Refreshed!!

Alligator Tales vol.79


07-01-05 FRI.




さて、Alligator Tales 復活の二発目は AL-4868、Lil' Ed and the Blues Imperials の Get Wild! でございます。
実はこの Lil' Ed Williams クン、前作の What You See Is What You Get のあと、例の Alligator Records 20th Anniversary Tour にも加わって各地で公演し、大活躍をしたのではございますが、まあ、なんちゅうんですかねえ、その疲れが出たんでしょか?その直後、Blues Imperials を「解散」しちゃったんでございますよ。
ま、ツアー疲れやらレコーディングのストレスが溜まってたとか、愛妻 Pamela との生活を重視したんだとかいろんな見方があるようですが、ワタクシといたしましては⋯
で、これは「きっと」当たってないとは思いますが、その What You See Is What You Get のときに書いた

え〜、AL-4808 はなんだかお久しぶりのよな気がする Lil' Ed and the Blues Imperials の What You See Is What You Get。
ま、タイトルがそんな(?)でも、音は相変わらずで、そこらは「やっぱりね」てなもんですが、でもただひとつ、これはワタクシの個人的な印象にすぎないかもしれませんが、サックスが「ウルサい!」。
特に Long, Long Way From Home や Living For Today など、せっかくのギターを邪魔してることも多く、せめて効果的なリフを「キメどころ」にスパ!っと入れる、てな King Snake Horns みたいな「センス」は無いんかいな?と、つい思ってしまいます。
どうも、ワタクシ、ことホーンに関してはミョーにキビシくなる傾向があるんですが、ここでもついついカチンと来てしまいましたよ。
特に、いわゆるエルモア・スタイル、ってな感じのナンバー、Find My Baby なんかで強く感じたのですが、一方、Out of the House のヴォーカル・パートでのバッキングなどでは軽くコール&レスポンス的に入ってきてて、そこらは別にいいので、やっぱこれはプロデューサーが(つまり Bruce Iglauer が)このサックスに一発ガツンと言ってやれば解決すんのになあ、てな気がいたします。

という印象から、そのサックスの存在が一因だったんじゃないだろか?なんて思ってしまいますが、もっちろ〜ん、そんなことあるワケ無いですよね、がっはっは!いくら今回の再結成メンバーが、そのサックス以外の全員が揃ってるからって、ねえ。
もっとも、バンドを解散して、今回の再結成まで「な〜んにも」してなかったワケではなく、かってのバンド仲間(オリジナルの Blues Imperials のギターだった)Dave Weld の録音に参加したり、また Willie Kent のアルバムにも参加したりはしていたようです。

まずは 6 月 6 日の Chicago Blues Festival でカムバックを果たし、Chicago の SoundDog Recording Studios で吹き込んだこのアルバムでの音は、なんだかまたシンプルさに戻ったような清々しさを感じますが、それはこちらの思い込みかもしれませんね。
なんだかサイドの繰り出すリズム・パターンが、かなり白人的なロックンロールに近づいた感じがありますが、それがまたミョーにマッチしてて、余計に Lil' Ed のヴォーカルとギターの「黒さ」を引き立たせているんじゃないかなあ。
クレジットによると、ジャケットで彼が構えてるギターは Washburn らしいですね。

続いての AL-4869 は、1997 年に早過ぎる死を迎えてしまった Luther Allison が 1995 年夏に Chicago Blues Festival に出演したときの音をメインに、同年 11 月の Buddy Guy's Legends に出演したときのライヴも加えて二枚組としたもの。
特に Chicago Blues Festival のほうは、その前日、フランスはナントでのフェスティヴァルに出演したあと、パリからシカゴに飛び、ほぼまる二日間、一睡もしていないような状態で迎えたステージらしく、そのせいか、なんとなく「ナチュラル・ハイ」っつうか、ある意味 Luther Allison らしいブルースになっているような⋯
それにしてもここでのハイライトはファイナル・ジャムでの Otis Rush との共演で Gambler Blues→Sweet Little Angel というメドレーでしょう。
また例のトリビュート盤にも収録されてる Give Me Back My Wig もまあ、聴きもの、と言えないこともないけど、これに関しちゃあ、ちょっとここでは曲のテンポ自体が「うわずって」てイマイチかな?ワタシはね。
一方の Buddy Guy's Legends での録音は落ち着いてて、ま、彼の場合はそれが魅力を増す方向に働くか?っちゅうとちょとビミョーってなもんでしょか。⋯な〜んて思ってるのはワタシだけかもしれませんが。

なんたって、ワタクシの場合、この Luther Allison には「落ち着き」やら「しっとり」はたまた「メロウ」なんてもんはまったく期待しとりゃあせんワケでして、とっちらかるいっぽ寸前の綱渡り的なハラハラ感こそが身上、なんて勝手に決めつけておりますから、そのヘンのスリルが無いと、ちょと物足りません。

なおこのアルバムは契約の関係で、南北両アメリカ、アジア地区では Alligator が、ヨーロッパおよびオーストラリア&ニュージーランドではドイツ RUF が販売したようです。



きれいに晴れ上がった空に良く映えていたので「新年にふさわしい」絵柄ってことで岩木山を。
ほんとうに「山」っていう文字をそのまま説明するのに適した(?)実物のおかげで、ここらへんの子供たちは「山」という字をすんなり納得してるんじゃないでしょうか。
それにしても今日はもうミゴトな晴天!
お正月っぽい(?)です。

ちょっと出先で打ち合わせを、と思ったら、なんだか設備関係のトラブルで暖房を修理中とかで、近くのハンバーガーショップですることにしました。
そこ、久しぶりに入ったんですが、先客がカウンターでオーダーに悩んでいるのか、ものスゴ〜いグズグズしてるんですよね。後ろにわしらが立って待ってる、っちゅうのに。
応対してる店員さんの声がだんだん「ソリッド」に、マニュアルだから言ってるだけで、ココロなんぞこれっぽちも入れてないぞう!みたいな「固さ」にどんどん変わってくのがオモシロかった(?)です。
そのおばはん二人がいつまでもグズグズしてるもんだから、ついに「XXにXXX、そしてこちらさまはXXXのXXXとXXXXXでよろしいですね!」てなシャット・アウト(?)でオーダーを締め切り、やっとこちらにとりかかってくれました。

そのおばはんたちへの反発もあったんでしょが、なんだか、とってもにこやかに、やさしく接客していただきましたよ。
そりゃねえ、人間ですもの、いくらマニュアルどおり、ったってムカつく客には「それなりの」応対になるのは当たり前ですよね。
以前、不忍池近くの池之端薮蕎麦でも、みんな席が空くのを立って待ってるってのに、蕎麦を食べ終わったあと、世間話してて、ついに店員さんに「はっきり言われて」ようやく立ったおばはん二人、ってのがいましたが、どうも「おばはん二人」ってのは最強っつうか最悪なパックなんでしょか?

いえいえ、ワタクシの回りにはそのような厚かましい生物はおりませんわ。 たぶん⋯

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