Craig Street

Alligator Tales vol.86


07-01-12 FRI.




どしたって Phillip Walker の Hello, My Darling を思い出しちゃうなあ、ってえナンバーから始まる Holmes Bros. のアルバムで幕を開ける 2004 年の Alligator ですが、これまでちょっとリリース数が「減り」傾向だったものを、ちょっとガンバって「盛り返して」おります。

AL-4893 : The Holmes Brothers : Simple Truth
AL-4894 : Kenny Neal & Billy Branch : Double Take

ところで、これはちょっと個人的なことになりますが、ワタクシの HP、Blues After Dark のコンテンツの一部に、地元、弘前でのブルースに関連した人名を扱ったところがあるのですが、そこにただひとり、弘前を通過して北海道に渡ったアメリカ人(弘前に滞在中、ブルース・セッションをして一緒に遊んだ)がおり、その後の消息がまったく判らなかったのですが、この The Holmes Brothers のこのアルバムからプロデューサーとしてクレジットされている名前が(単なる偶然、という可能性もあるとはいえ)「まったく」同じなのです。
当時はウェスト・コーストに暮らしていたハズで、前回のアルバムは東海岸でしたが、このアルバムでは Los Angeles 録音となっており、その Craig Street というのが「あるいは」という気もいたしますが、さて、どーなんでしょ?
続くアルバムは Billy Branch と Kenny Neal で、あの ORA NELLE の歴史的名盤、Little Walter と Othum Brown の I Just Keep Loving Her を「甦らせた」Double Take ですが、こちらは実はおフランスの Isabel の製作で、やはり、っちゅうかヨーロッパのファン向けに過剰なまでのアコースティック(っちゅう表現もヘンだけど)仕立てとなってますねえ。
そうそう、これまたカンケー無いハナシですが、その Billy Branch が青森を訪れた際に、地元の TV局の情報番組に出演し、その場で 丸山 実のギターいっぽんをバックに、その I Just Keep Loving Her を演奏してみせてくれたものでした。

そして前回で味をしめたか(?)例の Crucial シリーズの続編登場です。

AL-117 : V/A : Crucial Slide Guitar Blues
AL-118 : V/A : Crucial Texas Blues
AL-119 : V/A : Crucial Live! Blues

だいたいこのシリーズは手持ちの写真をモノクローム化してハイ・コントラストにしてレイアウトし、多色刷りではあるがフル・カラーじゃない、っつうチープなデザインでジャケットが出来てるんですが、それがイチバン似合ってるのが Hound Dog Taylor がドド〜ン!っちゅう「スライド」特集でしょ。
偏屈なワタクシとしちゃあ、こんなの入れるなあ〜!っちゅうのも多々ありますが、逆に(?)思い切って Michael Hill's Blues Mob を入れたとこなんかは評価してます。
「テキサス」となると、ちと「胡散臭い」けど Lonnie "いい仕事しまっせ" Brooks なんてのを入れても良かったよな気がするけどなあ。
それと Ervin Charles ね。その二人を入れてジョニー・ウィンターとマルシア・ボールを外してたら「リッパな見識!」とホメちゃうとこなんですけど。
「ライヴ」についちゃあ、手持ちの駒を考えたらしかたないかな?てな内容ですが、まあ、くどくど言うのはヤメとこ。

残りの通常アルバム(?)は

AL-4895 : Guitar Shorty : Watch Your Back
AL-4896 : Hound Dog Taylor & the HouseRockers : Release The Hound
AL-4897 : W.C. Clark : Deep in the Heart
AL-4898 : Carey Bell with Lurrie Bell : Second Nature
AL-4899 : Mavis Staples : Have A Little Faith

というところですが、ここ Alligator には Guitar Shorty の初登場ですね。この人についちゃ(ちゅうか、このアルバムから、かな?)過去にけっこう採り上げてますので、案外ここの読者には「お馴染み」かも。
Hound Dog Taylor のアルバムについちゃあ、クチの悪いのが(ってワタシに「クチが悪い」なんぞと言われる覚えは無い!なんて叱られそうですが)「余り物を集めてアルバムにした」なんて言ってましたが、ワタクシのよな Hound Dog Freak にとっちゃあ、彼の生涯での全録音を聴きたい!ってえくらいですから痛くも痒くもないぞ。

Carey & Lurrie Bell ですが、これ実は 1991 年の録音なんですよねー。しかも録音は遠〜い Finland(!)の Kouvola ってとこ(さっぱ判らん⋯)の SBC Studios で、と言うと想像がつく通り、もろヨーロッパのファン向けのアコースティック主体の「静かな」フィニッシュ⋯ですからまあ、その音はシンパイ的中。
あ、そゆのが好きな方も多そうですから(だからリリースしてるワケだし)別にいいんですけどね。

ところでワタシにゃあさっぱり!ってのが Mavis Staples。
ネっからゴスペルにゃヨワいワタクシとしちゃ、なんたってここで知ってる曲、ったら最後の Will the Circle Be Unbroken っきゃないんだもの。ゴスペルを語る資格なぞございません。
あ、これまた伝聞ではございますが、あるアメリカ人が日本の「ゴスペラーズ」って名前を聞いて「唖然としていた」そうでございます。
なんにでも「ーズ」つけりゃあいい、ってもんじゃないようで⋯


ようやく雪が!⋯なんてヨロコんだのもつかの間、今日はまた実にいい天気で、車道はとっくに消えてましたが、歩道の残雪もだいぶ減ってまいりました。
いや、ワタシとしちゃあ、自転車に乗れる、ってんで雪が消えるのもいっこうに構わないんですが、でも、こんなに少ないと、冬の間に積もった雪が水源となる、多くの河川の水量がシンパイです。
夏場の水不足につながりそうで⋯


もうだいぶ前のことになりますが、地元で通販業者をやってる知人のサイトを見ていたら「ミルク・ジャム」ってのをハッケンし、自分で味見もしてないのに(当時は向島にあった「寿家」の)りっきーさんとおゆうさんにいきなり送る、っちゅー無茶をしたことがありました。
その後、伺った際にようやく味見が出来ましたが、まあ、コンデンス・ミルクみたいな(あ、あそこまで甘くはないんですがね)バター・クリームみたいな面白い味だったので、ジャム、って名前だとつい連想するフルーツ系とはまったく「ちゃう」ってのが判りました。

ところで本日はちゃんとランチをとってるヒマが無かったので JEEBA でコーヒーのついでに「ミルク・トースト」をオーダーいたしましたよ( ↑ )。
えりかちゃんに訊いたらミルク・ジャムを塗ってトーストする、ってことでしたから、うん、イケそう!⋯と。
いやあ、ヘタなケーキよりも美味しい!
ってことで判るよに甘いっちゃあ甘いんですが、それがまた疲れをとるにはまことにケッコー。

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