Too salty ?

No ! each taste has each reasons


08-01-25 FRI.






今日は黒石に仕事で行っておりましたので、ついでに市内を散策して、またヘンな写真なぞ撮ってまいりました。
そして黒石まで行ったんなら、と例の錦町のマックス・ヴァリューに寄って、なんでかここでしか最近は買えないサッポロの「ラ・フランス」を買って帰りましょ。
ま、そのついで、と言っちゃなんですが、お惣菜なんぞのあたりも見てみますってえと、およよ!寺山餅店の「いなり」があるじゃないの!

あの昔ながらの街並みが残っている「前町」のお餅屋さんで、沖野にくらべるとちょっと地味かな?というお店です。
上の写真、左側の、やや小ぶりな四個がそれで、右のちょっと大きくて色も濃ゆいのは沖野餅店のいなり。

こうして見ていただくだけでも判ると思いますが、まわりの油揚の炊きかたに少し差があって、寺山のは、あまり醤油を感じさせない、甘さの勝った仕上がりとなっております。
ただし、なかの酢飯は沖野より「わずかに」酢が出てくる感じでしょうか?
それでも食べてみた全体の印象は、「うん、こりゃご飯じゃなく、お菓子、あるいは茶請けってヤツだな!」でした。
かなり甘く、おやつ向き。

ところで、おいなりさんと言えば、いまのところ、弘前市の佐藤餅店が健闘してますねえ。
沖野餅店より「やや」キツめ。少し小ぶりだけどヴィジョン(?)がハッキリしてるように感じます。
ただ、作る日毎の総量が限界なのか、売り切れていることが多いんですよ。
あ、そうそう、その佐藤でも「おはぎ」も売ってますが、沖野餅店より「かな〜り」お菓子寄りですねえ。
見た目では「うわ〜!甘そう!」っちゅう沖野餅店の「おはぎ」は、見た目と違って意外にもいっちゃん抑制された「理に適った甘さ」となっているような⋯
佐藤のはもっと「漉し餡」っぽいタイプの甘さで、個人的にはイマイチ。ま、いなりしか買わないからいいんですが。

一方の大鰐・八木橋餅菓子店(あれ?菓子餅店だっけか?)の「おいなりさん」はいまのとこ、どこのとも違う独特な存在として、ときどき買いに行きたくなるんですよ⋯
初めて食べた時は、なんか「おいなりさん」度(?)が低いんじゃない?思いましたが、その個性的な立ち位置のせいか他の三店のが「おいなりさん」だとすると、コレはなんかちゃう食品では?てな雑念(?)まで引き出しそうになる⋯
まず、油揚の色が「製品そのまま」の明るい色なんですよ。そしてお箸で持ち上げるとスグ判る「重っ!」ってヤツ。
もうね見かけの大きさに対して重すぎるんですわ。たぶん、ですけどなかの酢飯がムギュ〜!っと握られてるんじゃないの?
で、その酢飯もミョ〜にアッサリした味で、そこらもまあ実に独特ですねえ。
ただこのお店の他の商品はモロ「まっとう」で、ナゼかおいなりさんだけが「異世界からの使者」みたく「違うとこ見てる」感じ。
な〜んて言っても所詮は同じ材料使って組み立て(?)た食品ですから、まあ、その基準がちょと(かなり?)違うらしいけど、「いなり」は「いなり」。むしろ鰺ヶ沢で遭遇し「ちゃっ」た「うすら甘いご飯で、さらになんでかクルミも入ってる」あの「いなり」に比べたら、成分比は違うけど「ルール内で偏ってる」って感じ。

そうそう、弘前周辺では中身がナゼか酢飯ではなくモロ「おこわ」とゆうとこもありましたっけ。
うん、それはそれで面白い存在感はありましたねえ⋯また食べたい、とは思いませんけど!(あ、いただきものだったんですよ〜)
そこらの「なんでそ〜なるの?」っちゅう成立過程から各地の「食に関する文化変遷の歴史」なんかケンキュ〜出来るかもよ。ワタシはやらんけど!

ただ、面白いのは油揚が東北地方らしく「塩分過多」に行きそうなもんなのに、どれもやや淡白寄りなんですよね。

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