Blind beliefs

Poor pride about your hands


08-05-27 TUE.





別に、「ゼッタイ!」ということもないのでしょうが、基本的にグルメ系のプログやらホームページなどでは、実在の市中のお店の味について語るとき、その比較の対象としてインスタント食品を出してくるのは「タプー」とされているようですね。

ワタクシなどは、そこら節操がありませんから(特に「気に喰わなかった」ときなんですが)これだったらカップ麺でもっとウマいのがある、とか、あるいは喫茶店なんかですと、このコーヒー飲むくらいならネスカフェ・エクセラのほうが(あるいは GEORGIA の、はたまた BOSS の缶コーヒーのほうが)まだ飲みやすい!なんて、なんとも言語道断な相手を引き合いに出しております。

確かに、そんなもんを引き合いに出すなんて「礼儀にもとる」ちゅうものでございましょ。
ですが、アナタはそんなこと考えもしないでしょうけど、インスタント食品やマスプロ食品を比較の対象に出すと「けなされたほうは」そんなものウマい、ゆうヤツにオレの味が判ってたまるか!ちゅうてハナっからバカに「出来る」ことでプライドを「守れる」んですよ?
それが同じ市内の「ライヴァル」と思ってる店と比較されて「負けてる」言われる方が傷つくでしょ!
でもカップ麺と比べてるよなヤツからナニ言われようとハナで嗤っていられるってワケ。
そう、基本的に手業(てわざ)は工業化されたマス・プロダクツに「必ず」優っている、っちゅう盲信に毒されてるかたには一種の安全弁になる!

ワタクシは「丁寧に」作ろうが「材料をメチャクチャ吟味」しようが、料理するヤツがヘボだったらミゴトにマズいもの作れる、ってケースをタクサン知ってますからねえ。
ホント、マジメにイッショ〜ケンメ〜に作れば必ず美味しくなるんなら誰も苦労しませんがな!
さらにもひとつ「それ食べる側の好き嫌い」ってゆう「料理人が踏み込めない」聖域を各人が持ってることを忘れちゃいけません。
なので「一般的にはこの料理、スゴいんだろな⋯でもオレの好みからすっとイマイチ」なんてこと「ザラにある」んですが?
そうそう、至上の美味!なんてのも幻想です。
そこら懸命に宣撫しようってんでグルメ・マンガなんかで権威あるグルメ評論家でっちあげて語らせたりしてますが、そんなウンチクごときで真理に到達できる思うなよ!

ま、だからと言って、なにもそこのラーメンが、某社のカップ麺、「米沢ラーメン」に完全に「負けている」なんてことまで言う必要は無い、っちゃあそのとおりなんですが、でもね、そうまで言わないと判らないんじゃないの?ってとこに対しては「あえて」使ってるんですねえ。
ショックを受けてほしいんですけど、ま、だいたいそゆとこは、「この良さが判らないようなら、そりゃ客のほうが悪い!」てな独善的な価値観で「武装」しておられるとこが多いですから、あんまり効果は無いのかもしれません。
そして、だいたいは案じたとおり、しばらくしてから前を通ってみたら、もはや「貸店舗」になってたりするんですよね一。

どんなエラそ~な能書きたれようが、口先で客を煙に巻こうが、やはりお客さんが「また食べに行きたい」と思ってくれないようじゃツプれます。
最初のモノズキ「ひと回り」でスタートは話題性でそこそこ行ったとしても、人口一千万を超える束京ならいざしらず、スグに「興味」に「悪評」が「追いついて」しまうんですよ⋯

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