Not the quality

Quantity make the winner


08-02-18 MON.





ちょっと前にここでも採り上げたブルーレイディスクですが、どうやら事実上の業界標準(?)に決定したようでございますねえ。
ま、ワタシャ滅多にそうゆう映像系は見ないもので 「どっちだってええ!」 んですが、敗れた東芝さん、どーなっちゃうんでしょね?
そして、すでにそっちを買っちゃってたお客さん⋯

かつてワタクシもヴィデオデッキとして SONY の ED ベータのを買ったものでしたが、それはまだ決着がつく前に買ったのではなく「すでにベータの敗北が決まった後」のことです。
ただ単純に両者の画質を比較してベータの方が良かったからね。

そんな 「確信犯」 はまあいいとして(?)そうじゃなく、そっちのメリットに着目し、支持したがゆえに選んだ消費者もなかにはいると思うんですよね。
そうゆうひとたちには、映像ソフトの選択範囲がきわめて限定されてしまうワケでしょ?
ま、自分で録画したものを再生するだけ、なんてケースだったら、それ用の記録媒体さえ供給され続けてたら「なんとかなる」でしょうが、主な映画会社がみなブルーレイになびいちゃったら、市販されるソフトもどんどん先細りになっちゃうんじゃない?
そりゃ、お互い自信があるから「譲れない」 んでしょうが、でもねえ、それで宙に浮く消費者にしてみりゃ「いい迷惑」ですよ。
もちろん、市場で実際に戦って「民意を見る」のはケッコーなことざます。
でも、出来たらその前に「マーケット全体としての」方向性を探る努力っての、してもいいと思うんだけどね。
あるいはそれを調停する第三者による審査機関とかがあれば⋯

ま、ニンゲン誰だって(どんなスットコドッコイだって) 自分が相手より劣っている、とは思いたくないですから譲れないのでしょうが、もはや「優劣」だけじゃないのよね。
細か~い「ケース・バイ・ケース」のプロトコルがあって、そのときどきで趨勢を読み取った側が勝利する、みたいな、ある種ギャンブルに近いものがあるのかもしれません。

多くのかたが誤解しているようですが、業界標準ってのが単に優劣だけで決まってるんじゃないんですよ。
あるひとつの方式に参加する企業が増えると、ランドスライドっちゅう業界全体が「そっちに傾斜する」という局面を迎え、経済界的な意味では関与企業が多いほうが「勝利した」ことにはなるんですが、それイコール、そっちのほうが優れていたから、では「ありません」よ。
その基準を満たせるだけの技術力および生産管理能力がある企業が「一握りの」エリート(?)企業でしかないのなら、その性能にわかりやすい大差でもなければ、参加する企業が多いほうが世間を引っ張れます。
そう!実にカンタンな「関与人口の多いほうが優勢」ってことでしかないワケ。

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