Generic? Alligator Tales vol.26 06-11-09 THU. | 続いての AL-4763、やっと Back to Blues!でございますねえ。 Maurice John Vaughn、そ!あの THE NEW BLUEBLOODS で登場したヴォーカル、ギター、そしてサックス、っちゅうブルースマンですね。 このアルバム Generic Blues Album ではやはり 1960 年代あたりまでの密着感、あるいは肉迫感のあるブルースとは少し違う、独特の距離感を特にそのヴォーカルに感じるような気がいたします。 まあ、そりゃ考え過ぎだよ、と言われるかもしれませんが、どことなく、いま、このシカゴでブルースをやることの意義は?みたいな「内省的な」視点みたいなものをそこに嗅ぎ取ってしまうのはワタシのハナがヘンなんでしょね、きっと。 さて、最近の日本では「ジェネリック」言うたら「医薬品」と相場は決まっとりますが、ここでの Generic は、「商標登録されてない」、つまり「無印」っちゅう意味で使うとるんじゃないでしょか。 『無印 ブルース・アルバム』? ずいぶんケンキョですねえ。 そこらヴォーカルの「一歩引き」気味のとこにも共通してるのかも⋯ ただ、ギターは充分に活躍してますね。たぶんストラトではないか?と思うんですが(以前、日記で採り上げたときにも書いていますが、1993 年のアルバム、In the Shadow of the City では、どうやら Gibson Les Paul Signature っていう弦の延長線で切ったとすると上半分は 335、下半分が Les Paul っちゅう、まことにムリヤリながら、ミョーに魅力的なギターを使ってるようです。ここではたぶんストラトでは?っちゅう音に聞こえますが、この Signature だとフェイズ Sw.やインピーダンス切り替えなどを搭載してるので、「ギブソンのギターだけど」こんな音が出るのかもしれません。特に Computor Took My Job での音なんて、なんだか Fender 離れしてるよな気が⋯)ワタクシ好みのフェイズアウト系のトーンはけっこうウェットなのに粘りつかない適度なテンションで聴きやすいなあ。 かなりウルフを意識してる?ってえヴォーカルの Generic Blues では Zora Young も参加しています。 なお、この録音はすべて彼自身が所有する Reecy Records で 1986 年に行われ( 1984 年とした資料もある⋯)、もちろんセルフ・プロデュースでの「完成品」が Alligator から出されたワケですから Bruce Iglauer の手は入っておりません。 かわっての AL-4764 は Kenny Neal の Big News from Baton Rouge!!。 ワタクシなんぞは、Billy Branch と一緒に吹き込んだあの名曲、かってシカゴにバンド・ブルースの芽が出てきたあたり、まさにその黎明期に、Little Walter と Othum Brown によって録音された I Just Keep Lovin' Her を現代に蘇らせたテイクが非常に強い印象を残しているために、ついついギターとしての認識が先行しがちなのですが、このアルバムでは歌の凄さにも驚きます。 なんだか歌を扱う自由度、なんてあたりじゃあ、かっての Little Milton をホーフツとさせるとこもあって(なんて思ってるのはワタシだけかもしれませんが)、こりゃただもんじゃないっ!てな感じがひしひし、でございますよ。 そこら「ブルースマン」を父( Raful Neal!)に持った僥倖っちゅうんでしょか、このアルバムを聴いてみても、「新人」っぽい逡巡やら迷走みたいなものは微塵も無く(そりゃ前年の 1987 年にすでにデビュー・アルバムは出していたとは言え)、いきなり大ヴェテランみたいな音で「どっかぁ〜ん!」ですからねえ。さすが Neal Brothers Band( Kenny、Raful Jr.、Noel、Larry、そして Ronnie )で鍛えてきただけのことはあります。 ま、それには、この録音もまた、前年の Big on Bayou と同じ King Snake Studio( Sanford, Florida )で、これも前作同様に Bob Greenlee との共同プロデュースによって行われた、という部分が効いているのかもしれません。 あまり馴染みのないシカゴのスタジオで、いくら前作を聴いて気に入ってくれた、とはいえ、初めてのプロデューサーと、ってんじゃ、こんなイキのいい音は出せなかったかもしれませんからね。 てなワケで、このプロデュースにも Bruce Iglauer の息はかかっておりません。 今日はまた 9月末あたりの気温だったそうで、いやあ暑かったです、ホント。 ところで本日の Alligator Tales、ずいぶんアッサリと終わってますよね。 これ、原因はまったく不明ながら、ナゼか Alligator のサイトが開かなくなっちゃったんで調べようがなかったんざんす。 それでも、その次の Katie Webster だったら Alligator のサイトを見なくても書けることイッパイあるんですが、あいにく、次はワタクシがまったく知らない ティンズレー・エリスとかゆうヤツのなんですわ。 だもんですから今日はもー諦めて明日に回すことといたしました。 たぶんそれまでにゃあ、またつながるようになってるんじゃないかな。 なんだか今日は胸やけしてるなあ。なんでだろ? ええと、とある項目でネット検索をしてて、ちょっとそれとはカンケーないとこでひっかかってしまいました。 それは、どうも市内にお住いの方のブログらしく、弘前とその周辺の食べもの屋さんを紹介しておられるのですが、そこで紹介されている(特に蕎麦関係の)お店についての評価が、あまりにもわたしとは違い過ぎて、かなり考え込んでしまいましたよ。 わたしの場合、うん、これは美味しい!ってお店は、黒石の「ひさお庵」にしろ弘前の「一閑人」にしても、「ちゃんと」店名を出します。 でも、世評は高いのに実際に行ってみたらガッカリしたお店では、そのイニシャルだけしか出しませんし、それよりヒドいお店ではそもそも記事にしておりません。 ですから、なかには、わたしがまだ知らないのでは?と思うのか、親切心からXXXのXXが美味しいよ、なんて教えてくださる方がいるのですが、困ったことに、そこにはもうとっくに行ってて、「ダメだこりゃ」グループに分類して、すでに「闇に葬ってしまった」とこだったりするんですよねー。 その、わたしからすると「ダメだこりゃ」グループに属するお店を、「美味しい」、あるいはそこまで書いていないとしても割と「好意的」に紹介しておられるブログを見たときには、ですからかなり面食らいました。 そしてそのブログを読みすすむうち、ある点に気付いたのです。 それは、その記事に、直接お店の方から聞かなければ判らないような情報が含まれている、ということ。 つまり、これを書いた方は、「取材」というほどのものではないでしょうが、いちおう、お店の方にことわってハナシを聞いてるのはマチガイないでしょ。 え?わたし? わたしはゼッタイにそれをしません。それをするためには「わたくし実はこうゆう者で、XXXXXというブログをやっておりまして」てなことも言わなきゃいけないでしょ? それでは、正直にウマいマズい、をズバっとは書けやしません。 わたしは、お店の言い分、つまり能書きなんぞどうでも良くて、ただタンジュンに「ウマいかマズいか」だけで判断します。 材料を手に入れるための苦労やら、心構えなんてのを聞いちゃうと、味の判断が二の次になっちゃう場合が多いんですよね、見ていると。 ですから、わたしのブログでは断固「ウマかった or マズかった」一本槍で、店主はどこ出身でどこで修行して、蕎麦はどこどこ産で⋯などという情報にはいっさいノータッチでまいります。 原材料がどうこうなんて「経営者サイド」のおハナシ。 要は「美味しいかどうか」。 カンタンなことですよね。 |
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No.1662