Old time movies

8mm films


07-05-19 SAT.




母の遺品を整理していたら、おそらく 30年くらい前に撮影したらしい 8mm フィルムが出てきました。

当時、地域の婦人会の行事などを撮影する、ということでカンタンな 8mmカメラを用意していたのをときどき借りて(あっ!私的流用だっ!)まだ幼稚園に行ってた息子の姿などを記録したもののようです。

その「あくまでも」フィルムを使った 8mm ではなく、SONY などの「ハンディカム」でお馴染み(ん?もう既に「古い」かな?)の Video 8、俗称 8 ミリ・ビデオを意味していた時代があり、それが次第に DV(ディジタル・ヴィデオテープ)や、DVD(ディジタル・ヴァーサタイル・ディスク)、さらには HDD(ハード・ディスク・ドライヴ;パソコンの記憶装置と同じよな装置を「うんと」小型化したもの)へと変貌し、今じゃもう、その「8 ミリ・ビデオ」なんてコトバ自体が「死語」になってってますよね?

でも、20 世紀の中頃に生まれた世代にとって「 8 ミリ」というコトバは、このディジタル・カメラ全盛の時代には、もはや絶滅危惧種となっている「フィルム・カメラ」のことだったのです。
その映画撮影の代表格だった 35mm 幅のフィルムは、一般的な写真撮影に使われましたが、本来は映画を撮影するためのフィルムでした。
その 35mm ムーヴィ・カメラを「プロ用」とすると、プロのニュース撮影用、あるいはかなりエンスー度の高い(ああ、この「エンスー」なんて言い方を「世に出した」ナベゾ画伯もすでに亡いんでしたねえ⋯)ハイ・アマーチュア用のフィルムとして 16mm がありました。
その 16mm を半分に裂いて(あ、もののたとえですからね)もっと気軽に「家庭でも」映画を撮影できるよに、と作られたのが 8mm フィルムでした。
当初は 16mm フィルムをそのまま使い、幅の半分に撮影して最後まで行ったら、今度は全体をひっくりかえし、残る半分にも撮影する、という「ダブル・エイト」から始まり、ちゃんと最初から半分にしてある「レギュラー・エイト」、そしてそのままではパーフォレーション(つまり「送り穴」)がデカすぎて画面が小さいので、穴を小さくし、画面を大きくした「スーパー・エイト」、それが箱からフィルムを引っぱり出しながら撮影するようなスタイルだったのに対し、供給&巻き取りの「二つのリール」を内蔵して、なんだったら全巻「逆転撮影」だってできるぜ!と作られた富士フィルムの「シングル・エイト」、それに対抗して作られたのかどうかはちと「?」ですが、Kodak のハイ・アマチュア用 16mm 幅の「ひっくり返しタイプ」─ダブル・ラン・スーパー・エイトなんて規格も出現してたものでした。
ですから、このころのプライヴェートな映像作家たちで、ちょっとテクニカルなものを狙うと Single 8 や Double Run Super 8 の「すんげぇ」カメラを大枚はたいて買ってたものです。

整理してて出てきたのは、ウチでは当時、地域の婦人会の行事などを撮影する、ということでカンタンな 8mm カメラを用意していたのをときどき借りて(あっ!私的流用だっ!)まだ幼稚園に行ってた息子の姿などを記録したもののようです。
最近では、こんな古い 8 ミリ・フィルムから DVD に移してくれるサービスもあるらしいので、頼んでみようかな?


そして JEEBA ではとってもいいニュースが!
え?なにか、って? ぐふふ、ヒミツ⋯
あ、↑この画像は成田さんが「どうぞ」って出してくれたあんドーナッツ!

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