Compensated time

Digital watch and analogue watch


08-07-17 THU.





日本国内では佐賀県と福島県の二力所から(送信周波数を変えて)送られてくる日本標準時の情報を含む標準電波「JY」に較正し続ける「電波時計」でもない限り、デジタルであろうがアナログであろうが、その時計は「一度、正しい時刻に合わせた」後は、徐々に内部の誤差の蓄積によって「ズレて」行きます。

その誤差は周囲の状況に左右され、例えば腕時計であれば、外されて室内に置かれているときと、腕に装着されたときでは温度・湿度、さらには静止から揺動へ、という加速度の変化などによって、あるときはプラス側に、またあるときはマイナス側に、と変動します。

機械式時計では、それをキャンセルするためにテンプル自体をフローティングにしてみたり、あるいはまったく逆の鏡像関係となるもう一対のテンプルとで「外乱」の影響をキャンセルさせる(あ、それって、実はギターのハムバッキング・ピックアップと同じ発想なんですよね)なんてことをしておるワケですが、それでも常に標準時間との誤差を修正し続ける電波時計じゃない限り、「固有の」誤差は必ず存在して蓄積して行きます。

機械式時計ですと、全体の速度を徴調整できる「+」と「ー」の幅のあるレバーみたいのがあってそれで多少は修正できるのですが、もちろん、理論上は、その時の状態が「永久に続く」のであれば「正解」となるレバー位置は存在します。ものスゴ〜い「徴妙な」手加減が必要でしょうけど。
実際には一週間くらいは「ほっといても」日常生活に支障を来さない程度の誤差だったら「ま、いっか」てなことになるのでしょうが、そこら、時計ってものが、「なるべく一定の」速度で動くように作られた「メ力」でしかないことを考えたら、逆に「たいしたもんだ」てなものかもしれません。

さて、一方のデジタル界では、電子的な発振を基準にする以上、逆に徴調整なんてつけよう思たらコストがド〜ンと上がるらしく、特にファッション・ウォッチなんてあたりじゃ、そんな発想自体ありません。
ですから狂いがあるのは(その精度は「同価格で比べたら」機械式より高い、とはいえ)当たり前なんですよね。
で、オモシロいことに、そうゆうデジタル時計では遅れてく方向よりは(どうせ狂うなら?)進む方向に振ってあるよな気がいたします。アポに遅れたりしちゃマズいですからね

てな認識を持っていたのですが、本日、しばらく使っていなかったイエロー系シースルー素材(そうそう、透けて見えるのを「スケルトン」なんて言うのは日本だけで、英語圏の各国では通用いたしません。スケルトンは「骨格だけ」で出来てるよなときに使う言葉です)でくるまれた別なデジタル時計を見てみたら、うヘ〜!12分も遅れてる!

どうやら、どれも「進む」方向に設計されてる、ってワケじゃないみたい。意外⋯

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