Avaranche

Alligator Tales vol.25


06-11-08 WED.




年が変わって 1988 年、しょっぱなは Alligator が 1987 年から「シリーズ化」をもくろんでおるかのような共通タイトル、Live From Chicago を前半に持つ Lonnie Brooks の Live from Chicago - Bayou Lightning Strikes、AL-4759 で始まりました。
Live from Chicago とあるとおり、これは 1987 年11月 5 日から 7 日にかけて、2519 N Halsted の B.L.U.E.S. でのライヴなどを編集して収録したものです。
全体にはライヴっちゅうことで勢いを活かした曲が多いのですが、なかで In the Dark、このマイナー系スロー・ブルースが独特な「空気感」で光ってますねえ。もちろん、お客さんも一緒になって「 Eyeballin'!」と唱和してくれる楽しいナンバーもいいのですが、それだけにいっそう、こんなシットリしたのが惹き立つってもんでしょ。
それとここでは多分ストラト系ギターを使用しているらしく、そのフェイズアウト・トーンがなかなかいい!


ジャケットの写真では一見ストラトにボディ・カヴァー、のように見えますが、そのヘッドを見ると⋯
どうも、この平面形は Fender じゃなく、ヒョっとして Suhr Guitars じゃないか?ってえ気がするのですが⋯
またシールドが Jaguar や Jazzmaster みたくピック・ガードから出ているようにも見えますが、これはその手前にある違うものとカブってるだけ、っちゅう可能性もあり、なんとも言えませんね。
なお、サイド・ギターに息子の Ronnie Baker Brooks( Lonnie Brooks ってのが実は「芸名」で、本名は Lee Baker Jr. )も参加しています。

さて、次なんですけどね、別にイバるワケじゃありませんが、このひとたち、まぁ〜ったく知りません。なんですか 1960 年代に白人の大学生二人がブルースに目覚めてグループを結成し、ついには 1966 年に Vanguard と契約するほどになったらしいんですが、そのバンドがいったん消滅し、それが 1987 年に「再結成」してシカゴの Vic Theatre でライヴをやったらしいんですが、その模様を記録したアルバムのようでございます。
さすが白人、ってなヴォーカルで、最初の曲なんて 1950 年代の Memphis あたりの「軽い」ロカビリー的なテイストまで感じちゃいますが、まあ、白人のブルース・ファンにはウケるのかもしれんな、てな音ではございますよ。
このシーゲル=シュウォールのコンビにバックとしてベースに Rollo Radford、ドラムには Sam Lay がついてリズムは「いい」ですね。
フロント二人は、って?⋯う〜ん。
聴いてみて「いい」と思う方がおられるから、こうやってリリースされてるワケでしょうしね。
AL-4760、Reunion Concert。ま、これもライヴだけど、上の Lonnie Brooks などと同じ Live from Chicago - っちゅうフォーマットにしなかったとこに Alligator の良識を感じます(?)⋯

ところで、次の AL-4761、Disturbing the Place もまた白人なんですねえ。
ただ、このリトル・チャーリー&ザ・ナイトキャッツはハナからライトなロックンロールのバンドですから、別にこれはこれでいい、てなもんで「それなりに」楽しめちゃうんですけど。
あ、タイトルだけ見ると、かってのウェストコースト系の「ホットロッド」かいな?てなナンバー、V-8 Ford ってのが、なかなかにニュアンスのあるハープをじっくりと聴かせてくれる、スロー・ブルースっぽい仕上がりでけっこうイケてます。
ところで直接はカンケー無いハナシではありますが、このライナーに載っているジョン・リーがチャーリーのギターについて評した談話(?)「そのギターはヤバ過ぎるぜ。監獄行きだな」ってのはいったいなんなんでしょね?なに素っ頓狂なことぬかしけつかんねんモーロ⋯うっぷす、な、なにをおっしゃいますやら、このじいさんは、でございますよ。

さらにダメ押しするがごとく、次の AL-4762、Years Since Yesterday ってのもまた白人でございます。
そしてこれまたワタクシ、その存在すら知らんかった、てなグループでして、ジャケットを見るとストレイキャッツみたいなん?てな感じですが、それだけじゃなく、もうちょい「重め」のサウンドも持ってるようで、クリシェとしてはむしろブルースに近いものがあるかも。
ただ、この San Diego のグループ、the Paladins のプロデュースにはいっさい Bruce Iglauer は関与しておりません。録音からミックスダウンまで、すべてウェストコーストで行われた音源のようでございます。


どうやら世界最大の S.N.S. =ソーシャル・ネットワーキング・サービス、My Space ってのが日本でも始まったようですね。
さっそく見てまいりましたが、なにより素晴らしいのは、HTML、CSS を駆使して自分ならではのページを作れるとこでしょ。
某 mixi じゃ「もの凄〜く」だっせ〜ページで、しかも色ひとつ変えられないんですから。
そんだけ「なにも出来ない」ページですから、逆に、カンタンな HTML すら覚えられないひとでも安心して(?)いられるっちゅーメリットはあるでしょが、ワタシだったらデザインがいじれるほうがゼッタイ「いい」!

My Space ってのは mixi と違って「招待制」じゃないからメンバーの質が問題だ、なんて思うかもしれませんが、その招待制で選抜されてるハズのメンバー間でもリッパにトラブルは起きてますからねえ。
mixi が確かに「ネット・デビュー」の垣根を低くした、ってえ功績は認めますが、それだけに「こんなもんじゃ満足できん」層もいるワケで。

現実に、いまや同じブログを友人にも薦め、そのスキンの CSS、HTML まで直接いじって自己流ながらもベンキョーし、教えあってユニークなデザインにしている「一般家庭の主婦たち」のグループまで出現しています。
ま、いまのとこ「雪崩をうって」My Space へ、なんて動きにはならないでしょうが、そのような多様な選択が用意されているのはとてもいいことじゃないでしょか。

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