズは下品は下品でもドンキーとは違ってガキっぽい(やたらとUNKO!を連発するとヨロコぶ程度)ので、とても物足りなかったですね。
そしてコミック・バンドというよりは、コントの方にチカラを入れていたのではないでしょうか?たしか二・三度は見たことがありますが、演奏ははっきり言って「問題外」でした。
そんなワケでワタシとしてはあまり評価してませんでしたが、あの当時、カトウ・チャやシムラ・ケンで育った層にすれば「偉大な」存在なのでしょう。
一方、関西には「誰がカバやねんロックンロール・ショー」!
たしか大津あたりを本拠地にしていたように記憶してします。地元の局では番組を持っていた、とか聞きましたが、誰かその映像、持ってないかなあ?関西ローカルではケッコー出演も多かったんじゃないか、と思うんですが。
やはりコミック・バンド系は、音だけより、映像も一緒の方がいいですね。そのヴィジュアルも計算ずくでプロデュースされてる場合が多いですから。(でなきゃあスイカ!でベース弾くイミが希薄になっちゃうでしょ)
さて、お笑いと音楽のミックスとは言っても、よくあるモノマネ系の歌合戦みたいな「ただの」おフザケはあまり好きじゃあないんですよ。あれはタダの「逃げ」のような気がして。
ひとさまをキチンと「笑かす」には、フザケるんじゃなくて、マジメに組み上げていかないとダメなんじゃないかなあ。19世紀末のイギリスの作家、ジェローム・クラプカ・ジェロームの「ボートの三人男」(文春文庫・・・ だと思ったなあ)に、その辺の機微に触れたシーンが登場しています。「戦艦ピナフォア」(ファース:笑劇らしい)の曲を歌う、と宣言しながら歌いかけては真っ先に自分で吹き出してしまい、座をシラケさせる男。

なんだか、そんな感じのばかり最近いっぱい見るよーな気がするぞ。
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