Quarter measuring?

Alligator Tales vol.66


06-12-19 TUE.




ところで、日本ではさほどでもないようですが、アメリカでは 10、20、30 ⋯などと言う周年を祝う区切りとして、一世紀、つまり 100年の 1/4 に当たる 25 周年というのも大切にされているようです。
日本でなら、最初の 5 周年は「一区切り」として認知されているかもしれませんが、それ以降は 10 年区切りで、末尾に 5 がつくのはあまり無いのではないでしょうか。
そして、ワタクシ、ここでフと思ったのは、これ、アメリカの通貨、それも硬貨の発行システムにもその一因があるのではなかろか?なんて邪推いたしております。
というのも、アメリカ合衆国造幣局によって製造され、同国内に流通している貨幣は次の通り

Penny; 1 cent
Nickel; 5 cent
Dime; 10 cent
Quarter; 25 cent
Half Dollar; 50 cent
dollar( includes "Silver Dollar" ); 100 cent= 1 $

となっており、フェントンでお馴染みの「ダイム」ってのは 10 セントなワケでございます。
で、モンダイ(?)はクォーターと呼ばれる 25 セント硬貨でして、どうやらアメリカ国内では街頭の新聞の自動販売機、路上のパーキング・メーター、駐車場の硬貨投入口、高速の料金所、そして硬貨と言えば思い出す(か?)あのスロットマシーン(本場の、ね)も硬貨は 25 セントを投入するようになっております。
あ、どれも価格が 25 セント「ポッキリ」なワケじゃなく、クォーターを何枚か投入する、っちゅうシステムね。
ま、アメリカの通貨システムは日本の 1→5→10→50→100→500→1000⋯っつう構成とは異なり、1→2→5→10→20→50→100、っちゅうドル紙幣の系列と、1→2→5→20→25→50→100、というセント硬貨の系列があって、現在では 2 セントと 20 セントの硬貨は発行が停止されていますが(さらに、一時期 3 セント硬貨ってのまであったらしい⋯)、その 2、あるいは 20 なんて位置に貨幣を置く、って発想が日本でも 2000 年ってこともあって(?)マネしちゃったようですが、どうも日本人の通貨概念とはいまだに馴染みが無いようで、下手すれば嫌われる、てな扱いをされてるのは面白いですよね。
そこいくとアメリカでは意外と 1/4、という観念が発達しているようで、かっては 10 ドルの 1/4 にあたる 2.5 ドル( Quarter Eagle )なんて「金貨」までありました。
これには実は「インチ・ポンド法」がその生活感覚に関わっているのではないか?とこれまた邪推しておるのですがいかがなもんでしょ?

つまり、日本のよなメートル法に則って計測したり、規格を決定していくと、たとえば JIS ではこの部分のサイズは 25mm とする!なんてことになるのですが、インチの系列で工具を見渡すと、そのサイズ指定が 7-1/2 であるとか 3-1/4、2-3/4、2-3/16、1-5/32⋯というように、インチ以下は 1/2→1/4→1/16→1/32⋯・というように「半分」→「そのまた半分」→「さらにその半分」という分母に、と細分化されていきます。
そんな分割思想(?)が定着しているアメリカでは「 1/4 」つまり Quarter は非常に生活に馴染んだ感覚ではないのか?っちゅう気がいたします。
てなことを言った直後にナンでございますが、実はアメリカにはかって 3 ドル金貨、3 セント銅貨、おまけに 4 ドルの金貨も試作されたことがあるそうですから、その 3 やら 4 ってのは、どう説明すりゃいいもんだか⋯

てなことはともかく、んなワケで 25周年でございます。
1971 年にスタートした Alligator も、この 1996 年でミゴトに 1/4 世紀を生き延びて来たんですから、そりゃお祝いせにゃ、てなもんで今回も出します。 2 枚組 38 曲収録の「豪華(?)」記念アルバム!
AL-110、The Alligator Records 25th Anniversary Collection、もちろん内容は、前回の 20 周年とダブることなく、かつその後に現れたアーティストも配分して、てなもんでしょか。
また、今回は V/A、Living Chicago Blues I に収録されていた Eddie Shaw and the Wolf Gangs が記念アルバムに初登場となります。
どっちかってえと「並び順」なんてもんに神経をつかって無さそうに見えますが、逆に熟慮の上で、だったらなかなかオモシロいですねえ。
コリー・ハリスの直後が Michael Hill's Blues Mob で、ワタシだったら前者はスキップして Can't Recall A Time を聴くけど、逆のひとも多そうだなあ。
あ、唯一、ワタクシが気に入らないのは、Delbert McClinton でもギター弾いてるんだから、直後にまたロイ・ブキャナン入れんなよ!ってとこかな?
いえ、別に嫌いとかゆうほどのもんじゃないですが、このひとについちゃあ「それほどのもんじゃない」ってのがワタクシの評価ですんで。

⋯もっとも、この 25周年のは「前回で懲りて」っちゅうワケじゃないですが「買ってません」ので別にいいんですけど。がはははは!

もちろんレコード会社にしてみれば、こうゆうオムニバスで、それまでの「お気に入り」の他にも、おっ!これもなかなかイケるじゃん!てなことになって、そっちも買ってくれるようになればいいなあ⋯てのが「本音」でしょうから、やはり「売りたい」のをプッシュするのは当然なこと。
さて、じゃあ前回はいたのに、今回は「落ちた」の誰じゃろ?っちゅう余計なお節介で見比べてみたら、ふむふむ、まずは A.C. Reed か。まあ無理も無い、っつうかワシなら前回にも入れんがのう(こらこら)。
で、Jimmy Johnson かあ、あんまり知名度ないもんなあ。嫌いじゃないんだけど。
そして Detroit Junior に Big Walter Horton、Pinetop Perkins に Sonny Terry、Kinsey Report。あ、Paladins もだ。
⋯このリストから別に Alligator のなんらかの変化を読み取ろう、なんては思っておりませんが、まあ、おヒマな方はそこらじっくりと考えてみるのもまたよろしいかと。



前日までの雪がウソのように青空が見えて気温も上がり、路上の雪もかなり減っております。
それでも ROCK 4400 で走るにはあまり「向いてない」状況ですから、ここはムリせずに歩きを選択しましょ。せっかくのいい天気、クルマで移動しちゃったら「もったいない」ですからね。

にしても、今日はなんだか家の中だってのに、めっちゃ冷えるやん⋯と思ったら、先日、雪の日に洗濯して部屋干しにしたらちょっと湿気が籠るよな気がしたんで、窓を少し開けといたのをすっかり忘れてたんでした。
がははは、それじゃ寒いワケだぁ!外と一緒なんだもの。


ところで、もう 12月も 19日となると、お馴染みのケーキ屋さんもフル稼働開始らしいです。
どうやら「ぷ」さんも明日からは連日お手伝い、てなことになりそうですよ⋯

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