Lurrie Bell Live

at Blues Alley Japan


07-07-21 SAT.




Clarence Gatemouth Brown 以来の Blues Alley Japan でしたが、今回はやや空席が目立ったのは、やはり世間での認知度が低いせいでしょうか。
ワタクシなぞ、いわゆるフェスティヴァル形式でいろんなアーティストが次々出る、っちゅーのが苦手なせいもあって、こんなふうにソロでのライヴが別枠であったら、必ずそっちに行きますね。

なんて思ってたら、開演前に入ってきた一行を見てびっくり!
ありゃりゃ、Koko Taylor と(名前は判んないけど)そのご一行様じゃあ〜りませんか!
思わず連れにココ・テイラーが来てる!と教えましたが、他のお客さんは誰も気付いていないようす(あ、江戸川スリムさんは気付いてたよね、きっと)。
何曲か終わったところでルリー・ベルがいきなり客席にいるココ・テイラーを紹介したら、みんな驚いてましたからねえ。

さて、その(クドいようですが「ろーりー」じゃないっ!)リー・ベル、今回はストラトじゃなく、335 なんですよね。
どうやらセレクターはほとんどセンター・ポジション、そして親指弾き!
やたら気合いが入った感じで、ともかく延々とソロをとりますねえ。
ま、たしかに彼の場合、歌よりはギターのほうがまだちょっとスゴい、てな感じですから仕方ないのかもしれませんね。

そんなワケで採り上げるナンバーも、もはやみなさんお馴染みのナンバーばかりで、とっても判り易い。
大向こうも声を掛けやすい、てなもんですよね。
そしてともかくもうギターを弾きまくります。なんたって最低でも 4 コーラスは弾かんと気が済まないようで、そうゆう「ブルース・ギター好き」にはいいのかもしれませんが、ストラトでのルリー・ベルならともかく、335 じゃなあ、っちゅうワタシみたいなヘソ曲がりにはちょっと不満が残りました。
一方、サイドを支える Eddie Taylor Jr.ですが、うん、アリヨの形容してたとおりの人物のようです。
もちろん悪いってことはないんですが、ともかく⋯
「華」が無い!
地味!
控えめ!
存在感が薄い!

それでも、偉大なる Eddie Taylor の息子!てな紹介つきで二曲フロントをとったのですが、「悪くはないけど、印象に残らない」てな感じでしょか。
使っている(おそらくは父の遺した?) ES 355 も、なぜか高級感の無い神経質そうな音でしたが、はたして父と同じだけのプレゼンスを持ちうる日はいつ来るのでしょうか⋯

その点 Lurrie Bell の場合は、父と楽器が違うせいもあるのでしょうが、そのへんの桎梏からは自由なぶん、それなりの個性を持ち始めているような気がいたしました。
もっとも、その個性はまだ熟成が進んでいない感じで、まだ変転する可能性も秘めているようには思えましたが。
ラスタっぽいヘアーに 6 弦ベース、でも良く見るとかなりハラが出てる Joe Thomas は、なにやらしょっちゅうドラムの Kenny "Beedy Eyes" Smith と目配せをしては笑ってましたが、そうなると、一切、笑わない Eddie Taylor Jr. の頑さがかえって目立ってしまうステージでした。

ワタシは第一部だったのですが、そこには江戸川スリムさん、そして厚木ファッツさんも来ておられ、ちょっとお話することも出来ました。
うん、久しぶりのナマのブルース、直撃弾を浴びて一気にブルース度が上がった(?)久々の「ブルースの」日記となりましたねえ。

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