Negative Add-On?

Alligator Tales vol.43


06-11-26 SUN.




え〜さて、場合によっちゃ、熱狂的な Otis Rush のファンからは「ばかものぉっ!そんなもんと一緒にすなっ!」とどやされるでしょうが、実は本日、黒石の、いつもは「ぶっかけそば(これがなかなか「よろしい」!)」を食べる黒石の「こみせの駅」ってとこで、「黒石焼きそば始めました」なんてえ貼り紙に釣られ、そいつを頼んでみたのでございます。


ま、たびたび、この日記でも登場しておりますから、記憶しておられる方もいるかもしれませんが、「黒石焼きそば」ってのは平太の中華麺を使い、具は豚肉と「タマネギのみ」というのが特徴なのでございます(左画像ね)。
しかるに、なんとしたことか、そこの焼きそばには「キャベツが使われている」じゃないの!(右画像!)
それじゃあ、「ただの」焼きそばです!
どこにでもある、いえ、自分ちでつくればこーなる!ってえ「フツーの」焼きそばです!
そりゃね、タマネギ「も」使ってることをもってして「黒石焼きそば」を標榜してるのかもしれませんが、改めて言います。
これじゃ「どこにでもある焼きそば」です。

あのキャベツが一切、使われていないせいで「グリーン系」の色合いが存在しないことを「恥じた」のでしょか?
あるいはキャベツ使ったほうがゼッタイに旨い!とでも?
「黒石焼きそば」を名乗るとしちゃあ、まず麺は「あるべき太さ」には達しておらず、ま、でもそれは近づこう、とドリョクしたらしいとこは見えますから、いいといたしましょう。
やはり問題はキャベツを「使ってしまった」、この一点に尽きますねえ。
麺と豚肉とタマネギっつう、一見「寂しい」その構成に、じゃ、ってんで Lucky Peterson のピアノを⋯じゃなかった、え〜、キャベツを加えていいものなのか?そこですわな。

そーやって出て来た焼きそば、味は文句ありません。それなりに美味しい!
でも、もーしわけないけど、これだったらワタクシ、自分でもっと美味しいのを現に作っておりますから!
あのギョっとするよな幅広のブっ太い麺にタマネギと豚肉だけ、っちゅう、見るからに「愛想無しやわあ」ってな焼きそばが、食べてみると、意外にイケる!っちゅうとこに「黒石焼きそば」の醍醐味があるワケで。
それをやっぱ「彩りが足りない」なんてことでキャベツ足しちゃっちゃあ「だ〜いなし」てなもんでしょ。

もしかすると、これじゃあ、ちょっと寂しいから、ってえサービス精神でオーヴァーダブ⋯じゃなかった、キャベツも参加さしちゃったのかもしれません。
そりゃ知らないひとはこれで、「いいなあ」と思ってくれるのかもしれませんが、それじゃ Otis Rush の⋯じゃなかった、本来の「黒石焼きそば」の立場はどーしてくれるのよ。
どうにも割り切れない思いが残りますが⋯

その黒石焼きそば⋯じゃなかった、AL-4797、Lost in the Blues に続くのは、AL-4798、Son Seals の Living in the Danger Zone でございます。
ますます円熟味を増した Son Seals の音ですが、そうなればなるほど、ワタクシなぞ、彼のヴォーカルが気になってしかたありません。
そりゃもう、ワタクシなんぞ、 彼の足元はおろか、足あとにさえ及ばないよなド素人ではございますが、ただブルースを「聴いて楽しむ」ファンでもあるワケでして、その部分で言わせていただきますってえと、どうにも、このひとのヴォーカルってのが「歯がゆい!」
いえいえ、ヘタとか声が悪い、なんてことは全然ないんですよ。
そーじゃなく、ミョーに「張ってる」とこあるでしょ?あれがヒジョーに居心地ワルいんですねえ。
おそらくこんだけの声と歌うスキルもあるんだったら、逆に、うんとクールに歌う、ってのをベースにして、時には「張る」ってえコントロールが出来たら、もっと表現力はアップすると思うんだけど、まあ、そんな「戦略」とは無縁に、ココロのままにやってるとこうなっちゃうんだったらしかた無いですよねー。それもまたブルース⋯ってなんでもそれで片付けちゃいけませんけど。なはは

次の AL-4799 は、Lonnie Brooks で Satisfaction Guaranteed。「ご満足は保証いたします」てなタイトルですから、こりゃまたずいぶん大きく出ましたねえ。

そこら、このジャケット写真でいっそう笑えますよね。「ぐふふ、た〜ぷり満足させちゃうよん」てなスケベったらしい視線の Lonnie Brooks の向こうには「あら、ホントかしら⋯期待しちゃおかな?」なんて含みのある視線を返すネーチャン。ん〜、おバカですねえ。
しかし、そこが大事なんですよ。 この Lonnie Brooks も前述の Son Seals 同様、なんでか「ブルース・ジャイアント」には到達できなさそなとこがあるんですが、彼のいいのは、んなこと別にどーだっていいじゃん、っつう(あ、ホントかどうかは知りませんよ)どっかおちゃらけたとこがあって、それが逆にミリョクになってるよな気がしますねえ。
しつこいけど、このジャケットと、右の Son Seals の「クッソつまんねえ」ジャケットを見比べりゃ、ワタクシの言ってることがちょっとは判っていただけるかも?

別にどっちがいい、とかゆうことじゃなく、「こんだけ違う」っての判っていただければ充分でございます。
この二枚、どちらも Bruce Iglauer が立ち会ってのシカゴ録音なんですが、Son Seals は「いつもの」Streetville Studios が使われて、マスタリングがニューヨークの DMS と公式どおりなのに対し、Lonnie Brooks のほうは、マスタリングこそ一緒ですが、録音は Streetville Studios ではなく、おそらく初出と思われますが Chicago Recording Company というところが使用されています。
あ、そうそう、Lonnie Brooks の録音では、アルバムの最後の曲、If the Price is Right では Koko Taylor もヴォーカルとして参加しております。


冒頭からいきなり出てきてましたから、いまさら説明する必要も無いのですが、今日の日曜日は良く晴れ上がり、風もさほどは強くない、というまことに自転車には良い一日でございました。
んなワケで、黒石までタラタラとお散歩に行っておったのでございますが、真っすぐ往復すれば 20kmくらいなんでしょが、あっちに迂回、こっちで道草、おまけに帰りは尾上→平賀→大鰐なんて徘徊(?)ルートを取っておるため、果たして実際にはなんキロ走ったもんだかさっぱ不明でございます。
昨夜までは、天気が良かったら今度はクルマに自転車積んで青森の郊外まで行き、そっから焼きそば情報の入ったお店、二カ所を探索!なんてのもいいか、と思っていたんですが、なんだか「また青森か⋯」てな、なんとなく「飽きてきてる」感じがあって、ケッキョクやめちゃいました。

タマに行くから面白い、てな部分もありますからねえ。
特にここんとこ遠出が多かったんで、久しぶりに自転車だけで気ままにブラブラするのもいっか?てなもんでしょ。
な〜んにも考えず、キモチのいい道を味わう⋯ってんで気付いたら黒石まで来てた、ってのが真相です。
特にこれから先、雪なんぞになっちゃったら、否応なしにクルマでなきゃ行けない、なんてことになりますから、自分の足で行ける、ってのがなんとも嬉しいんですよ。

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