1992 Tour Alligator Tales vol.50 06-12-03 SUN. | うひゃあ、ついに 50 回になっちゃいましたねえ。 しかも、まだ 1993 年をウロウロしてますから、こりゃ下手すっと年を越すな! 最初はもっと気楽に、Alligator をちょっとさらってみよ、てな安易な気持ちで始めたんですが、なんだかやってるうちに「ちょうどいい」ペースみたいなもんが出来てきて、自然にフォーマット化されていく⋯ ってのはいつもの「連載」とおんなじパターンやね。 始めてちょっとすると、いつのまにか、このくらいは書かなきゃ、みたいな「線」っちゅうか「スタンダード」みたいなもんが自分の中で固まってきて、そうなると、ほっといても(?)ほぼ、このくらいの原稿が毎日「打ち出されてくる」よになるのね〜。 とは言え、やはりタマには「そんなことしてるヒマもない」くらい忙しくなったりはしますし、さらには遊びすぎて(!)んな時間は無い!てなことになる場合もありますから、多少の量の変化はあるんですが。 でもホントは、量に一番カンケーしてくるのは、ワタクシのキョーミの「深度」っつうか「高度」っつうか、はたまた「温度」っつうか、そのあたりの差のほうなんですよねー。 ですから見てみんしゃい、白人のアルバムなんて、まあ実に「冷淡な」扱い! それに怒りを感じたあなた、ゼヒ、こんな「不完全な」Alligator Tales に対抗して「リッパな」Alligator Chronicles でも完成させてくだされ。 ところで 1991 年に、創立 20 周年を迎えていた Alligator Records では、それを記念して、例の AL-105、The Alligator Records 20th Anniversary Collection っちゅう総花的ダブル・アルバムをリリースしていたのですが、同様に、Alligator Recording Artists による記念のツアー・パッケージ(?)も行っております。 そこに参加したのは Lil' Ed and the Blues Inperials(クソなサックスも⋯) Katie Webster(ソロ) Elvin Bishop(バンド) Lonnie Brooks Blues Band Koko Taylor and her Blues Machines っちゅうメンバーでした。う〜ん、いいですねえ。ワタシの嫌いな「白人ブルース」ってのが入ってないとこがいい! え? Elvin Bishop? あのねえ、このひとは Elvin Bishop ってえジャンルの音楽をやるひとだからいいのっ! なんちてあからさまに「ひいき」にしてますが、いいのじゃ。ここはワタシの個人的シュミでやっとるブログなんじゃから。 ま、別に Bruce Iglauer もワタクシと同じよな考えだった、なんて思ってはおりませんが(たぶん実際にはスケジュールのことやら、ギャラ、またヘッド・ライナーの件など、あるいは「あいつと一緒にツアーなんて真っ平ゴメンだね」なんてウラがあったのかもしれませんが)結果的に、なかなかいいセレクト・メンバーになっとるよな気がいたします。 ただ、実際にこのツアーが実現したのはその 20 周年の翌年、1992 年の春のことになります。 なんだか絵に描いたようなシチュエーションですが、一台の大型バスに上記の全メンバーが詰め込まれ(?)18 日間で 16ヶ所のコンサート・ホールでワン・ナイト・ショーを繰り広げました。 どうやらそのバスには一行の使用する楽器類も一緒に積まれていたらしく、会場に着くとすぐさまスタッフはセッティングを開始してサウンド・チェック。そして簡単なリハをして開演を待つ、というパターンだったらしいのですが、特別、それらしい打ち合わせなんてしてるそぶりも見せなかった Lil' Ed and the Blues Imperials は「全部の会場で」必ず一曲、新しい演目に差し替えていたそうでございます。 う〜ん、さすがはクラブで鍛えたライヴ・バンド! そしてライヴがハネると急いで撤収して楽器群をバスに積み込んであとは明朝までホテルで短い睡眠をとる⋯ どうやら、その日の行程によっては食事だって走ってるバスの中で、てなケースがしょっちゅうだったそうですから、下手すりゃニンゲン関係がボロボロになっちゃいそなもんですが、そこら人格者が揃ってたのか、はたまた「いーかげん」な連中だっただけなのか(?)