Dirty brand

Blind to the real problems


08-08-07 THU.





なにやら、この町の業者がリンゴ・ジュースの原材料となる果汁について、その原産地を偽っていたらしいですねえ。

それ自体、びっくりでしたけど、なんと日本農林規格ってヤツじゃ、リンゴ果汁の原産地を「表示するかどうか」は業者の自主性に任せてる、って実態にはもっとびっくりです。
うへえ、あれって義務でもなんでもなかったワケ?
なんだかなあ⋯

あ、ところで、偽装がバレたとき、そこの社長がすぐに認め、ぜんぶワタシが指示しました!なんて告白したのを見て、ありゃあ、こないだのどっかの偽装社長とはエラい違いやなあ、と変なとこで感心しちゃいましたよ。
ま、もしかすると、あの、従業員に罪をなすりつけて逃げ切ろうとした某社長の「みっともなさ」を見てて、せめてオレはバレたらちゃんと謝ろう!とでも決意してたんでしょか?

これまた某有名ブランドの料亭で発覚した賞味期限の偽装やら産地偽装、さらに残りものの使い回しなど、実にみっともない有様でしたけど、でもなにが情けないって、最初、経営者側が「あれはパート従業員が勝手にやった」なんて誤摩化そうとした、そこでしょう。
なんだか、パートなんて「ちゃんとした人格」として認めてない、単なる「使い捨て」の労働力、って程度の認識しかないから、あんなこと平気で言えるんだよね。

ともかく経営者にしてみたら、必要なときだけ働かせて、いらなくなったらカンタンに切り捨てられる「便利なモノ」でしかないんでしょ。
そうゆうひとたちが巡り巡って消費者となってモノを買ってくれてるから商売も回ってる、ってのに、そうゆう意識がないから平気で派遣やらパートやらフリーターを「消費」する。
いわば「日雇い」ですからねえ。
そんな層を自分たちで大量に作り出しといて「景気が回復しない」もないもんだ。

社会不安ってヤツだって、無差別殺人みたいな事件として表面化してくる。
実質的な「失業者」が増えてる、ってのに、景気なんて上向くワケあるかいっ。

でも、その一方じゃ、海外から安い労働力を「連れてこないと」成り立たない農業やら漁業の現場ってものもある。なんだか「ペイする・ペイしない」ってことが、やたら幅をきかしてるみたいだけどそれって「コスト削減」ってゆう即効性の「対症療法」で、とりあえずの小康状態は保てるかもしれないけど、確実に消費者全体の「可処分所得」を圧迫して、結果として各企業の首を締めてるってのと「表裏一体」だよね。

permalink No.2298

Search Form