Not Only the Chicago!

Alligator Tales vol.06


06-10-19 THU.




え〜、Alligator Fan のみなさま、お待たせいたしました。いちにち中休みをいただいての再開でございます。

さて、いよいよ 1978 年の Alligator Records の白眉(?)我が最愛の AL-4713、Albert Collins の Ice Pickin' でございます。
みなさまもご存知のように、Albert Collins と言えば Texas!
つまりシカゴのブルースマンじゃない、初めての契約アーティストだったワケですね。
この Albert Collins が Alligator と契約したことで、雑誌 Rolling Stone などは、これで Alligator もメジャー・レーベルの仲間入りをした、なんぞと評したそうですが、それって Hound Dog Taylor や Koko Taylor なんかにシツレーだよね。

ま、それはともかく、その前までは Canned Heat のボブ・ハイト、Eagles でお馴染みのプロデューサー、ビル・シムジクなんてえロック系の白人にカモられてた(?)Collins が、ここ Alligator では、その魅力をきちんと活かしてもらえてるんじゃないか、ってえ気がいたします。もっとも逆に言うと、そういう「ロック寄り」な活動があったからこそ Rolling Stone 誌が、これで Alligator もメジャーだ!なんてトンチンカンなことを言ったんでしょね。
サイド・ギターに Larry Burton、キーボードには Alan Batts、ベース Aron Burton、ドラム Casey Jones というこのユニットで演奏された Honey Hush は、ワタクシにとって永久保存盤!てなショックでございました。
もちろん、このアルバムも Grammy Nominated となっております。

と、ここまでは Alligator の「通常アルバム(?)」として、4700 番台からスタートしたシリアルが振られており、AL-4713 というと、ああ、13 枚目のアルバムなんだな、とヒジョーに判り易かったのですが、ここに来て初めて「違う系統の」シリアルが登場します。
それが Alligator としては初めての Various Artists / Anthologies もの、AL-7701、Living Chicago Blues I と、同じく AL-7702、Living Chicago Blues II でした。
このシリーズは後に( 1980 年)その「 IV 」まで進んで完結するのですが、あまり世に知られていない、しかし充分な実力があるシカゴのブルースマンたちを広く紹介するためにリリースされたもので、そこには Jimmy Johnson Blues Band や Eddie Shaw and the Wolf Gang、Left Hand Frank and his Blues Band、そして Carey Bell's Blues Harp Band(ここまでが「 I 」、続いて「 II 」には)The Lonnie Brooks Blues Band、Magic Slim and the Teardrops、Johnny "Big Moose" Walker に Pinetop Perkins が収録されています。
この V/A、Living Chicago Blues の I の方は Grammy Nominated となりました。
この「 I 」に収録された Eddie Shaw のセットではギターが Hubert Sumlin で、もちろん Alligator への初登場となります。
また Carey Bell とともに息子の Lurrie Bell も参加しており、これも初登場ですね。

なお、これらのシリーズは 1991 年に CD化されるに当たり、リマスタリングを施されていますので、当初のアナログ・ディスクとは多少バランスなどが変わっているかもしれません。
翌 1979 年には、まず前年の Living Chicago Blues II に収録されていた Lonnie Brooks のソロ・アルバム、Bayou Lightning : AL-4714 が発売されています。
Living Chicago Blues II では 4 曲( Don't Answer the Door / Two Headed Man / Cold, Lonely Nights / Move Over, Little Dog )が収録されていましたが、このアルバムはそれらとはまったく別に録音されたもので、当然、一曲もダブってはおりません。
なお、このアルバムで特筆すべきは、我らが Billy Branch センセが一曲だけとは言え、ハープで参加しておる点でございましょう。モチロン Alligator への初登場でございます。
その曲名がまた「歩くXXX」に相応しく(?)Breakfast In Bed、っちゅうんですから出来すぎだよね~。

なおジャケットの、ヘッドから稲妻をトバしてる写真、やはり、と言うか、Albert Collins の Ice Pickin' と同じ Jim Matusik の撮影なのでございました。
そして、どーでもいいようなことですが、このアルバムでは Very だろうが Special だろうが、thanks to...ってのがクレジットから省かれております。ま、だからどーした?と言われれば返答に窮するのではございますが。


とある川のほとりにある熊野宮という神社にちょっと気になるところを発見いたしました。


↑画面の鳥居の先で参道は左にゆるやかにカーヴしてってますよね?なのに本殿はその右、ちょうど自転車の後輪の真上あたりに位置しております。
つまりわざわざ大きく迂回して大木の左を回って行くのでございますが、これって、先に樹があったところに神社を建立した、ってことなんでしょか?しかも、「なんだったら、その樹の右側、鳥居と本殿を結ぶ直線だって充分とれる」ってのに、ナゼわざわざ左を迂回?
ま、別にいいんですけどね。ちょっと気になったもんで⋯

permalink No.1641

Search Form