Chicago native... Alligator Tales vol.48 06-12-01 FRI. | AL-4815 は、まさに Chicago で生まれ、そこで John Lee Williamson から手ほどきを受け、ある意味、シカゴのブルースとともに成長してきた、と言っても過言ではない(?)Billy Boy Arnold の Back Where I Belong です。 このアルバムは、プロデューサーの Randy Chortkoff が配下(?)のバンド、Los Angeles のブルース・バンド(?以前このアルバムからの曲を採り上げた BLUES Diary の時もちょっと調べてみたのですが、同名の「ちゃう」バンドが多くて、カンジンのこいつらにはたどり着けませんでした。音的に、たぶん白人じゃないかと思う⋯)the Taildraggers にバックをつけさして、California 州 Culver City の Pacifica Studios で録音し、それに Chicago の Acme Studios でなにやら追加(ここに Bruce Iglauer も立ち会っておるようですが、その内容については詳しくは語られてはおりませぬ)した上で完成させたもの。 ひところ、シーンから姿を消してたように見えたとこから、そのタイトルはつけられたんでしょね。 Billy Boy Arnold 本人は「相変わらず」の彼のブルースなんですが、バックのバンドはところどころ違和感も無いではございません。 でも、あの Eddie Taylor の Ready for Eddie もそうでしたが、その要となる存在がしっかりした個性を持っていれば、バックが多少グズグズでもヘロヘロでもフニャフニャでもヨイヨイでもスットコドッコイでもあるいはパッパラパーでも「ちゃんと」ブルースしちゃうもんなんですよねー。 ワタクシ、白人のブルースってのは排除するくせに、バッキングではいっこーに構わん、てなとこがあって、全員ブラックでなきゃあ!なんてカゲキな線には与しないんですよ。 つまりダイジなのはブルースにあっては第一に(かつほぼ 80%くらいを)歌および、その「本人が」弾く楽器、で占めてると思うんですよねー。 もちろん例外もあって、Hubert Sumlin という存在があるからウルフの価値がある(一般にゃあ逆なんでしょね)、てなカップリングもありますが、ともかく、そのコアさえブラックだったら、あとのメンバーは白人だろーがモンゴロイドだろーが、はたまた宇宙人であろうが、「主役の音」を邪魔せずに活かしているんだったら「まったく」モンダイな〜い!っちゅう考えです。 と言ってるそばから AL-4816 は白人だぜっ! このボブ・マーゴリンっての、恥ずかしながら、こうやって Alligator を追いかける特集をおっ始めて「初めて」知ったようなものでございます。 なにやら「 1950 年代のブルースを現代に甦らせたい」などとぬかしておるよーですが、ほっほ〜、こゆひとは日本じゃウケるかもしれませんぜ。 同じよなことぬかし⋯うっぷす、お、おっしゃっておられる方々がうじゃうじゃいますからねえ。 どこにでもいるんですね。「文化財保護活動」としてブルースやるひとって⋯ Down in the Alley、一曲目だけはちょっとオモシロいかも?と思ったけど、それ以降はただの「ノスタルジー」てな感じだなあ。ま、好きなだけ「昔は良かった」とやっててください。 続いての AL-4817 は Koko Taylor の Force of Nature。 ま、これまたいつもの Koko Taylor でございます。このいっつもフル・パワー、まるで全体重をかけてくるよなへヴィーさがワタクシ苦手なのかもね。なんたってその体重ってのが⋯ ホント、なんでブルースを歌う女性ってデブってなきゃいけないの? タマには Sade みたいなのもいて欲しいよね。ああゆうスレンダーなスタイルでクールに歌うっての⋯ どうも、女性でブルースを、っての、Katie Webster 以外、みんなヴォーカルに専念しちゃってるから、そこでリキ入り過ぎて「圧迫感」があるのかな? ワタクシの場合、実は男女を問わず、いわゆる「スタンダップ・シンガー」っての、あまりピンと来ないんですよ。 なんだか歌に入れ込み過ぎてる感じがして。 たしかにスゴい!とは思うんだけど、なんだかブルースとはちょっと違う「別な芸能」になっちゃってるよな印象が⋯ てなことはともかく、このアルバムでは一曲だけ( Born Under A Bad Sign )ですけど、Buddy Guy が参加してるんですねえ。 なるほど、そー言われてみれば、このギターの音、「いかにも」ってえ気がしてくるぞ!なんてえとこにワタクシの「いーかげん」さがよく出ておりますねえ。 昨夜、寝る前に外をみたら、うっすらと雪に覆われて、あちこちが白くなっておりました。 うわあ、車でなきゃ移動できないかな?なんて思っていたら、思いがけず天気が好転し、そんな雪もみるみる溶けて、日陰などに僅かに残るだけになりました。 まあね〜、いっつもこの程度だったら助かるんだけど、それじゃ山間部にストックされ、来年の農業用水となる貴重な供給源が不足しちゃいます。 まだいまのとこ、雪はばんばん川に捨てたり、空き地に集積したりしてるけど、ヘンに温暖化が進んで雪の量が少なくなってきたりしたら、せっかくの雪、捨てるなんてもったいない!と、街なかに降った雪を集めて山間部や、あるいはそっから集める水源となるダムにわざわざ持ってく、なんてことになるかも⋯ でも、どんどん日が短くなってるんで、ちょっとユダンしてると暗くなってきます。 この時間帯って、自転車のライト、ほとんどなんの役にも立たないんだよねー。 まあ、クルマからは識別されやすくはなってるでしょうけど。 あと三週間、冬至に向かって、さらに日没が早くなる⋯ |
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No.1684