Too Much Data...

Alligator Tales vol.58


06-12-11 MON.




え〜、昨日の AL-2800、Shout, Brother, Shout と AL-2801、In the Spirit で「ようやく」1994 年を終え、こっからは 1995 年になります。

その最初は Little Charlie and the Nightcats。
ところで、先日もある方から訊かれたのですが、なんで同じ白人なのに「カタカナ表記」になったり「英文表記」になったりするのか?っちゅう疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
いえ、別に意味はありません。気分次第です!なんてゴマかしてもい〜んですが、ま、かなり「それに近い」とは言え、いちおーのスタンダードみたいなもんがありまして、白人がマジメにブルースをやってるつもり、っちゅーのは全部カタカナ、ブルースみたいのもやるけど、でもこれ「ワシらの音楽じゃ」ってのには「敬意を表して」英字で、と「区別(差別とも言う)」いたしております。
ですからジョニー・ウィンターだって、「ブルースやってます」なんてのじゃなく、ま、ここで採り上げることは無いでしょが、エドガーやリック・デリンジャーとやったライヴなんてのを語るときには Johnny Winter と表記するでしょう。
もちろん、そこらの識別にはワタクシの個人的な好みが 100% 反映されており、ひとさまに対してはなんら説得力を持つとは思えませんので、まだ「気分次第」っちゅうことにしといたほーがカドも立たないんでしょが、私としちゃあ、そんなニセモノを扱うんじゃねえ!っていう、特に白人が主宰するサイトに多い、ブルースのサイトなのに白人ミュージシャンをケジメ無く入れちゃってるケースに「怒り」すら感じますので、嫌われるのを覚悟で今後も「白人差別」を続けてまいります。
ホント、日本でやるブルースのイヴェントに白人ミュージシャンをなぜ呼ばないのか?なんて言うバカがタマにいますよね?
白人を呼んでまでやらなきゃならないなら「そんなのブルースじゃねえっ!」ヤメちまったほうがよっぽどいい!
ブルースとはそうゆうものだ。
⋯と、いくら言ったところで糠に釘、でしょか。

AL-4839、Little Charlie and the Nightcats の Straight Up!、相変わらずのキレのあるポップさで、むしろブルースっぽいナンバーをやっても、かえって白人であることの「味」をうまく活かしてますよねえ。
最初の曲、I Could Deal With It なんて、冗談みたいなブーギを切り、カウンターで入るギターだって「ブルースっぽく」なってますが、なんたってこのヴォーカル!やはり「キャリフォルニアの青い空」が似合う!
1960 年代のポップスみたいな(「ビキニ・スタイルのお嬢さん」とかゆうナンバーを思い出すねえ)ポコポコ・リズムの I Can't Speak No Spanish なんて、まさに「ホワイト・カルチャー」ど真ん中だし、全体に、ヴォーカルにしてもギターにしても距離感やら軽さ、インテンシティなどどこをとっても「黒人みたい」になんかなってないんだよね。判る?

もしかすると本人たちはマジで再現したつもりかもしんないけど Too Close Together にしても、なんだかパロディっぽくて(あ、ファンは怒るかも、だけど)キュートに仕上がってます。「キュート」!
でも、この AL-4829 では 10 曲目、ギターの Little Charlie Baty が作った曲(実はハープ & ヴォーカルの Rick Estrin の作った曲のほが圧倒的に多いのだ!)Gerontology(老人学、あるいは「老化について」てなニュアンスか?)みたいな、チョーシいいナンバーなんかでこの the Nightcats の持ち味が純粋に発揮されてるよな気もしますが。
録音は California 州 Richmond の Bay View Studios。どうやら名前からすっと、眺めが良さそなとこにあるのかなあ。
で、Additional recordings とあるので、後から John Firman のサックスか Rusty Zynn のギターをかぶせてるんでしょか?そっちは同じ California 州ながら Cotati の Prairie Sun Recordings で行われ、マスタリングはいつもの Monster Disc。

