Fake phonograph
Make a cheapest victrola ?
08-01-26 SAT.
| | もうかなり前のことですが、昔ながらのヘッドフォーン、そう、最近のインナー・イアとかゆうタイプじゃなく、でっかい半球形のお椀みたいなのを頭上を通る湾曲したブリッジがつないでる、ってスタイルのヤツね。 それを、ちょっと耳から(つ〜か、頭から、っていうほうが当たってる気がするけど)外してレコード(そう!アナログ・ディスクざます!)を替えようとしたら、うっかりまた再生のレヴァーに触れてしまい、すぐに戻したけど、ちょっとだけ音が出てしまったことがあったのです。 ⋯ん?音?どっから??
そう、手元に置かれてたヘッドフォンからそれは聴こえてきてたんですねえ。 それもやたら狭带域感のあるショポい音で⋯
しかしっ!とリキむほどのこっちゃないんですが、「待てよ?」と。 この音の感じ、どっかで聞いたことがある⋯ 想い起こせばそのまた遥かむかし、我が家に「電蓄」なるものがあって、それで聴いてた先代の祖母の部屋からこんな音が聴こえてきてたような気がする!
と、まあ、そこまでだったら、単に「ひいばあちゃんの思い出」で終わるんですが、そこがほれ、おバカなワタクシのこってすから、そのヘッドフォンを発音体とした「ちこんき」みたいな音響効果を作りたい!とトツゼン、やや厚手のケント紙とかゆうのを買ってきまして、こいつを丸めてメガホン状にし、とんがった先から半分よりちょい奧、てなとこに向かい合った丸い穴を二個。 そう!そこに左右のヘッドフォンを「あてがう」ワケですねえ。 それで開口部をこっちに向けてレコードを鳴らしてみると、うひゃひゃひゃひゃ、なんともはやチープな音じゃないの!
さっそく戦前ものの録音を再生してみたら、こりゃもう、実にいい感じ! 中でも Blind Lemon Jefferson なんて「最高!」 あのノイズすら、妙なレゾナンス感のなかで「音楽的に」聴こえてくるじゃないの! ただし、ブルーバード以降のバンド化されたブルースはダメなんですよね一。 あくまでも弾き語りに向いてます。 あと、これはなんでなのかちょっと判らないんですがビアノ・ブルースは全滅でした。まったく「合い」ません。
ところで、まったくの「邪道」ながら、国産某社のハンドヘルド、モバイル・ギアってのに搭載されているオーディオで戦前ブルースを再生すると、めちゃめちゃ「かわいい」んですがそんなアホなこと言ってるのワタシだけでしょね。
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