Left hand magic

Those unbelievable fingering


08-06-27 FRI.





こないだっから Clarence "Gatemouth" Brown のライヴ映像、クセにして見てます。

で、見れば見るほど、そのギターの左手が「驚異的」なんですよね。
あ、そりゃもちろん「超高速ギター」やら「手数王」なんてゆう、ワタクシとはまったく違う価値観で「スゴい」とするギター界のハイアラーキィにはまったく「縁のない世界」ではあるんですけど。

もうすでに何度も言及しておりますから、ちょっとクドいかもしれませんが、まず、「ブルースのギ ターはハコじゃあ!弦はヘヴィ・ゲージじゃあ!!」なんて「鳴り重視」の硬派のみなさまにしたら、まさに「信じらんな~い!」てな 7 フレットにカボ、なんてことへ~きでしてるんですよね。
いちお〜「物理学的には」弦は長けりゃ長いほど振動エネルギーがあって、いわゆるサステインと言われる「減衰しないで鳴り続けてる時間」だって長くなる、と。

それをねえ、そんなとこにカポつけちゃったら音だってショポくなるはず⋯
まあ、ワタシにとっちゃあ、そんなのカンケーねえや!ってえくらいクソじ⋯うっぷす、ゲイトマウスのギターが好きなもんで、サステインがどうこうなんて気にしとりませんが。

どっちかってえと、美術工芸品みたいなセミ・アコースティックのギターで「鳴りのいい」ギターがメインっちゅうのが似合いそう、ってのが「シカゴ系のブルース」ってイメージがあります。
そこいくとテキサス系ってえとやっぱソリッド・ボディに平気でカボ!⋯うん、それってモチロン Albert Collins に Clarence "Gatemouth" Brown の影響でしょねえ。
でも、ゲイトマウスの場合はそれだけじゃなく、左手のネックの握り方が「異常!」 なんです!

だって親指と人差し指はカボの「向こう」にいて、それで弾いてるんだもんね。いやもう、リッパなヘンタイです。 さらに注意して見てると、その左手の運指にしてからが、「かなりの速度で」弦の上をスライドさし てちゃうとこ押さえてるでしょ?ふつうはフィンガリングでこなすよなフレーズでもシュ!っと滑らせてますよ。さすが!

ワタシの場合、どんなに好きになっても、そのクセであるとか特徴なんてのを必死でコビーして自分のモノにしよう、なんて気にはゼッタイならないんですわ(出来ない?)。
だから、いっつも「凄えなあ⋯」って見とれてるだけ。いやあ、あんなの出来ませんよ。
それに、トシもトシですから、ことギターに関しては「スキルをアップさせられる」時期をもう通り過ぎちゃってるんじゃないかなあ。こっから先は「枯れてく」だけ!

なんちて、そう言うとなんか良さそうに聞こえるけど、言い方を変えればナマってくだけ、かも。
ま、それもまたいっか⋯

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