続いての AL-4830 は C.J. Chenier の Too Much Fun でございます。まあ、ワタクシといたしましては、これよりも Step It Up! のほーが好きなのですが、これだって出来が悪い訳ではございません。いえ、それどころか、むしろ「まともな」 Zydeco としてはこっちのほうが評価できるのかもしれません。
「あっち」ではロックンロールのテイストが「かなり」強く前面に出ておりましたが、こちらでは「しっとりと」アコーディオンが歌い、バックでもラブボードやらスプーンらしき雑音⋯うっぷす、細かいリズムが聴きとれますからねえ。
それでも Give Me Some of That なんてナンバーじゃ、そっちに傾斜しそうだ、てなニュアンスを嗅ぎとることは出来そうかも。
一方では、偉大なる父、Clifton Chenier のナンバーである Zydeco Cha Cha、You Used To Call Me、Louisiana Two Steps などを「まっとうに」演奏してみせ、「受け継がれたもの」を意識している、という一面も見せてくれております。
ただ、Louisiana 界隈でのハウス・パーティで楽しくみんなを踊らせていれば良いのなら、それだけで充分なのでしょうが、全米に向けて、いえ、世界に向けてセールスすることを意識してアルバムを作る、となると、やはりそこには地域限定的な(?)視点を超えた Something が必要であることはこれまたいたしかたないところでしょう。

プロデュースは C.j. Chenier と Bruce Iglauer の共同。
録音はシカゴでもルイジアナでもなく(まさかその中間地点ってことで選ばれた訳じゃないよね⋯)Memphis の Ardent Studios で、ミックスダウンが Chicago Recording Company となっていますが、クレジットではその「次に」Additional recordings としてふたたび Memphis の Kiva Studios の名が挙げられております。
ん〜、一度ミックスダウンしてみたけど、なんか「足りなくて」もいちど Memphis で音を足した、ってことなんでしょか?
まあ、確かに演奏者のクレジットを見る限り、その配役(?)はかなり錯綜しており、ただし、どれが最初の録音で後乗せじゃないのか?はさっぱ判りませんので、どれが Additional recording だったのか?はまったく不明です。
マスタリングはこれも Monster Disc。

ついでながら(2023 SEP. に遭遇した Discogs の資料によれば)
1 - Man Smart, Woman Smarter
2 - Bad Luck
3 - Richest Man
4 - Too Much Fun
5 - Give Me Some Of That
6 - Louisiana Down Home Blues (Aka Down Home Blues)
7 - Zydeco Cha Cha
8 - Lost In The Shuffle
9 - Got You On My Mind
10 - Squeaky Wheel
11 - I'm Not Guilty
12 - You Used To Call Me
13 - Louisiana Two Step

Accordion, Alto Saxophone, Vocals, Producer - C.J. Chenier
Arranged By [Guitar] - Vasti Jackson
Bass, Percussion, Backing Vocals - John Frederick
Congas - Steve Eisen (曲: 1, 7)
Drums, Percussion - Greg Gordon*
Guitar - Harry Hypolite (曲: 1, 2, 4, 6 to 13),
Guitar - Jamie Kelly (2) (曲: 2, 4, 6 to 8, 10, 11, 13),
Guitar - Mark Major (曲: 2, 4, 7, 8, 11 to 13), Vasti Jackson (曲: 1, 3, 5, 6, 9)
Horns - The Memphis Horns (曲: 3, 4, 5, 10)
Percussion - Mark Major
Percussion, Backing Vocals - Jamie Kelly (2)
Tenor Saxophone - Andrew Love (曲: 3, 4, 5, 10)
Baritone Saxophone - Floyd Newman (曲: 3, 4, 5, 10)
Triangle - Harry Hypolite
Trumpet - Wayne Jackson (曲: 3, 4, 5, 10)
Vocals, Voice [Recitation] - Harry Hypolite (曲: 12)
Washboard, Percussion - Clifford Alexander, Jr.*

となっておるようですね⋯


気温は低かったけど、いい天気で、となると当然、自転車で外回りです。
この季節、道路の両側に残雪があったりして、そゆとこじゃチャリがヨロヨロと車道にふくらんだりするのドライヴァーはとてもイヤがりますから(って、自分で運転しててもそう思うんで)、そうゆうごシンパイをかけないよなルートを選び、後方からクルマが来たら歩道に上がる、あるいはいったん停止、てなふうにしてやり過ごします。


で、ついで、と言っちゃなんだけど、先日オープンした新しいショッピング・センターまで行ってみましたよ。
月曜日の様子も見るために。
そしたらまあ、意外とお客さんはいました。もちろん、オープンのときに比べたら 1/5 くらいかもしれませんが、そこそこ駐車スペースも埋まってるし、ランチ・コートも人がいますねえ。
なかにゃあ、お客さんが行列してるお店までありましたよ。って、それは店が少ないせいかもしれないけどね。

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