Play the Music! Not only a guitar.

Alligator Tales vol.23


06-11-06 MON.




ところで 1987 年って、あの Aretha Franklin が女性としては初の The Rock and Roll Hall of Fame 殿堂入りを果たした年だったんですよね。
ん〜、ロックンロールかあ⋯で、ついでと言っちゃあなんですが、B.B. にマディも、なんですよね。

さて、AL-4756 は、またまたロイ・ブキャナンで Hot Wire。
ま、これに収録されているなかでは、あの Otis Redding の These Arms of Mine を Kanika Kress(シカゴの女性ブルース・ギタリスト。自らのバンド the Blues Express を率いていた。1993 年、シカゴで 39 才の若さで死亡。現在、西海岸で放送メディアに勤めている某イラン系アメリカ人女性によると、彼女がアメリカの「創価学会(!)」入りを「薦めてくれた」らしい⋯)が唄っているトラックが、その真摯なヴォーカルでちょっと心惹かれますが、あとはいつもの(?)ギター・テクニック見本市。
ロイ・ブキャナンについては「世界最高の無名ギタリスト」なんて形容を目にして吹き出したことがありましたが、所詮、ギタリストとしちゃスゴいかもしんないけど、ミュージシャンとしちゃ「論外」ってことかな?
でも「ギターの音」オタクには根強い人気があるみたいで⋯
もひとつつけ加えるとすれば、サイドとして Donald Kinsey が参加しています。

次の AL-4757 もワタクシ個人の好みからは「どこがいいんだか判らない」A.C. Reed の I'm in the Wrong Business!。
うん、まさにタイトルどおりだ!
⋯なんちて、それだけで斬り捨てちゃうのもなんですから、もーちょっと言っとくと、サイドは「充実(?)」してます。ボニー・レイットにスティーヴィー・レイ。
ま、だからどう、ってことはないでしょが、これ、Bruce Iglauer は録音現場でのプロデュースには加わっておらず、マスターからのリミックス時点で介入しただけ。

さあ、続いては、やっと語るに足るアルバム、Kinsey Report の AL-4758、Edge of the City の登場です。
一曲目 Poor Man's Releif から、やや軽いながらもファンクがかったリズムで斬り込んできますが、ウルチャい方なら「んっ?」と気付かれるでしょね。
そのベースは、「もろブラザー系のファンク・ベース」ではなく、それを面白い、と感じて「採用」しちゃったロック・ベーシストの弾く「ファンク系ベース」てな香りがプンプンいたしますねえ。
ま、どこが?っちゅうと、こんな言い方じゃかえってワケ判らんかもしれませんが「凶悪さ」に欠けてる、っちゅうか、いいひと過ぎる、ってな感じかな?ま、そこらラリー・グラハムなんぞを比較のタイショーにしとるワタクシのほーが「間違っとる」のかもしれませんが。
でも、もろブルースっぽい Give Me What I Want なんてナンバーでは、このベースが実にいい距離感を演出してくれますね。
もっともこのアルバムでは以前この BLUES Diary で採り上げた Corner of the Blanket や Full Moon on Main Street、The Game of Love なんてえナンバーで、さすが、あっちこっちで武者修行(?)をしてきただけのことはあるわい、ってな Donald Kinsey のギターが、実によく歌っております。
ただ、この Donald Kinsey のヴォーカルそのものはアップ・テンポのナンバーではいささか表層的に流れる傾向があって、むしろじっくりと行くスローでその良さが活きているような気がしますけどね。
この Kinsey Report は先日の THE NEW BLUEBLOODS でも Corner of the Blanket が収録されておりましたが、こうしてソロ・アルバムで聴くといっそうその個性が鮮明になります。
おりしもこの 1987 年に死んだピーター・トッシュやボブ・マーリィなどとの仕事は、やはりブルース純粋培養(なんてミュージシャンはいまどきいないでしょうが)じゃない独特の「ふくらみ」を Donald Kinsey に与えたようで、とかく「先細りの伝統芸」化しやすいブルースに「新たな血」を導入することとなった、と言えるのでしょうが、モチロンここでもシカゴ・ブルース・ファンダメンタリストたちからは冷たい視線を浴びせられることに⋯


昨夜、Blues After Dark のカウンターが 150,000 を刻み、それを Humming Bird のかつさんがゲットしてくださいました。
なんたって、参照しに来るひとが多いせいなのか、やたら踏みっぱなしで行っちゃうケースが多いらしく、滅多に申告がされないんですよねー。
だもんだから、今回もダメかな?と思ってましたら、かつさんからご報告をいただきました!
ちょうど日曜の夜、というイチバン「活性が落ちる」とこで良かったのかもしれません。
たくさん来ていただけるのは嬉しいのですが、なんだかあまりカウンターに注意していただけないようでして、あの 100,000っちゅうビッグ・ナンバーも「スルー」されてしまいましたっけ(あ、でもこのときは 99999 っちゅう、ある意味「もっとスゴい」カウンターを STUMBLE の杉様がゲットしてくださいましたので良かったです)。

ところで、この BLUES Diary、ついこないだまでは「中だるみ」って感じで、ワタクシのもひとつの趣味のブログに一日のアクセス数で負けたりしておったのですが、この Alligator Tales が始まってからは徐々に盛り返し、また三ケタに達するようになりました。
やっぱ中身でちゃうのよねん⋯

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