Poke on the water 2002-10-29 | どうやら、ついこの前の土曜日に、HONDA Beatをオープンにして走り抜けた国道394号線、城ヶ倉大橋も昨日は、30cm近い積雪があったんだって。さすがは八甲田山中! 平均気温の推移だけをみると、最近の十年はその前の十年よりも、確かに上昇しています。でも、初雪の時期がそれほど遅くなってかないってのは、寒暖の振幅が大きくなっているからではないでしょうか? 冷える時はグ〜ンと冷えますからね。そのかわりまたすぐ17度なんて気温になったり。 ううむ、温暖化ってのが、こーゆー「振幅の拡大」という形で出てくるとは・・・ 今日はいちんちじゅう、晴れて陽がさしたり、かと思うと冷たい雨が降ったり、の繰り返しでした。三十分もすると天気がまったく変わっちゃうんで、雨でもちょっと待つと、また傘無しで歩けるようになります。「男心と秋の空」ってやつですね。(っていうと、必ず「いや、それを言うなら、女心と秋の空だ!」ってえクレームが来るんですが、それが決まって男から、それも見るからにドンカンそーなヤツからなんですよねー。タ〜ンジュン) さて、今日も気温は10度を超えることなく、こーなると、世間の皆様は鍋が恋しくなるんでしょうか? よっすぃ〜がメールでシツコく「鍋、鍋!」と騒いでおりましたなあ。困ったものです。 寿家が無い弘前では、どっか、お店で鍋を喰いたいってえ気にはなんないんですよ。 ですから鍋ってえと自分ちでやる豚三枚肉のシャブシャブ! 用意するもの。 大きい土鍋と卓上ガス・コンロね。 お水は別に水道ので構いませんが、お住まいの地域によっては、名水など汲んできたものをお使いになるのもよろしいかと。 調味料としては、お酢(ぽん酢はちょと合わないカンジ)とお醤油。 これもまあウマいもののほーがいいに決まってますが、ご家庭に常備の醤油でも、さほどモンダイはございません。 まず、懇意にしているお肉屋さんに頼んで、豚の三枚肉を、可能な限り「薄く」スライスしてもらいます。スーパーなどでもシャブシャブ用三枚肉、などと称して売っておるものがございますが、中には、厚すぎるものもございますので、出来ますならば、ちゃんとした「お肉屋さん」でスライスしていただきましょう。 ワタクシのごとき肉好きですと、ひとりで最低300g、下手すると500gは行きますが、さほどガっついてない皆様は、200g前後でもよろしいかと。 次に八百屋の店先で、白菜を物色いたしましょう。 薬味にする長ネギもね。さらにお豆腐屋さんで一人あたり一丁、木綿でも絹ごしでもお好きなほうを。ま、なんだったらスーパーで売ってるチューブ状容器に入った3本¥100のでもケッコー。主役は豚さんですからね。 材料はこれだけ! 間違ってもコンニャクは入れないように。肉がカタくなります。 作り方です。まず土鍋にお水をはって火にかけ、幅5cmほどに切った白菜の厚みのある白いとこからまず入れてください。 それが軟らかくなってきたあたりで緑の葉のほうも加え、豆腐も適当な大きさにして入れます。これで沸騰してきたら各自、極薄の三枚肉を洗うようにシャブシャブ・・・ ってそれじゃフツーのやり方でして、ウチでは肉を「ある程度」の量まとめてほり込む! すぐに菜箸でほぐすほぐすほぐす! ここでいっぺんに温度が下がって沸騰が止まりますよね。それがまた沸騰したら、その時が食べ頃です。散り蓮華でスープを小鉢にとり、酢をさして、お醤油も入れてラーメンのスープ程度の濃さにして、そこに、煮えた肉、白菜、お豆腐をとり、スープで味付けしていただく、と。これが実にウマいのです。刻みネギを散らすのもいいし。 みんながとったところで、お湯をさして補い、沸騰したらまた肉をどしゃ!っと・・・ 以下繰り返し。 そして最後にはきしめん又は中太のウドンを入れ、ひと煮立ちしたらこれも小鉢にとってお醤油、またはお好みによっては麺ツユなどで味付けをしてツルツルっと。これが仕上げになります。したがって「ご飯」は無くてもよろしい。(ご飯好きはナットクしないだろなあ) 実に単純にして明快、豚の味のみで勝負する「豚三枚肉のしゃぶしゃぶ」でございます。 一見、改良の余地が有るように見うけられるやもしれませんが、そうじゃないのですよ。 これ以上、なにを加えてもだいなしになっちまうんですねえ。 白菜以外の野菜もそうですが、特に香の強いものはご遠慮ねがいましょう。その意味でポン酢もおろし生姜もいけません。 ま、「いけません」なんて力んでみたところで、それはワタクシの価値観でして、皆様は好きなものをぶち込んでお楽しみいただけばよろしいのでございますが、原点はこのようなシンプルなものである、ということだけは忘れずにいてくださいませ。 日本酒よりはビールが「合う」ような気がいたしますが、なんだったらワインでも、焼酎でも、はたまたシードル酒などもイケるかもしれません。なあに、酒呑みにゃあ合わないもんは無い!って言いますからね、ご自分の好きなものでお楽しみになってください。 |
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No.199