21st & 30th

Alligator Tales vol.83


07-01-09 TUE.




The New Century ⋯ 21 世紀の始まりとなった 2001 年はまた同時に Alligator Records の 30th Anniversary でもありました。

この年の Alligator は
AL-4877 : the Holmes Brothers : Speaking In Tongues
AL-5608 : ロイ・ブキャナン: Deluxe Edition
AL-5609 : ジョニー・ウィンター: Deluxe Edition
AL-4878 : Michael Burks : Make It Rain
AL-4879 : マルシア・ボール: Presumed Innocent
AL-4880 : サファイア: Ain't Gonna Hush!
AL-4881 : デイヴ・ホール: Outside Looking In
AL-4882 : C.J. Chenier : Set It Up!
AL-112 : V/A : Alligator Records 30th Anniversary Collection

といったアルバムをリリースしておるのですが、まあケッコー白人が多いなあ、っちゅう気がいたしますね。

The Holmes Brothers ってのは、まあブラック・ミュージックをなんでもやっちゃうよ、てな感じなんでしょか?
とある友人は Sly が好きだったらこうゆうのもいいんじゃない?と言ってくれましたが、ん〜、残念ながら Sly の名を出されちゃうと逆に、アタシに言わせりゃ、あれから 30年も経ってるってのにまだこんなことやってるの?てな「志の低さ⋯いえ、無さ?」に目が行ってしまうワケで、なまじそんなことさえ言われなきゃ、まあ面白いバンドだねえ、で済んでたんですが⋯
でもまあ、確かに「明日」は見えないよね。

Michael Burks は、その粘着性があってよく歌うギターと、一方ではいささか「あっさりとした」ヴォーカルのコンビネーションを受け入れられるかどうかで違ってくるんでしょうね。
例えばジョン・リーみたいな自意識過剰な「これでもか」ヴォーカルをブルースだ!と思ってるひとには、この Michael Burks の歌は物足りないかもしれません。
どうも日本じゃ、「酒とタバコとオンナ」まみれ(注;こうやって三つ並べるとそれがどれも「等価」であるように見えるでしょが、実際には三番目の「オンナ」だけは「まみれ」と言ってもモテまくっているケースはほとんどなく、むしろあまりの「モテなさ」に「妄想まみれ」っちゅう場合が多い)、ドスのきいたしゃがれ声で重々しく⋯ってのがブルースだ、と思ってる方が多いようで、なかなか素直に歌うブルースの良さを判ってもらえない、なんて部分があります。
ま、そこら安直にリキめばいい、と思ってるデブリン⋯うっぷす、ジョプリンかぶれにも通じるのかも。

C.J. Chenier の Step It Up は、もしかすると純正ザディコ(?)マニアからすると「不純物が多い」なんて言われちゃいそうですが、ワタクシとしちゃあ、その「不純物ゆえ」に、彼のアルバムのなかではイチバン好きなんですけどねえ。
全編に漂う「ロックンロール」テイストが、まさにダンサブルなパーティ・ミュージックの別な側面として実に「いきいきしてる」よに感じられて。
なんたってザリガニ料理普及促進協会(あ、そんなのあるのかどうか不明ですが)のテーマ・ソング「さあ、みなさん!もっとザリガニを食べよう!!」の理不尽なまでのコール&レスポンス⋯っちゅうか「連呼」!
いいですねえ。くだらなくて。
同じよに中高年のみなさんもこのくらいならついてこれるでしょ?てな環境にやさしい(?)ロックンロール Everybody Needs a Little Monkey Business。そしてガリゴリとトバす Zydeghost。
もちろん、そんなんばっかじゃ中高年は息がキレちゃいますから、ちゃんとチーク・タイム、The Right To Walk Away や Let's Agree To Disagree なんてえ休憩ナンバーも挟みつつ、ガーデン・パーティの夜は更けゆく⋯

AL-112 の Alligator Records 30th Anniversary Collection は、例によって 2 枚組 32 曲っちゅうオムニバスで、収録されてるのは Shemekia Copeland に始まり、Michael Burks、Junior Wells、Robert Cray & Albert Collins、Koko Taylor、Carey Bell、The Kinsey Report、Phillip Walker & Lonnie Brooks、そして単独で Lonnie Brooks、Luther Allison、C.J. Chenier and the Red Hot Louisiana Band、Albert Collins and the Icebreakers、James Cotton、Elvin Bishop、Little Charlie and the Nightcats、Lil' Ed and the Blues Imperials、Son Seals with Elvin Bishop、Hound Dog Taylor and the HouseRockers などなど⋯

基本は過去のアルバムからの抜粋で、かつ 20 周年& 25 周年に収録されていないもの、そしてそれプラス未収録のライヴ音源、そしてオマケとして Hound Dog Taylor の 1973 年の Ann Arbor での映像も、ってえ成り立ちです。
ワタクシは結局これ、買わなかったので定かではないのですが、どうやら未発表ライヴが収録された、ってのは Albert Collins and the Icebreakers の Dyin' Flu、Son Seals with Elvin Bishop で Sadie、C.J. Chenier and the Red Hot Louisiana Band の Jambalaya、Luther Allison の Soul Fixin' Man などのようですね。う〜ん、でも確か Luther Allison の Live In Chicago には Soul Fixin' Man って収録されてたよねー。それには「別テイク」って考えられないし⋯
それとも Chicago Blues Festival でじゃなく、秋の Buddy Guy's Legends でも演奏したとすると、そのときのテイクなのかなあ?

とまあ、こーやって紹介しちゃえば一日で一年、っつーペースで行けるんじゃん!とお思いでしょが、やっぱもっと突っ込んで語りたい!っちゅうのがあるんですよ。ときどき、ですけどね。



予報では今日から雪!なんてことだったんですが、道路が白かったのは朝、クルマが通り始めるまでで、その後はただの濡れ路面、いえいえ、交通量の多いとこじゃあドライ路面まで出現してましたから、雪をアテにしてたスキー場ならびに除雪業者のみなさまはガックリ来てるかもしれません⋯
いやいや、まだあきらめるのは早いっ!明日からはもっと気温も下がりそうだから、雪が降りさえしてくれたらちょっとは積もるんじゃないでしょか。
ドえらい赤字を抱えてる O 町なんて、スキー場のお客さんがおカネを使ってくれることで財政が「すこしは」這い上がる方向へ、っちゅうケースですから、この上、雪も積もらん、となったらさらに赤字が⋯

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