Pearl for Pig

Parker for me ?


07-04-02 MON.




お待たせいたしました!⋯って誰も待ってないよね。


さんざん出し惜しみしてまいりました「なんじゃこりゃあ?」ギターでございましたが、ま、上の画像を見れば一目瞭然、まごうかたなきこのシェイプは、そう!「まさか」の Parker Guitar でございます。
巷では、コムロテツヤがこの Parker の Fly を持って弾くマネをしてた、とかとかくヤツひとりのために「金持ちがハクつけるために持つギター」なんてイメージが定着してしまったようでございます。

しかしワタクシは早くから Blues After Dark のコンテンツの「お言葉」で、

ブルースに向いているギターというものは無い。あなたに向いているギターがあるだけだ。

ブルースだからってエンリョすることあ無い。その音が気に入ってるんなら Parker のフライだろうがモズライトだろうが使えばいいのです。いいプレイをしていたら、どんなギター使ってるか、なんてどーでもよくなりますから。


なんて「挑戦的な」ことをぬかしておりました。
もともと、ブルースにはセミアコじゃなきゃ、とかエフェクター使うな、なんてえ「ファンダメンタリスト」たちにはムカついておったせいもあるのですが、そうゆう「カタチから入る」なんてのが「もっともブルースにふさわしくない態度なんじゃねえのか?お〜っ!」っちゅうあたりが根底にございます。

だって南部のジューク・ジョイントあたりで週末にブルースを演奏してるおっさんなんて、Peavey でも使ってたらまだいいほうで、ワケ判らん三流メーカーの、それこそなんじゃそら?てなギターでやってますし、いっぽうじゃ B.B. なんてカネにあかしてスペシャルな 355 を弾いてるワケですからね。その両方の価格差たるや「対数的」ですらある、と。

セミアコだろうがソリッドだろうが、好きなほうを、あるいは手に入ったほうを気に入って使ってたらよろしいのであって、それを「〜でなきゃいかん」やら「〜なんてもってのほか」なんて決めつけるのは「ブルースが判ってない」ショーコです。そんな寝言を真に受けることありません。

VOX の Teardrop だろうが P.R.S. だろうが「あなたが気に入ったんだったら」堂々と使いましょ!
そんな折りも折り、あの関西ブルース界の雄、STUMBLE の杉様が、な〜んと B.C.Rich をお使いになっておられる映像を拝見し、いたく感動いたしました!
で、別にそのマネをして Parker になったワケではないのですが、そのような先達が存在しておられたことが、ハゲみとなったことは確かでございます。

さて、昨夜のセッションですが、そこで Parker P-44 を使ってみていっちゃん強く感じたのは、どうやらこのギター、「これまでのアンプ神話」にどっぷり漬かったオールド・スクールのアンプではその持てるポテンシャルの半分も活かしきれないのでは?ってことでした。
自宅では PANDORA の FM トランスミッター機能を使ってオーディオに飛ばし、ドイツ BRAUN のスピーカーから出していたんですが、そうすっとハムバッキングはよりハムバッキングらしい、(トーンを引き上げると切り替わる)シングル・コイルはよりシングル・コイルらしい、さらにそれにミックスできる FISHMANN のアンダー・サドル・ピエゾ PU はさらにアコースティックな音がしてたんですが、もともとチューブ・アンプにくらべると、そこらの解像力はあるほう、っていう VOX のパスファインダーですら、そこらの違いがあまり鮮明じゃありません。

う〜む、こいつを活かすためには PA 並みのサウンド・クォリティが必要なようだなあ。



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