Devil Child?

Alligator Tales vol.35


06-11-18 SAT.




さてと⋯次ですねえ⋯

なんて、まったくヴォルテージが上がらないのも仕方おまへん。
次の AL-4773 ときたら、ワタクシ、ま〜ったくもって、毛ほどの興味も持てない「シンガー」、デルバート・マクリントンのアルバムだからなのよねー。
ま、ワタクシはキョーミ無いけど、ヒョっとしてこのひとの歌がだ〜い好き、なんて方もきっといるんでしょうね。探せば。
もちろんワタクシなんぞ足元にも寄れないくらい「はるかに」歌はウマいし、ゲージュツ性も高いのでございましょう。でも、だからと言って I've Got Dreams To Remember を歌える、なんて思うとは片腹痛い⋯なんてことは「思ってもいません」が、まあ、ホメようが無いっつ〜か、どー見ても書きようが無いので、単にタイトルを記しておくだけにします。
AL-4773、Live from Austin。

かわっての AL-4774 は、ふたたび Bob Greenlee の King Snake Studios からの Kenny Neal、Devil Child でございます。

A1 - Any Fool Will Do
A2 - Bad Check
A3 - Our Love Is Running Out
A4 - Can't Have Your Cake (And Eat It Too)
A5 - Devil Child
B1 - The Son I Never Knew
B2 - On My Way To Heaven
B3 - Yack Yack Yack
B4 - Change My Way Of Livin'
B5 - I Owe It All To You

Vocals, Lead Guitar, Harmonica, Producer – Kenny Neal
Keyboards – Lucky Peterson
Bass – Noel Neal
Bass, Baritone Saxophone, Producer – Bob Greenlee
Drums – Jim Payne
Alto Saxophone – Edgar Winter ( B5 )
Tenor Saxophone – Bill Samuels, Buzz Montsinger
Trumpet – Sylvester Polk

でございますから、これもとーぜん録音時のプロデュースは Bob Greenlee と Kenny Neal 自身が行っており、Bruce Iglauer はシカゴ、Streetville Studios でのトラック・ダウンにのみ立ち会っております(あ、そういう記録があるワケではなく、Executive Producer と記載されているから、たぶんそうだろう、ってえ「推測」でございますが)。
このアルバムではキーボードに Lucky Peterson、ベースが Bob Greenlee と Noel Neal、ドラムは Jim Payne という顔ぶれで、他のギターを入れてないんですねえ。
しかし聴いていただけば判るよに、ちゃ〜んとサイドを切ってるギターが入っておりますが、そこらは「もちろん」Kenny Neal による多重録音でございましょう。
で、ベースでございますが、Alligator 録音ですと、割とキチンと「この曲じゃ誰」とクレジットされたりしてるんですが、そこらまあ大雑把っちゅうか気にしてない、っつうか、どっちがどの曲で、ってのがさっぱ判りません。
しかも前作と比較しようにも、「いつもそう」なんで、結局なにも判らないのよね〜。
ま、一曲目の Any Fool Will Do なんて、まあ Johnnie B. Gayden ほどじゃあないにしろ「ガイン・ゴイン」とスラップっぽい音させてるんで、ヒョっとして Kenny の兄弟の Noel Neal かいな?なんて気もしないじゃありませんが、もちろんなんの説得力もございませんね。

どっちにしても、「現代のブルース」としちゃあ、こんなベースだったら嬉しいなあ、てな感じはいたしますねえ。
どっちかってえとブルースのベースっちゅうと「締まりの無い」ボワンボワンな音で「いいのだ」みたいな認識があるみたいなんですが、やはりねえ、ずっしりとダンピングの効いた「座りのいい」音のほうが(ちゃんと弾きさえすりゃ、だけど)ドライヴ感も出るんですよねー。
ま、日本のブルース・シーンって、いまだ 1950 & 1960 年代の音で「ストップ」してるようですから、そうゆう「伝統芸」の世界じゃ言うだけムダ、ってもんでしょうが。
てなことはともかく、このアルバムのうち 8 曲が彼自身、作曲に参加したものであることからも判るとおり、ここでは Kenny Neal のソング・ライターとしての面が良く出ている、と言えるのではないでしょうか。

続く AL-4775 は Kinsey Report の Midnight Drive です。
相変わらず Nowhere To Go, Nothing To Lose みたいなねっちょり(?)系のスローじゃヴォーカルとギターの絡ませ方が絶妙ですねえ。
もちろんピコピコ系(ってなんじゃそりゃ?)もいいんですが、どうしてもそうゆうとこだとベースがちともの足りない!
ああ、ここに Johnnie B. Gayden のベースが入ってたらなあ⋯なんてつい「無いものねだり」をしてしまうのよねー。



かねてより気になっていた秋田県の蕎麦屋さんを訪ねてみました。
Google Map にこのままコピー&ペーストして検索すれば、イッパツで場所が判るよに、正確な場所を!
秋田県鹿角市十和田大湯字上の湯 20-1

大館から十和田湖に向かうルートは二つあって、ひとつは樹海ラインで小坂町を経由して上がっていく道。
そしてもうひとつが比内町から大湯温泉を経て上がっていくルートです。
その大湯ルートで大館からくると、大湯温泉の町に入り、その中心を少し過ぎたあたり、その道路の右側に大きな看板で「満月」という文字が見えるハズでございます。


道路から見ると、手前が駐車スペース( 8 台分くらい?)になっており、その奥が店舗でした。
このお店の前の道路そのものは、一応メイン・ルート(特に高速で南から来ると、次の小坂インターまで行くより、その手前の十和田インターで降りるクルマが多く、すると、このルートを選ぶことになる)ですから、ハイ・シーズンには十和田湖への往き還りのクルマで賑わいますが、さすがにこの季節ではさほど交通量もなく、出入りもカンタンです。
店内はまだ新しい感じですが、あまり凝り過ぎ(?)てはおらず、ヘンなもん(シツレイ)が飾ってあったりして、堅苦しさはありません。
公式どおり(?)、「もり」を頼んでみましたが、石臼挽きながら市内 H 庵のような「わざとら」な「硬直」感もなく、なかなかにいい仕上がりですねえ。
つゆはかなりキツめで、箸でつまみ上げた蕎麦の下半分ほどを浸けただけでイケる、っちゅう、一閑人を思わせるよな濃度になっています。
全体にかなり「食べやすく」、抵抗なく入っていくような蕎麦ですが、つゆそのものには、僅かに「雑味」があり(特に、最後に蕎麦湯をさすと、それがさらに鮮明になる)、それが一閑人と比べ、「野趣」をもたらしているように思えますね。
ただ、その雑味が別にイヤな種類のものではなく、ひとつの個性として活きているような感じですから、これはこれでいいのかも。
この蕎麦だったら、別にこっち方面に用事が無くっても、二ヶ月に一度くらいは来てみたくなる、てなもんでしょう。

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