Over Dub

Alligator Tales vol.42


06-11-25 SAT.




1991 年のトピックとなった Alligator の 20 周年アルバム AL-105 The Alligator Records 20th Anniversary Collection に続いたのは、ティンズレー・エリスの AL-3905 ⋯そう! AL-47XX で来たブルースのラインから、他レーベルから提供された音源に使ってた AL-39XX のシリアルに変わっているんですねえ。
いえね、別に 39XX だからどう、ってことも無いんですが、前のは 47XX シリーズで、今回は 39XX ってのが「?」なだけざます。

そりゃ声とか聴くとモロ白人!ってなとこはありますが、でもタイトル曲の Coll On It なんて、あの Lowell Fulson の Tramp を現代に蘇らせた(?)てな歯切れのいいナンバーですし、しょっぱなの Drivin' Woman や Time To Quit なんてとこでもけっこーブルースっぽいんですが、まあ、途中にねえ、Second Thoughts なんて、the Beach Boys を彷彿とさせるサウンドやら、スライドではあるけど、ブルースのクリシェばかりじゃない広がりを持った Sailor's Grave On the Prairie なんて肌合いの異なった曲が入ってくるせいなんでしょか?ちょっと変わったテクスチュアに溢れてますよ。
で、なかには、やっぱり!とそーぞーしておられた方もいるでしょが、ワタクシ、このアルバムは「そこそこ」面白い、と思っております。ま、「そこそこ」ですから、あんまりチカラを入れてひとさまにおススメするほどではないのですが、これはこれで楽しめる、っちゅうアルバムじゃないでしょか。「ぜひ!」とまでは申しませんが⋯
録音は Georgia 州 Atlanta の Soundscape Studios。Landslide レーベルからの音源です。

次は、ってえと、またまた白人で「ロックンロール」がベースだけど、Tomorrow Night なんてのもやっちゃう Little Charlie and the Nightcats の San Francisco、SLIMS でのライヴを収録した Catured Live。で、こちらは「ちゃんと」通常の AL-4794 というシリアルがふられています。
ま、このひとたちの音楽は、ワタクシとはちとキョーミの方向がズレてはおりますが、けっこう支持されておるのではないでしょか。

さてやっと Kenny Neal だぜ! AL-4795、Walking On Fire はあの Look But Don't Touch の収録されたアルバムで、そしてモチロンこれまた Florida 州 Sanford、つまり Bob Greenlee の King Snake で録音からミックスダウンまでを行って完成したパッケージとして Alligator に持ち込まれております。

かわっての AL-4796 は、あの白人二人・黒人一人っちゅう女性トリオでアコースティカルな(?)「ブルース」みたいのを演奏する Saffire の Hot Flash。
ま、この方々については申し上げることもございません。
こゆのが好きな方にお任せします。

で⋯と、ちょっと重くなるのは、次のアルバムですが、これはこれでちと「モンダイ」があるからなんですよねー。
AL-4797 は、ついに Alligator にも登場した超大物! Otis Rush!!と「やったぁ〜!パチパチ」とめでたく迎えられるハズだったのですが⋯
あまりレコーディングには恵まれていなかった Otis Rush がかって Vanguard の Chicago/The Blues/Today で関わった Sam Charters によって、スェーデンのストックホルムで 1977 年の 10月に、同地の Sonet Records のために Decibal Studio で録音したもので、当初 Troubles, Troubles, というタイトルでリリースされました。
このオリジナル・マスターが Alligator の手に渡ったのですが、そっからが問題です。
Alligator では(ということイコール「 Bruce Iglauer は」)その音を Otis Rush には「ふさわしくない」プアなレヴェルである、と判断し、「 Otis Rush も気に入っている」という Lucky Peterson のキーボードを「かぶせて」しまったのです。
もちろん、そんな後処理があろうとなかろうと Otis Rush の素晴らしさは変わらないのですが、しかし、だからと言って、本来の演奏者に無断で後のせしても「いいものだろうか?」というまったく別な、大袈裟に言えば「道義的な」問題は残る訳です。

音があまりにもプアだったのでキーボードを加えた、というのは「悪意にとれば」このままじゃ売れないから、もうちょっと華やかにしようぜ、てな計算づく、と捉えられるかもしれませんし、それにやはりっつうか Little Red Rooster なんかじゃ、キビシく聴くと、Lucky Peterson はまだしも、この曲では替わって参加しているもひとりのキーボーダー、Allen Battsのピアノのリズムなんて、1977 年10月16日、Stockholm の Decibal Studios の中で流れていたリズムと「シンクロしていない」んですよね。
確かに Otis Rush の素晴らしさは変わらないけれど、まったく「害われてはいない」とまで言い切れるでしょか⋯


本日は所用で五所川原まで行ってまいりました。
ところで、青森県内の SNS ってのがあって、こりゃ地元の味の情報とかが得られるかも?と参加してみたのですが、面白いことに、たぶん地元の方からだと思うのですが、五所川原の面白いところは?てなスレッドが設けられていました。
そこを覗いてみたら、ん〜、全員、おそらく五所川原市民じゃないかと思うんですが、「そんなとこ無い!」てな声が圧倒的なんですよ。

ワタシなんかはタマに五所川原に遊びに行くくらいで、じゅうぶんオモシロい、と思ってたんだけどなあ。
やっぱりそこで住んでるとまた違うのかしら?
あ、それとも年代的な違いかもしんないね。なんせあたしゃあジジイだから!


その五所川原でイロイロ買い込んできましたよ。
え〜!こんなにイッパイ?思われるでしょうが、実際はどれも「かわいいサイズ」なのでございます⋯


夕方、上空からヘンな声が聞こえてきたので、ハっと見上げると、白鳥が弱い夕陽を浴びて飛んでいます。
さっそく望遠( 35mm 換算でおよそ 600mm の望遠レンズ相当)で狙ったなかの一枚です。
ISO 50 のセッティングでしたから、かなりキビシかったんですが、さすがは Canon のアンチ・シェイク!手ブレを極限まで抑えてくれて、この画像を見ても、白鳥の翼の先端がブレて写るほどの低速シャッターなのに、クビから胴体はブレていませんね。スゴいっ!

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