Rain forest

SOBA noodle shop in old house


08-06-04 WED.




上の画像は、先月にオープンしたばかりの新しい蕎麦屋さんの客席となっている土間の天井方向を撮ったものなのです。

かなり屋根まで高さがあり、ワタシが設計したデネガ・ホールと同じ 4m80 くらいかな？
面白いのは梁の大半、また柱の土間に面したツラだけがまるで化粧されたかのように、真新しげな木目を出しているんですね⋯

う~ん、もしかすると蕎麦屋として営業を始めるにあたり、かなり黒ずんでいたのを「洗い」を掛けたり、削り出しなどをしたものなのかもしれません。
ただ、その仕上がりはいささか「不自然」なもので、これだったら「黒ずんだまま」のほうが良かったのではないか？てな気もするのですが、ま、そこら、ひと様々ですからいいんですけどね。

で、このお店、かってはいったいなにを商っていたんでしょね？
入り口横に駐められたままの HONDA T-360（ HONDA 初の四輪車！）には「山一商事」と読める屋号が書かれておりますが、なんの業種なのかはさっばり判りません。
建物全体の右手に、奥まで続く土間があり、もちろん、現在ではそこ、コンクリート敷設されてますからもはや「土」ではないのですが、その左手にはかなり床も高くなる座敷が見えます。
それでも、表に面したあたりはもっと低く、しかも天井もかなり低く見えますから、案外この部分には表に面した二階があるのかもしれません。

この一帯は、区画整理というか、商店街のデザイン統一のため、とかゆうことで、道路側をかなり
削られていると思われますから、かっては通りに面して「前後流れ」の幅のある総二階と見えるような建物だったのかもしれませんね。
いまではその部分が消えて、左右に流れる部分だけが残っているのかも⋯

かってはそのような「大店」であったものが、どのような経緯で蕎麦屋となったものか、かなり気になるところではございますが、こちらのお店、やたら「由緒」やら「能書き」なんぞを喧伝するよなタイプでは「まったくなく」、それどころか、店の内外どちらにもメニューっつうか品書きっつうかそのようなものさえなく、もちろんネダンも判りませんから、最初なぞ、お勘定までドキドキしたものでした。

それでも、ワタクシにとっては非常に意味のある「ことわり」書きが貼られておりましたねえ。「全席禁煙となっております」うん、嬉しい！まことにケッコ~！

Rain forest II

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08-06-04 WED.




おそらく開店してすぐと思われる 5月 5日に偶然に前を通りがかり、さっそく入ってみた新しい蕎麦屋「雨のもり」ですが、そのときは「味はいいけれど。ナゼか蕎麦がかなりブツ切れで短い」というレポートをいたしました。
ふつう、蕎麦がボロボロで短い、なんてとこのは味も悪い、と決まってるよな固定概念がありましたが、その意味ではショックだったものです。
そこで本日、ちょうど昼直前に通りかかったのもなにかの縁（？）と、ふたたび挑戦してみましょ！

前回は先付けだけが単独で出され、次に蕎麦つゆの入った徳利と蕎麦猪口が別な盆で現れ、最後に蕎麦がまた別に出て来る、という手順だったのですが、さすがに手間もかかるし、なおかつ、テーブル上も狭くなってしまいますから（だと思うけど）、今回からは先付けとつゆ＆蕎麦猪口をひとつにまとめたようでございます。
ま、だいたい他のお客様もそうでしたが、誰ひとり先付けに箸をつけることなく、まずは蕎麦を食してから、あるいはその合間に先付けを味わっておられるようです。
わたしはモチロン「まず蕎麦ありき」っちゅうニンゲンですから、蕎麦を食べ終わってから、というスタイル。

いよいよ、その蕎麦が現れました。見た感じでは、前回よりも短いふうには見えません。
箸でつまみ上げてみると、おお！今回はちゃんと「長く」なってる！
ほぼ一ヶ月の間に腕を上げたのでしょうか？あるいは最初から「こうなるハズ」が諸般の事情でなかなかできなかった、ということかもしれません。つゆ自体は「ひさお庵」や「一閑人」のような濃いものではなく、やや薄味とも言えますが、旨味も薄いワケではなく、むしろこのほうが、この蕎麦の風味を押し切らない、という意味では正解なのかもしれません。
その旨味のありようは、かっての「たむら」を思わせるところがありますが、蕎麦自体がかなり違うので、総合的にはかなり隔たった印象ではあるのですが･･･

蕎麦のあと、ゆっくりと先付けを楽しみます。
蕎麦と来たら、彼を連れて行きたいと思うかどうか？ってのでひとつの判断基準となっている「とめごろおさん」ですが、うん、ここだったら「ちょっと面白い蕎麦屋を見つけたんだ！」と言って連れて行きたいですね。

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