Multi dialects

Not only accent ! strange words !


07-11-26 MON.






なにやら松本清張の原作の推理小説をドラマ化したってのが昨夜、放送されてたらしく、偶然にその一部を観ちゃいましたが、なかなか豪華な配役で、贅沢な使い方をしてるみたいでした。

でも、ちょうど観たところで、殺された被害者の母が「秋田から」上京して、娘の遺品を片付けてる、ってシーンだったんですが、ザンネンながら市原悦子はダメですね。
「いかにも」な田舎訛りですが、「まったく秋田の訛りじゃありませんから!」
まんが日本昔ばなしで使ってた、「あの」田舎訛りそのまま。

あれがどこの訛りなのか、あるいは、実際にはあんな訛りなど存在しないのかもしれないけれど、たかが端役で出るだけじゃ、秋田弁を「さらってみる」努力なんて、ちゃんちゃらおかしくって出来なかったんでしょうか?
これまで、彼女には、なかなか独特の存在感のある女優、ということで一目置いておったものでございますが、この機会に「撤回」させていただきましょう。
普段のルーティン・ワークでお茶を濁されちゃっちゃあ「台無し」。

ま、秋田弁に限らず、津軽弁にしたって、ちゃんと、ホントの津軽弁を「採用」したドラマもありますが、実際には「そんなの津軽弁でねえ!」ってなニセ津軽弁でゴマカしたり、図式的な「これ、訛ってる、っちゅう記号ですから!」みたいな安易な制作ってのもけっこうありますよね。

そう言えばもうかなり前になりますが、ちあきなおみが鹿児島弁ばりばりの妻女、使用人は津軽出身の下男でこれもバリバリの津軽弁、っちゅう明治時代、「標準語」を策定するお役人の生活を描いた、っつうワケわかんないけどオモシロかったドラマがありましたっけ。

やはりそこでは「ちゃんとした」ホンモノの「方言指導員(監修者?)」がつきっきりで訛りかたを教え、指導した甲斐あって、ミゴトなカオスが描出されておりました。
たとえそんな指導者がいないとしても、そこではどんなコトバを話しているんだろう?って考えてみることもないんでしょか?だとしたら役者としてずいぶん怠慢だねえ、市原さんよ。

ワタシは特にそういう方言や外国語などにヘンな興味があって、その差異がとても気になるのです。だからよけい、そんな「いいかげんなヤッツケ仕事」にハラ立つんですが、一般にはそんなのどうでもいい、ってひとが多いのかな?

最近、いちばん気になってるのって宮崎の(それも鹿児島寄りの地域の)方言なんですが、出身者どおしが本気で会話してるのは「かな〜り」意味不明で「いい」です!

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