Ain't Got No Hair

Alligator Tales vol.09


06-10-22 SUN.




1980 年の Alligator はこれまたシカゴ以外の「大物」で始まりました。
それはすでにローカル・レーベルや Mercury や King-Federal、Atlantic にシングルを残してはいたものの、いったんは歴史から消えかかり(?)Mike Leadbitter に再発見されて再浮上した、まさに New Orleans の名士と言ってよい Professor Longhair のアルバムです。

1979 年の11月、Professor Longhair は Louisiana 州 New Orleans の Sea-Saint Studio(あら、懐かしい!あの New Orleans Jazz and Herritage Festival 1976 で Earl King Mama & Papa なんて曲が、一見、いかにもライヴっぽく拍手やら歓声が「入って」いるのに、ちゃんと録音したスタジオ名がクレジットされててひっくり返ったもんでしたが、そのスタジオがこの Sea-Saint Studio なのでございます)でこのアルバム AL-4718、Crawfish Fiesta を録音しました。
これはまさに Bruce Iglauer 自身からのオファーによるものだったそうで、「これが One of the best Alligator ever released.となった」と述懐しています。
そしてこの Professor Longhair のアルバムは、まさに本人が死亡した 1980 年 1 月30日その日に発売されたのでした。

続いてリリースされたのは AL-4719、ふたたび Albert Collins で Frostbite です。
このアルバムには、これもまた彼を代表するような一曲となったナンバー、If You Love Me Like You Say が収録されておりました。
ただワタクシにとってはこのアルバム、別な意味で「重要」なのでございます。
それはなんでか、ってえと、そう!カンのいい方はお気づきかもしれませんが、こっから Albert Collins のベースには Johnny B. Gayden!っちゅうラインが生まれているワケなんですよねー。
かってワタクシ、大好きなベーシストとして Scott Rafalo、Larry Graham、Jack Casady の三人を挙げておりましたが、最近ではこれにプラス、この Johnny B. Gayden を付け加えた四天王(?)てな扱いになっております。

AL-4720 となったのは Son Seals の Chicago Fire でした。
Bruce Iglauer 自身が惚れ込んでいたのでしょうか?ここまでですでに 4 枚のアルバムがリリースされているワケで、22 枚中 4 枚、というのは「かなりな」チカラの入れようだ、と言えます。
ただし、その割には、と言っちゃあシツレイですが、ここ日本ではさほど Son Seals の声望が上がっているとは思えないんですよねー。
ま、かく言うワタクシにしたところで、あの Buddy Guy's Legends でのライヴの Don't Lie To Me なんて「スポットで」いいなあ、って曲はあるんですが、かと言ってアルバムを買うほどでもないか?てなビミョーな位置にいるんですよねー、この Son Seals って。
これはあくまでも個人的な趣味のモンダイなんですが、その Don't Lie To Me だってギターでソロとってねえじゃん!ブルースマンならソロとれ!⋯なんてね。
ただ、別にフォローするワケじゃありませんが、きっとこのひと、シカゴのクラブあたりでライヴに触れたら、かなりガッツ〜ンと来るヒトもいるんじゃないか?てな気はいたしております。ワタクシはエンリョしときますけどね(おいっ!)。

さて、すでにその前半(?)の二枚を 1978 年にリリースしていた、あの 7700 番台のシリーズ V/A、Living Chicago Blues ですが、その III と IV が、間に一年置いたこの 1980 年にリリースされました。
それが AL-7703、Living Chicago Blues III と AL-7704、Living Chicago Blues IV です。
前者には A.C. Reed and the Spark Plugs、Scotty and the Rib Tips、Lovie Lee with Carey Bell、Lacy Gibson、Billy Branch( the Sons of Blues!)などが、後者には Detroit Junior、Luther "Guitar Junior" Johnson、Queen Sylvia Embry、Big Leon Brooks' Blues Harp Band、Andrew Brown が収録されています。

あ、A.C. Reedって J.T. Brown からジャズとブルースでのサックスの違いを教わったらしいね。
1967 年からは Buddy Guy と Junior Wells のバックとなって知名度もアップし、さらにその間にストーンズのバックとしてアフリカ&日本ツアーにも同行。⋯つまり、彼の場合には「実力があるのに、それまではあまり知られていないブルースマン」って部類ではなく、ある意味、相当に知られてはいるけれど、イイ仕事した!てな評価が得られていない、というパターンでしょうね。
⋯申し訳ないけれど、ワタクシ個人的には、このひとのサックス、大っ嫌い!です。あははは〜



いよいよ最終日となった奈良美智の A to Z、さすがにもの凄いひと!でございます。
まずは会場前のモニュメントの前で記念撮影をするひとがイッパイでビックリですが、続いて、チケット売り場に並んでいる行列(!)でまたビックリです。
「ここが最後尾です」てなプラカードを持った係のひとが出てるくらいですから相当なもんですよ、じっさい。
で、それだけならまだしも、なんと奈良美智グッズを展開しているショップまでが行列が出来てまして「こちらがショップ待ち最後尾」てなプラカードが出現しておりました。


外ではそこに収容し切れない関連グッズをテントで販売してるんですが、そちらもかなり売れているようです。
いやあ、さすが最終日ですねえ。先週の週末あたりから急に混み始めた感じはありましたが、まさに今日はそれがピークに達したって感じですね。

そして面白いのは、その波及効果か、すぐ近くに昨日グランド・オープンを迎えたルネス・アヴェニューっていうテナント・ビルの裏側一階にオープンしたスープ・カレーのお店、そして隣り合ったサッポロ・ラーメンのお店が、ともに入店待ちの行列が出来ておりました!
うわあ、なんだかトーキョーみたい。ここ弘前では、あまりラーメン屋さんに入店待ちの行列なんて出来ないんですよねー。県民性なんでしょか?なんてこれまでは思っていたものですが、さて、どーしたワケ?
え?A to Z に来た他のとこのひとじゃないのか、って?
うふふ、そーかもしんない。

そのルネスの中のチーズ・ケーキのお店にも行列が出来ていたそうですから、そこらどうなんでしょ?
なにはともあれ、その A to Z 会場にも近く、ルネスもある土手町の通り、ここ最近ではあまり見たことが無いくらいひとの往来があって、活気がありました。

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