悪質な「在宅ワーク」業者

2002-10-30
以前、とある国内のメーカーのクレーム処理をめぐって、一ユーザーが、トラブルの経緯をそっくりホームページ化して、物議をかもしました。
たぶんメーカー側からすれば「営業妨害」に思えるかもしれませんが、逆にユーザーからすれば、一個人が「大企業の論理」に対抗する、唯一にして、かつかなり有効な手段であったこともまた確かです。

通常ならばクレームに対応する企業の側は、それ専門の窓口を設け、専属の職員をおき、それこそ「言いがかり」としか思えないものから、カン違いによる抗議、賠償金目当ての悪質なものなど、色々なケースのストックを持ち、いわば、その件に関してはプロフェッショナルなワケです。
一方、クレームを持ちこむ側は「One and only」─悪質なクレーム屋は別だけど─初めてのケースであるわけですよね。
ここで、クレームを持ちこんだ側の言動に「プロのクレーム屋」っぽい部分があったりすると、企業側の担当者は過剰反応して、それ用の対応にシフトして行きます。

おそらく、その辺りで齟齬が生じて「交渉」がこじれ、「金目当てにクレームをつけているんだろ?」的なあしらいを受けたユーザーが「怒って」そのいきさつ、メーカー側とのやりとりを「すべて」ホームページに乗せた、というのがそのあらましではないか?と理解しています。

このHPの存在そのもがかなり話題となり、メーカー側にとってはかなり不利な状況となりました。その後、紛争の解決に向かう過程で、「お怒りはごもっとも、これからはきちんと対応するので、とりあえずホームページでの攻撃はやめてもらえないか?」というメーカーの依頼にも一切、耳を貸さず、その点については「別な」論争がまき起こったものでした。

・・・ と、なんでこんなコトを思い出したか、ってえと、いま、E ちゃんが、そんなクレームがどう、とか言う次元じゃない、もっと「悪質な」会社と闘っているからです。

その会社は「在宅ワーク」を紹介する、というふれこみであちこちに広告のアミを張り、問い合わせをしたヒトには、紹介する仕事をこなせるだけの能力があるかどうか検定する、などと称して実技試験を受けさせ、次のステップをクリアするために必要な教材を送りますから、という名目できわめて高額な「教材」を送りつけ、同封の請求書には五十万円を超える金額が、という「最初っから仕事を紹介する気など無く、その高額な教材を巧みにセールスすることを目的とした極めて悪質な業者」なのです。
このような会社の存在と、その「やり口」をなるべく多くの人たちに知ってもらう必要があります。
今現在「在宅ワーク」で検索をすれば、そこには「それをススメる」業者の手先や、サクラたちによる「いいハナシ」ばっかのアリ地獄サイトだらけでしょ?
あれじゃ、また次々とハマる人が出て来ますよ。E ちゃんには、ゼヒ、そんな悪質な業者との「闘い」をサイト上でリアルタイムでレポートしてもらいたいですね。

しっかし、この手の業者でハラ立つのは、欲の皮がツッパった亡者どもをだまくらかして荒稼ぎするならともかく(ま、それだって犯罪は犯罪だけど)、ホントに生活のために「少しでも稼ぎたい」って人たちを専門にだましてる、ってトコだよなあ。がんばれ、E!
permalink No.200

Search Form