さしたるトラブルもなく続いていったようでございますねえ。 ツアーはナゼかシカゴではなく湖の対岸、Grand Rapids からスタートしたようで、そしてシカゴ、そこからカナダに入り、Ontario 州の Kitchener、少し東に行った Toront、そっから今度は 600km も離れた Montreal などのカナダの都市からまた Maine 州でアメリカに戻って Portland、Boston、Burlington( Vermont 州)、New York などを回っていったらしいのですが、その最終行程の Philadelphia での公演をドキュメンタリー作家の Robert Mugge が記録し(その映像作品は後に Pride and Joy : The Story of Alligator Records として発表され、たしか VHS フォーマットのみで出回ったハズです。試しに Amazon の DVD でサーチしてみましたが該当しませんでした)、その際にサウンド・トラック用に持ち込んだマルチ・トラック・テープ・レコーダーに収録された当日の音から、この Alligator Records 20th Anniversary Tour - Live in Concert が生まれました。 つまり、このツアーをほとんど記録してて、その中からセレクトした、ってワケじゃなく、たまたまこの日のが録音されてたんで借用しちゃいました、みたいな他力本願ぶりがなかなかいいですねえ(?)。 さて、その録音ですが、当時の勢いみたいなもんがよく伝わってきます。 それでも、相変わらず Lil' Ed クンとこじゃ無神経な音につい、このサックス、いっぺんシバいたろか!なんて思っちゃいますが、まあ、ライヴだから仕方ないか?とアキラメも混じる⋯あ、そんなこだわるのはワタシだけで、みなさまは別にこの「くそサックス」邪魔だ!なんて思わない場合もけっこうあるんじゃないでしょか。 また Elvin Bishop クンとこのバックには、Lonnie Brooks の息子、Ronnie Baker Brooks がギターで参加してるんですねえ。 んなワケですから、ステージでその親子がジャムったりすると、大ウケだったそうですよ。 その Lonnie と Katie Webster は古い付き合いですからバスの中でもよく昔話にふけってたらしいんですが、そこに Koko がちょっかい出したり、とイロイロあったのが最後の全員集合の Sweet Home Chicago での「張り合い」みたいなもんを生み出してるのかもしれませんなあ。 え?まあ、そりゃねえ、ワタシとしちゃあ「楽器も弾く(いえ、むしろそっちがメインかも?)」っちゅう Katie Webster のほうが親近感ありますから⋯ ただ、フと「太った女性シンガーが Sweet Home Chicago を歌うのがブルースだ、なんて、もううんざり」みたいなことを言ってたハズの Bruce Iglauer は、これをどー見てたのかな?なんてちょと考えちゃいますねえ。ま、別にいいんですけど⋯ 本日は 12 月最初の(つまり、年内にもいちどあるのだ!)ブルース・セッションでございます。 しかし、また今日は「本格的な」降雪があり、街は雪だらけ⋯ はたしてどれだけのみなさんが来てくださるものやら? ま、そのレポートは明日にでもチョロっと。 いきなりの降雪で、でも、すくなくともこの弘前で暮らしてる以上、もうとっくに雪になっても不思議はない、てな常識が行き渡ってるもんだとばっか思ってたら、れれれ、近所の小学校の横で左折しようとして滑り、右側、ドライヴァー席のドアを塀にぶつけてへこましたクルマがおりました。 まだ夏タイヤじゃん!そりゃ滑る、っての! まあ、ドアが凹んだだけで、機能にはモンダイ無いのか、おそるおそる再スタートして、おっかなびっくり次の角を左折して視界から消えて行きましたが、こんな路面を夏タイヤで走ろうたあ、いい度胸だぜ。っつうかバカだぜ! 夏タイヤで雪の上だとどーなるか、は「東京の雪」でクルマのスリップ事故が多発するのを見ても判るよに、「ほぼ無理」なんですよ。 あのクルマ、帰りつくまでにあっちこっちへっこんでボコボコになってなきゃいーけど⋯ |
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No.1686