Old downtown district

Now and then


07-11-07 WED.






おそらく、数ある弘前の突き当たりのなかでも、ここはとりわけ「記憶に残る」突き当たりではないでしょうか。

かなり長いスパンの新町(あらまち)の直線コース(?)の向こうに見える、独特な造形の三門、誓願寺の、左右に流れる特徴的な門構えは、たぶん、いちど見たら強く印象に残ることでしょう。

この誓願寺というのは、どうやら京都の中京区新京極通にあって、浄土宗西山深草派の総本山である同じ名前の誓願寺にゆかりがあるらしく、門前にはそのへんの由来を書いた解説が用意されておりました。
ただし、この弘前の誓願寺の三門の独特な形状についてはよく判りません。
現在の総本山の誓願寺の門構えは、これとはまったく異なっているようだし⋯

そしてこの通りをメインとした「下新町」はネブタでも有名で、ま、ひとによっては違いがあるでしょうが、ワタクシにとっては、市内の数あるネブタ連(あ、「連」という呼び名は弘前では使わない言葉なんですが、他の地域のかたにも判りやすいように使っております)のなかで、茂森新町と並んで「弘前ネプタの双璧」でこざいます。
特に下新町の粋筋の女衆(おなごし)による担ぎネブタは男衆(おどごし)のそれとはまった違う独特のリズムで揺れて、まことに優雅なのでございますよ⋯
一方の茂森新町(こちらは「しげもりあらまち」ではなく「しげもりしんちょう」ね)のネブタは合同運行コースが終わったところからは「戻りネブタ」となるのですが、そこでの「はっちゃけぶり」が実にもう「見てる側も」快感!てなノリノリぶりで人気があります。

てなことはともかく、この撮影ポイントの右手前には以前、全国チェーンのスーパーがあったのですが、それが少し(じゃねえっ?)離れた桶の口の「ロック・タウン」に移転してしまったため、ちょっと寂しくなっております。
なんだか、どこでも毎度お馴染み、郊外の大駐車場付きスーパーやらショッピング・センターやらショッピング・モールばかりが栄え(って、最近じゃそれもアヤしくなってるそうですが)かっての市街部がさびれてく、ってえ図式なんでしょね。

まあ、もすこしして、みんなジジババ化して、もうクルマの運転もようできん!てな時代になったら逆に郊外じゃなく、密集した市心部で歩いて行ける範囲の生活に収束してくのかな?
なにやら「団塊の世代」なんて言われてたワシらの年代が、定年などで野に洟垂れ⋯ん?ちょっと違った、え〜野に放たれ⋯これこれ!
そんな年代層がこれからどんどん「老化」してくワケですから、今後は、歩いて行けるゾーンでの商業活動っての、また考えなおす必要があるのかもしれませんね。

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