Fixed gear bicycles

Keep on safe, if you can


08-05-30 FRI.





ホントなら、自転車に関係したことだから、向こうのプログで採り上げてもいいんだけど、事は趣味のモンダイじゃなく、ちと、思想的なとこにも絡んできそうなのでこっちにしています。

え一、みなさんは FIXED GEAR って、なんだか判ります?
うん、判るワケないよね。そっちに興味のあるひと以外は。

普通さあ、自転車ってペダルを左右の足で漕いで、そうすっとその回転がチェーンで後輪の中心に伝えられ、車輪が回って前へ進みます。
で、重要なのは、みなさんの自転車って、急に漕ぐのをヤメてもシャーっとかって音がして車輪だけは回り続けるでしょ?
下り坂なんて、足をまったく動かさなくても「すんげえ」スピードが出ます。

それって、後ろの車輪の中心とこで、「漕ぐ」方向にだけチカラを伝えて、逆向きには金属製のツメがカタカタカタと「逃げる」ような構造になってるからなんですけど、それを「フリー・ホイール」と言います。
だから止めるときはその回転を止めるように働く「ブレーキっての」が必要なんですよね。
じゃあ、FIXED GEAR ってのはなにか?ってえと、そのフリー機構がありません。
つまり漕ぐ足を止めると、車輪も止まっちゃう!
足で逆向きに漕ぐと、自転車は「バック」しちゃいます!
実は競輪で使っている自転車がみんなそうなんですよね。
足の動きがそのまま自転車の動きになる!いわば肉体の延長なワケで、一種のモビル・スーツみたいなもん(?)です。

それだけに競輪の選手は、それを充分にコントロールできるだけのバワーとスキルをつける練習を欠かしません。
だって、走ってきて止めるときには、自分で漕ぐ足を「しっかり」コントロールできないと安全にはストップできないんですよね
もう何年かまえ、そのブレーキのない自転車で下り坂に入り、制御できずに死亡した事件があり、それからは一般路上ではたとえ競輪の選手であっても「臨時の」プレーキを装着することが義務付けられました。

でも、そんなブレーキなんて付いていない、ミニマルな「美しさ」に惹かれて、そのままで「街乗り」に使うひとが出てきています

このトップ画像の彼のように、おともだちと「お散歩」程度の速度で移動する程度ならなんとかなるかもしれませんが、速度を出すとキケンな状況に陥るかもしれません。

自分だけがケガするぶんにはしかたない(?)けど、他人を巻き込まないようにしてほしいね。頼むから⋯

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