Simulated twin

Fake or true uniformity


08-03-10 MON.





大学病院のある本町を岩木山の方向に向かってくと信号のある交差点で、右向こうが消防署になってます。
その角を左に曲がると大阪屋っちゅう和菓子屋などもあるのですが、そのお向かいに上の画像の二軒の商店が並んでるんですねえ。

左側の竹内革具店も、その右の工藤自轉車店もすでにその営業を終えてからかなり経つのではないか、と思うのですがなんとなくこの二つが配された画像に惹かれるものがあるんですよ。
どちらもおそらく間口三間で、二階建て⋯は共通しているのですが、左右の建物の水平線の位置はハッキリ違っておりますね。一階の前面に見える引き戸の高さも、その上の明かりとりの窓も、意匠も違えば材質も違う。そして二階の正面の窓框の高さは微妙に違うし、まどの高さ、さらにそこのガラス窓の飾り枠もぜんぜんちゃいます。
なのに、なんかペアっぽい、いやペアっぽく「見える」のは屋根のせいかもしれませんね。
色は違ってますが、おおよその構造は共通してるんじゃないでしょうか⋯

右の舊自轉車店はガラス戸で中が見えますが、左の山菜とりに使う革製品などを作っていたお店は左端にあるドアが「おそらく」二階に直接上がれる階段が、って構造じゃないのかな⋯
そうゆうの、品川町(しながわ、じゃなく弘前のは「しなかわまち」と濁らない)にあった津軽書房が間借りしてた商店の二階に上がる階段がこんな風情だったような記憶があるんですが、いささか不確かでございます。

てなことはともかく、こうゆう「誰も」ここは保存しときたい!なんて思いそうもないとここそ、昭和期の遺産(遺物だ、っちゅう声もありそうだな⋯)として動態保存しときたいんだけどな。
毎週月水金には地物野菜の直売をやって、火曜日は餅や「おいなりさん」大福などの和菓子系、木曜はお椀に木皿などの木工品、土曜はやきもの市、なんてね。日曜は湯茶のサービスがある談話室⋯
左右二軒両方使って、しかも両方ともガラス戸にして外からの明かりだけでやる!なので明るくなったら開店で暗くなったら閉店。それが嫌だったら自前で照明を用意する!
もっちろん冷暖房ナシね。寒くてイヤだ!ってんなら自前で火鉢でも石油ストーブでもどうぞ⋯
そう!つまりね、電気代も払わなくてイイ、トイレと水道の代金として実費だけ!っちゅう最低限の出費でショ〜バイできるようにするワケ。
なんかさあ、再利用、なんていうと必ず家賃収入でどうこう、てなるじゃん?
そうじゃなく、まずは「ささやか」でもいいから「賑わい」を取り戻すこと、なんだよな。

これからはさらに増えるだろう「廃業したあとの空き店舗」の活かし方、本気で考えたほうがいいよ。
変にキレイに取り繕うんじゃなく、古びたそのまま、を活かす!

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