The Partners

Alligator Tales vol.81


07-01-07 SUN.




長々と続けてまいりましたこの Alligator Tales もついに 20 世紀最期の年、 2000 年に入ってまいりました。
そこで最初に遭遇したのが AL-4871、ココ・モントーヤの Suspicion でございます。
え?誰それ?ってのがワタクシの正直な第一印象でしたねえ。
名前からすっとラテン系かな?なんてね。

どうやら最初はドラマーだったのがヴォーカル&ギターに転向した、っちゅう経歴の持ち主らしく、ドラマー時代には Albert Collins ともやってた、と。
ただワタクシの「網」にはこれまで一度だって引っかかったことが無いようで、今回、初めて音も聴きました。
率直な印象っすか? そうねえ⋯「ピンと来んなあ」
それなりの完成度もあるし、ライヴなんかでもそこそこウケるかもしんない。でもあたしゃあこのアルバムなんぞ地上から消滅してもいっこも「惜しい」なんて思わんなあ。
ま、こゆのが好きな層もいるんでしょう。それもけっこう大量に。でなきゃあリリースするワケないし、この後もアルバムを連発なんてできるワケ無いもんね。
あ、もしかすると某ギター雑誌がこいつ(あ、「こいつ」呼ばわり!)を「ブルース界における最高のサウスポー」てな誉め方してたんでハナっからめっちゃ印象を悪くしちゃったのかもな〜。がはは

続いては Corey Harris & Henry Butler の vü-dü menž。
あ、シリアルは AL-4872。

代わっての AL-4873 は Koko Taylor で Royal Blue。このアルバムじゃゲスト・ギタリストを登場さしてテコ入れを謀ったのかな?
Bring Me Some Water での Kenny Wayne Shepherd の瑞々しいギターがちょっと新鮮。他にも B.B. やケブ・モなんぞが参加。
ただ、やたら Additional Recordings がいっぱい補記されてるんで、後乗せのヴァーチャル共演が多いのかもしれんけど。

さあ、ついに登場、あの Elvin Bishop と Little Smokey Smothers の That's My Partner! : AL-4874でございますよ〜!
いやあ二曲目の Roll Your Moneymaker なんてモロ Magic Sam(ってのはホントはちゃうんですよねー。実際には Shakey Jake の、と言うべきなんですが⋯)のを思い出しますねえ。このユルい掛け合い!なんとも楽しそうじゃあ〜りませんか!
なんだか、この Albert "Little Smokey" Smothers ってのがぜんぜん大物らしくなくて(あ、これホメてんですけどね)Elvin Bishop と釣り合いがとれてます。
Little Red Rooster なんか歌っても「圧倒的な存在感」なんてのとは無縁な「軽さ」がちょうどいい「身の丈」で、リラックスして聴けるんですねえ。ま、これなんか、2000 年の 1 月、7~9 日の Biscuit & Blues ってえライヴハウス(?)での録音みたいですから余計そうなのかもしれないんですが。
そして Annie Mae なんかの「おおらかさ」。やはり Elvin Bishop とウマが合うだけあるわい、てなヘンな感心しちゃいますよ。
この二人、白人と黒人って間柄でありながら、そんなとこを超越した「響き合う」コンビネーションで気持ちいいですね。
えこひいきがハゲしいワタクシですから、まあ、ハナシ半分くらいに聞いてる方が多いでしょが、このアルバムはリラックスしたいときには「おススメ」ざます。シビアに「ブルースとはっ?」なんて目を吊り上げてる方には向かないでしょが⋯
録音は California 州 Penngrove の Skyelabs Inc.と San Francisco の Biscuit & Blues。

1 - That's My Partner
2 - Roll Your Moneymaker
3 - Slow Down
4 - Little Red Rooster
5 - Hello, Baby
6 - Middle Aged Man
7 - The Skin They're In
8 - Stomp
9 - Annie Mae
10 - Pleading With You
11 - Dirty Drawers
12 - Travelin' Shoes

Vocals – Elvin Bishop (曲: 1, 3, 6 to 8, 11, 12),
Vocals – Little Smokey Smothers (曲: 2, 4, 5, 9, 10)
Backing Vocals – Bobby Cochran (4), Ed Earley, S.E. Willis
Lead Guitar – Elvin Bishop
Lead Guitar – Little Smokey Smothers
Guitar – Ian Lamson
Harmonica – Steve Gurr
Organ & Piano – S.E. Willis
Bass – Evan Palmerson
Drums – Bobby Cochran (4)
Percussion – Ed Earley
Tenor Saxophone – Terry Hanck
Trombone – Ed Earley

マスタリングは Monster Disc でこのアルバムではプロデューサーに Elvin Bishop とともに Bruce Iglauer の名もクレジットされています。



またまた低気圧の通過とやらで、前回と似た「荒れ模様」となっておりますよん。
ときおりバラバラっと来る大粒の雨、そして急に襲ってきて信号待ちで停車してた Beat を揺らす(!)ほどの突風⋯
なんだか外を「なにか」が転がってくような音がしたり、まるでちょっとした台風みたい。
こんな日にはおとなしく家で読書でも⋯なんてことになるワケないのがワタクシでございまして、自称「歩く雑念」!なんだかんだ気になることや楽しみなこと、イロイロあっての人生、てワケで本日もその「荒れ荒れ」の街を徘徊いたしておりました。
成人式なんてのもカンケーしてるのか、なんだか商店街は意外と人出がありましたねえ。一休みに寄った CAFE JEEBA もかなり満席に近かったし!

でも、こんな風の強い日に遠くから救急車や消防車両のサイレンなど聞こえてくると、なんだかキンチョーしますよね。

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