Business?

Alligator Tales vol.80


07-01-06 SAT.




こないだのクリスマスに採り上げた Shemekia Copeland のとこで

てなところで、ワタクシのソボクな疑問。
女性ブルース・シンガーって「デブでなきゃいけないの?」
ブルースに必要なのは「迫力」が最優先?
そりゃまあ、確かに見た目の存在感はありますわな。でも、それが歌われるブルースとどんなカンケーがあるんでしょ?
いつの日かガッリガリに痩せた、女性ブルース・シンガーって登場するんでしょうか?しかも自分でも楽器も弾いて歌うよな⋯って、実は思い当たるのはひとりいるんですが、まあ、そのひとの場合、もう見るからに「インテリ」過ぎる、っつうか、ブルースもその優れた頭脳で「理解」して歌ってる、てな感じを受けちゃうんですよねー。
え?誰か、って?まあ、待ちなはれ、そのうち出てきますがな。

などと気を持たせるよなことを言っておりましたが、それこそ、本日さしかかった AL-4870、Gaye Adegbalola の Bitter Sweet Blues のことなのでございます。
え?誰それ?っちゅう疑問を持たれた方もいるでしょね。
特にここでは「可能な限り」スっ飛ばしてきた、あの女性三人によるアコースティックなブルース(?)ユニット「サファイア」ってあったでしょ?そのひとり、唯一の黒人なんざます。

その(デブじゃない)黒人女性をメインにしてアルバムを作っているワケですが、ん〜〜〜〜〜〜〜、どうなんでしょ?
ワタクシは、あ、あくまでも常日頃から実に偏った「ブルース観」でもって好き放題「ほざいておる」ワタクシとしては、もーしわけないけど、このアルバムにはまったくもって、これっぽっちも「魅力」を感じません。
途中、ただ一度だけ「ホ」っとしたのは、あの You Really Got A Hold On Me の聴き慣れた世界が展開したときだけでした。

もちろん、これ、例えばワタシと違って「ゴスペルが好き」なんて方でしたら Need a Little Sugar in My Bowl やら You Don't Have To Take It Like I Did あたりが「お気に入り」になる可能性だってあるでしょし、もっとフォークっぽいスタイルが好きな方なら「いい」と言いそうなナンバーもあります。
ただ、クドいようですが、ワタクシはやっぱりダメ。
なんだかスゴいリキ入った作られ方したアルバム(プロデュースは Rory Block )だなあ、とは思いますが、どうもワタクシが期待するブルースってえもんがここにはあまし無い⋯
どことなくマンハッタン・トランスファーみたいな「商業的完成度」を感じてちょっとしらけちゃうってとこもあるんですが、やはり基本はこのひと、むしろジャズ・シンガーに向いてるんじゃないか?ての、特に Nina Simon の Images での歌いこなしっぷりなんか聴いてるとそう思えてきちゃうんですねえ。

なんだか女性のブルースって難しいんでしょか?あんまりバカじゃ困るけど、インテリってのもしっくり来ないし、デブばっかりにうんざり、と言ったところで、なんでかそゆひとしかブルースに興味が無いみたいだし⋯



前回は席の関係でアヤしげな人工光でしか撮影出来ず、なんとも言えないハンパな発色となっておりました、青森市新田のお蕎麦屋さん「無垢」、今度は少し早めに滑り込んで、席も選び放題でございましたから、当然、ふんだんに外光の入るポイントをキープし、きっちりと(?)撮影してまいりました。
いやあ、それにしても、なんという蕎麦の細さでしょうねえ。そして、それがあまり不自然に感じないこの味の追い込みかた、うむ、なかなか「ただものじゃありません」ね。


ヘンに石臼で粗挽き、また、挽きぐるみ十割!なんて突っ張った蕎麦がなにかってえと大きな顔をしている昨今、「外二」というのもいい狙いめですね。
いわゆる「二八」も好きですが、それよりは少し踏み出した「外二」も案外良い選択のように思えます。
そしてどんだけ蕎麦に凝ってみたところで、つゆで「台無し」ってのも意外とあるんですが、こちらはそのへんもきっちりしてて、この細さをうまく活かした「程の佳さ」を押さえてます。
どうも、蕎麦に寄生しとる「能書きタレ」ってのは、自分の味覚に自信が無いんでしょか、やたら他人の語る「権威ありそな」嘘八百をアタマっから信用して盲従するのがトレンドみたいですねえ。
カッコつけた他人がナニ言おうと、オレはこの「そば」が好きなんだ!と「言い切れない自信の無さ」が、より一層かたくなな妄言にすがる結果になっちゃうんだろな。
そんなことより「あ、これ、好き!」とゆう素直な反応を失ってるんなら、もう重症だぞ⋯
ま、ビョ〜キは重いほうがエラいってヤツかな。がははははは〜!

例によってワタクシは「もり」二枚ぶんを合わせた「二合ざる」でございましたが、いつも一緒に土曜のランチに付き合ってくれてる「ぷ」さんの天ざる、海老天がミゴトに柔らかく、絶妙の「揚げ」加減でございました(いっぽん盗んだのだ⋯)。
もちろん、蕎麦がこんなに細いと、ひさお庵や一閑人の「蕎麦」とはまるで別な食べもののような存在で、ま、ちょっといい形容が見つかりませんが独特の「もの」、という感じですね。
それは「とん吉」の油ソバがラーメンではなく一個の「種」を形成している(ってオーヴァーな⋯)のと似て、これもまた「一亜種」として捉えたほうがいいのかも。

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