Round Dogs

Alligator Tales vol.71


06-12-24 SUN




さあて、ようやく 1998 年に突入でございます。
AL-4855 は、ワタクシの「だ〜い好き」な Hound Dog Taylor!⋯と言いたいとこですが、そう、ちょっとちゃうんですよね〜。
そ!タイトルをよっく見ると Hound Dog Taylor : A Tribute、となっております。
ぐふふ、そーなのじゃ、これはイロんなひとがそれぞれに Hound Dog Taylor のナンバーを演奏したのを集めた V/A なのでございますよん。
なのに、なんでか今回は 7700 番台やら、101 番台、っちゅうアンソロジー・ナンバーは割り振られず、通常のブルース・アルバム扱いとなってるんですねえ。
そこら、Bruce Iglauer の Hound Dog Taylor に対する想いが反映してるのでは?なんて思うのワタシだけなんでしょね。
なお、このアルバムからの収益は、未亡人である Fredda Horne と Blues Community Foundation の運営資金に充てられました。

Luther Allison って意外と荒削りなのね?と思ってしまう一曲目の Give Me Back My Wig、ワタクシも大好きで、タマにやる Hound Dog Taylor 大会(?)では必ず登場するナンバーでございます。
ま、このトラックに関しては上の曲名をクリックしていただければ、それを「扱った」以前の日記に飛びますのでよかったらどうぞ。
ただ、この Luther Allison、このアルバムがリリースされる前年の 8 月にすでに還らぬひととなっていたんですよね⋯

続いての Sadie は、とめごろおさんのレパートリィとして何度かセッションでも演奏しておりますが、あの特徴的なベース・パターン(って、ホンモノは「ギター」なんでしょが)でスグそれと判る、ま、Albert King の Don't Burn Down the Bridge みたいな存在かも。
ただこの Son Seals のじゃ、派手にブラスやらピアノまで煌めくがごとく「ちりばめ」られておるせいか、あの「唸るよな」不穏な這いずり感には欠けております。ん〜、やっぱピンと来ないなあ、こんなに「晴れがましく」演奏しちゃっちゃあ。
意外とオモシロいのが Sonny Landreth の Taylor's Rock かな。で、別な意味でおもろいのが、なんと「あの」Vernon Reid が Alvin Youngblood hart のアコースティック・ギターとでやってる It's Alright。
たまたま(?)その It's Alright は Lil' Ed のも最後に収録されてますので、この二つを聴き比べてみるのも面白いよ。

他にも例の「ステディ・ローリン」男が See Me in the Evening をやってるんですが、これはちとダサい!なんて言っても、あ、いつもの毛嫌いが出た、と思われるだけでしょね。
でも同じ白人でも George Thorogood( Hound Dog Taylor の New England ツアーの時にローディでもあり、前座も務めている)の I Just Can't Make It や Elvin Bishop の Let's Get Funky なんかは面白いんだけどなあ。やっぱ毛嫌い?

でもまあ、こうやってみんなが彼の曲をやるのを聴いてると、ますます Hound Dog Taylor ってのがいかに「かけがえのない」存在であったか、ってのがよっく判りますね。
ところで、まったくカンケー無いハナシですが、ライナーによると、ここに登場するアーティストのなかでただひとり、Hound Dog Taylor を聴いた事がなかった!っちゅうのがいるんですが誰だと思います?Vernon Reid?がはは、その辺アヤしそうですよねー。ところがまあ、正解は意外なことに Lil' Ed なんだそうでございます。

なんたって寄せ集めですから、録音スタジオやらミックスダウンの工程については一切クレジットで触れておりませんねえ。仕方ないけど。

で、お次の AL-4856 は「あの」サファイアのライヴらしいけどパス。
おそらく、ここの読者でサファイアをマジに聴いてるひとはたぶんいないと思うんで⋯

あのワムだかハムだか知らないが、ラスト・クリスマスとかゆうのが流れてくると、日本における「上っ面だけのクリスマス騒ぎの空疎さ」がイヤが上にも感じられますね。
かと言ってクリスマスだからゴスペル、ってゆう短絡にもアタマが下がる⋯情けなくて。
今日、五所川原のショッピング・モールに買い物に行ったら、ゴスペルのステージをやってました。


上手いことは上手かったですよ。ええ。それ以上はなんだかんだ言いませんが。

さて、明日からは大急ぎで「クリスマス・セット」を撤収して、伝統的日本のお正月セットに差し替えですか。まったくもってごくろーさまで〜す。

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