Ticket to Chicago

Alligator Tales vol.68


06-12-21 THU.




前に「私をシカゴに連れてって」と歌ってた変な(?)オーストラリアン、Dave Hole クン、ついにその願いが天に(つうか Bruce Iglauer に?)届いたようで、なんと、夢にまで見た「シカゴのスタジオ」で、現地ミュージシャンをバックに好きなだけ(?)ブルースを録音することが出来たのですから、そりゃもうジャケットの写真だって笑顔になっちゃうってえの!

AL-4847 の Dave Hole、Ticket to Chicago は、そんな彼のうっひょ〜っ!シカゴ行きだぁ〜!ってな悦び溢れる、それこそ「まんま」なタイトルでございましょ。
そして現地ミュージシャンをバックに、などとそこではさりげなく書きましたがそこには、その人がおるだけでワタクシの採点がメチャメチャ甘くなる、とウワサの Johnny B. Gayden !! on bass !!!
ダブル・シャッフルやブーギでもいいベースを弾きますが、なんと言っても You Got the Blues や Wheeler Dealer、Why Can't You Be True? なんてとこのベース!ううう、も〜たまりませんねえ。
なんだか You Got the Blues なんて心なしか Dave Hole クンのギターまでちょ〜っとだけ Albert Collins っぽいよな気も⋯せん?あそ。
もっとも、この Daveクン、ガリガリのシカゴ「おたく」だったら、もっとちゃう線でバッキングをセット・アップしてやったほーが喜ぶんじゃあ?てな気もいたしましたが、少なくとも、このアルバムの音を聴く限り、我らが(どうも青森での二年連続ってのが利いてて、「とても」親近感があるのでございます)Billy Branch 御大のハープと「サシ」でカントリー・ブルースっぽくアコースティックをキメてみたり、かと思うとちょと凶悪さの足りない Hound Dog みたいなスライドに、Collins みたいでもある突っ込みギターと、ま、言わばワタクシなんぞと同レヴェルの「ブルース、いいなあ!み〜んな好き!!」てな、分け隔てなく(つ〜かアレもやりたい、コレも!てな次元ね)愛しちゃう「おおらかさ」が出てて、それほど「シカゴ」に「取り憑かれて」はいないようですから、まことにケッコーでございます。

その彼をバック・アップしたのは、キーボードが Tony Z.、そしてもちろんベースは Johnny B. Gayden!ドラムに Ray "Killer" Allison。
さらに Bermuda Triangle(こんどはそこに行ってみたい、なんて歌ってるみたいだなあ。こらこら、なんでも Bruce Iglauer に他力本願じゃいかんぞう!)と Empty Train では Billy Branch がハープで参加しております。
Tony Z. と Ray "Killer" Allison は、ともに Buddy Guy のバッキング・メンバー(当時)だったようで、それだけに Johnny B. Gayden を邪魔しない(?)しっかりしたリズムを紡ぎだしておるような⋯
ただし、他にギタリストはクレジットされておりませんから、サイドは彼自身による多重録音でしょね。トーンも一緒だし!

さて、ライナーで Bruce Iglauer は、Dave Hole が前作でデビューした後、全米をツアーし(⋯は言い過ぎかな?「アメリカのあちこちでライヴを」が合ってるかも)、その際、行く先々でいろんなブルースマンに触れて、それが彼のブルースに膨らみを持たせた、てなことを書いてますが、いや実際、決して「シカゴ」だけがブルースじゃないし、しかもブルースの最高峰というワケでもありませんからねえ。
あ、じゃどこが?なんて思われるでしょが、そりゃあなたのいっちゃん好きなブルースマンは誰か?で決まるでしょ。
もっともワタシゃ、ブルースって、あくまでもそのブルースマン個人に帰するものであって「地域」でブルースをくくるのは、あくまで便宜的なもんだと思ってます。
ワタシが Frankie Lee Sims が好きなのは、彼のブルースがテキサス・スタイルだから、なワケなんぞ無く、まさに Frankie Lee Sims「だから」好きなのであって、クソじ⋯うっぷす、Gatemouth だって Elmore だって Hound Dog だって、彼らが「どこブルース」か、なんてカンケー無い!彼らの存在そのもの、っちゅうブルースが好きなんですから。
ただし、かと言って、「わたし、アトランタのブルースってのが好きなんですよ」なんていうのを「否定」してるワケじゃありません。
実際、そうゆう言葉でくくれる種類の特徴を持った「地域性」ってのは特に戦前のブルースに関しては無視出来ませんからね。
ただ、特にシカゴに関して感じるのですが、「シカゴに始まりシカゴに終わる」的な「神聖視」やら「過大視」がやや目につくように思います。
そしてナゼか日本のブルースマニアで多いのが、素晴らしいのは、「あの頃のシカゴ」であって、今のシカゴは「問題外」てな捉え方でしょ。
「あの頃」があったから「今」があるワケで、それを「気に喰わない」と言われてもねえ。
遠く離れた日本で、現場の力学も判らずにそんなことほざいてちゃ、実際シカゴで生活してるひとに対して失礼だと思うぞ。

おっとっと、またまた得意(?)の脱線ですねえ。
さ、気をとりなおして次!っと思ったら⋯
あの「サファイア」のひとり、アン・ラブソンってののソロ・アルバムかい。
また顔ぶれがひど⋯うっぷす、す、スゴいねえ。セファスとウィギンス、それに「あの」ステディ・ローリン君ですぜ。
ほんと、ごーかな配陣でございますこと。お〜ほっほ(?)
Virginia 州 Falls Church の Cue Studios での録音で、Additional Recordings とミックスダウンが Chicago の Streetville Studios。
マスタリングはもはや毎度お馴染み Monster Disc。

え〜と、今頃はもうアリヨ、日本に到着してるのかな?
25 日は青森で彼のライヴがあるのですが、今回ワタクシは種々の事情により、見送らせていただくこととなりました。
もちろんアリヨのピアノは嫌いじゃありません。でも、やはりソロじゃなく、バンドとしての音が聴きたいですね。
⋯と言うことで来年の青森、いったい誰が来るんでしょ?



どうです?このバカバカしい大きさ!
最初はコイツだけ買うつもりだったんですが、それでは「どんだけ大きいのか」が判りませんよね?というワケで「比較のためだけに」レギュラー・サイズの三個パックまで買うことに⋯アホや。
ん~、味は一緒だと思うんだけど、さすがに両方に手をつける気にもなれないのでハッキリしません。それなりに美味しい(って当たり前ですね、同じプッチン・プリンなんですから)。
もしかすると、これくらいがお皿にプッチンしても崩れない限界の大きさなんでしょか?
市内「P」の「どんぶりプリン」も直径の割には高さが無さそうなのでいいんでしょね。

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